アンテナを調整して上げた機会に、アンテナのスタック方法とスタックケーブルの
動作・作製について勉強し直したので(本当はチョッとだけね)さわりだけ紹介した
いと思います。
又、併せてアンテナのインピーダンスと同軸ケーブルのことも載せておきます。
知ってる人には、「何だ今更」てな話ですが私の備忘録的なものですので勘弁して下
さいね。
1 アンテナのインピーダンスについて
アンテナのインピーダンスって50Ωに決まってんじゃんって思うところです
が、アレは各アンテナメーカーがお客さんが商品を買ってきてすぐ繋いで使える
ようにしているだけですから、皆さんがもしアンテナを自作して使う場合、アン
テナのインピーダンス(固有インピーダンスと言いますが)がそのまま50Ωだ
と言う幸せな人はほとんどないと思います。
アンテナを自作される方も多いと思いますが、SWRのみを気にして、アンテ
ナ本来の性能を充分発揮していない様な事例もあるようですね。
最近は、アナライザーも普及していますのでSWRは割と簡単に把握すること
はできますが、アナライザーで同時に表示される数値例えばR(固有抵抗)とか
jX(虚数)とかは「ふーん」とスルーされることが多いような気がします。
昔はアナライザーなんてものはありませんでしたので紙で計算するのがほとん
どでした。
せいぜいSWR計とにらめっこ、エレメントを調整するにも長いか短いかさえ
判りませんでした。
そんな少し昔に戻った話しから始まりますが、我慢してお付き合いください。
(1) 同軸ケーブルの特性インピーダンス
我々が今使っている同軸ケーブルは50Ωですよね。
でも、テスターで測っても50Ωじゃないですね。
芯線、網線毎に測ると導通してますから0Ω、芯線-網線で測ると∞になりま
すね。
もともと同軸ケーブルは高周波を流す為のものですから形で言うと

てな感じです。ケーブルの中にL(リアクタンス)R(抵抗分)C(キャパシ
タンス)の成分が有りますのでここに高周波が流れると
XL=2πfL
XC= 1/2πfC
インピーダンス(単位はZ)はZo= √L/C となります。
LCRメーターで測ると確かに50Ω近傍に成りますが、面倒なので飛ばします。
要は、同軸の中を高周波が流れるとLの値とCの値が変化しますが、その両方
の値を計算すると常に50Ω近傍に成ると言う事です。
(2) アンテナのインピーダンス
アンテナのインピーダンスについてですが、昔アナライザーが無い時代はスミ
スチャートと言う紙(グラフ?)を使ってました。

この図で横線上1のところがインピーダンス50Ωになります。
固有抵抗のみで、jX分は0です。これが理想形なんですがなかなかそうは行
きません。
皆さんご承知のGPアンテナとかDPアンテナとかはインピーダンスが36Ω
とか72Ωだと言うのは、試験の時覚えたと思います。
自分の使いたい周波数に同調していて(Xが0)虚数分(jX分)が0なら
ば、後はトランスでも巻いてインピーダンスを50Ωにするだけですが虚数が
あるとインピーダンスが暴れるのでなんとかしなければならない訳です。
ただ、虚数がL方向かC方向かがわかりますのでそれを打ち消す方向に処
理してやればいい訳です。
つまりコイルを挿入したりコンデンサーをかまします。
これで皆さん大好きなSWRが1に近づく訳です。
せっかく図を示したので一つ例題でもやってみましょう。
あっ、そこのお兄さん、計算させられると思って逃げる用意しちゃダメでしょうが!
◎ 例題
あるアンテナ Z=75+25jXの負荷を50ΩのフィーダーでRIG
につなぎました。
SWRはいくつになるでしょう?
回答例 Z=75+25jX を正規化(接続する回路のインピーダ
ンスに合わせる)とこの式を50で割ってZo=1.5+0.5
jXとなります。
このZoを表にプロットします。
値を付けた点から1を中心とした円を書きます。この円の
横線との交点の右側がSWRです。この図ではSWR2ですね~。
気にする人は熱が出ますね。
私的にはへっちゃらですが・・・・。
例題に付き合ってもらったので、裏技をコッソリ教えますよ。
その1
良くSWRはアンテナの付け根で測った数字が正確だ、と言いますが、
タワーのテッペンまでSWR計を持って行く訳にもいきません。
そんな時は、RIGからアンテナまでの同軸ケーブルの長さを1/2λに
するとアンテナ直下のSWRと同じ値が測れます。
但し、実寸はケーブルの短縮率を掛けるのをお忘れなく。
10mFMの場合では、300/29.2/2×短縮率 例えば5D-
2Vならば0.67くらいです。
計算すると、1/2λが3.44mとなりますが、現実的でないので、
これを何倍かして、丁度いい長さで接続します。
その2
先程のインピーダンスの計算でjXが出た場合、それを打ち消す為に同
軸の長さを調整して合わせるんです。
余りにもかけ離れた数値の場合は上手くいきませんが、もう少しって時
には有効な手段です。
さっきの例題を使うと、プロットした点は横線より上にありますので、
L分が多いことがわかりますので、
1の点とプロットした点を結び横線との角度を測ります。
インピーダンスは時計回りに数値が変化しますので、この場合は少し足
してやればいいですよね~。
もし角度が30°ならば、30/180×3.44=57.3cmです。
つまり57.3cm同軸を長くするとjX分が消えますからアンテナの
純抵抗だけをやっつければ良い事になります。
このアンテナで言うとSWRは1.5まで改善されます。(見かけ上)
後は、75Ω―50Ω変換トランスでも付ければSWR1になっちゃい
ます。
但し、これらの方法は小手先ですからね。アンテナの調整は共振が基本
です。
周波数の合っていないアンテナのSWRをいくら1に近付けてもほとんど
飛びませんから・・・残念!!
2 スタックケーブルとSWRについて
だいたいアンテナをスタックで使うのは、V・Uの方が多いと思います。
HFだとHi-Bandに出る人位までかなあ~。
Low-Bandでやっちゃうとチョッと「ガイキチ?」 失礼!
さて本題ですが、その前に先日の私めの失敗談なんぞをご披露します。
144MHzの短いGPが、まともに遠くへ飛ばないものですから、少し
長いGPを手に入れたついでに、前から保管していた八木アンテナとスタック
を組ませてみました。
えっ、GPと八木のスタック? その辺から既におかしいのですが、普通の
人ならそんなこと絶対にしないですよねー。
実は、この辺りは有名なAKG山というのが在りまして、ここに電波を
当てると幸せになれる? ではなく、山に電波を当てると関東中に飛んで
いくという都市伝説が有るんです。
それをまんまと真に受けて、八木アンテナをAKG山に向けて、固定で設置
してみた訳です。
ただ、それだけだと飛ばなかった時に困るのでGPも繋いで、保険を掛けた
と言うことです。
ところが、ケーブルを作ったのが工事の前日だったものですから、いつもの
調子で「ケーブルの長さは1/4λが基本。
これじゃ短いので3/4λで作製、ハイ、出来上がり~。」てな具合でやっ
ちゃったのが大失敗。
よく考えてみると、今回のは同時給電はしますがGPと八木にスタック関係
は要らないですもんねえ。
それを、勘違いとは言え1/4λの奇数倍間隔で設置すればお互い干渉
打ち消し合い)をするに決まってますね。
おかげで、全然飛ばないシステムになっちゃいました。orz
てなわけでケーブルの手直しをして、片側が1/4λ もう片側が1/2λ
に変更して順調に動作する様になりました。
ついでにダイパシティー効果なんぞが出ちゃって嬉しい誤算です。
ダイパシティー効果は、以前から聞いてはいましたがこれ程とは思いません
でした。
何しろ、モービルを追いかけると(実際にはアンテナで追いかけはしない
ですが・・・。)Sが7~8の局が、ダイパシティーが効いた途端+30dB
位に跳ね上がりますよ。
チョッと話が脱線しましたが、スタックってそんなに難しくないよって事を
言いたかったんです。
では、本当に本題
気をつけることは2点だけ、ケーブルの長さとインピーダンスの計算!
話の流れから、144MHzのアンテナをスタックすることにします。

アンテナは二本とも50Ωのアンテナです。
これをスタックにします。
まず、T型コネクターの接続部A、Bのインピーダンスを計算します。
Aのインピーダンスは50Ωのアンテナに75Ωの同軸をつなぎますので、
z=50/75 =0.67
先程のスミスチャートにこの0.67をプロットして1の点を中心に円を書き
ます。
横線の0.67とは逆の交点の数字を読みます。 今回では1.5くらいですね。
これに75Ω同軸を接続するので1.5×75=112.5Ωです。
つまり、接続点A,Bのインピーダンスはそれぞれ112.5Ωに見える
わけです。
C点は112.5Ωのパラですから、112.5/2=56.25Ω
RIGから見たSWRは56,25/50=1.125です。
もしスタックする75Ωケーブルが短い場合には奇数倍した長さなら同じ
ことです。
スタックケーブルの実際です。

一番簡単なのは、市販の「T型コネクター」を使います。
後は、計算した長さのケーブルを各アンテナまで引き込むだけです。

メーカー製のものは、こんな形をしたものもあります。
コネクターを使用するメリットは、おのおののケーブルを取り替えて
長さを調整できる点です。
しかし、長ささえはっきり決まっていれば、アマチュア的には三本まとめて
こんな形で使用するのが強度・コスト・作製の簡易性から見てベストです。

ちょうど、「T型コネクター」の接続位置を、写真のように芯線同士・網線
同士をハンダ付けしてその後接着剤で固め、上からテープで補強して出来
あがりです。
写真では、黒い同軸ケーブルが各アンテナに、灰色のケーブルがRIGに
つながります。

以上、アンテナのスタックといえば、なんだか難しそうだなあと思われる方も
多いと思いますが、やってみると以外に簡単ですよー。
同じアンテナを2本スタックにすると、利得が3dB上がるそうですから
タワー等に余裕がある方は、是非チャレンジして見てください。
いままで聞こえなかった世界が広がるかも!?
動作・作製について勉強し直したので(本当はチョッとだけね)さわりだけ紹介した
いと思います。
又、併せてアンテナのインピーダンスと同軸ケーブルのことも載せておきます。
知ってる人には、「何だ今更」てな話ですが私の備忘録的なものですので勘弁して下
さいね。
1 アンテナのインピーダンスについて
アンテナのインピーダンスって50Ωに決まってんじゃんって思うところです
が、アレは各アンテナメーカーがお客さんが商品を買ってきてすぐ繋いで使える
ようにしているだけですから、皆さんがもしアンテナを自作して使う場合、アン
テナのインピーダンス(固有インピーダンスと言いますが)がそのまま50Ωだ
と言う幸せな人はほとんどないと思います。
アンテナを自作される方も多いと思いますが、SWRのみを気にして、アンテ
ナ本来の性能を充分発揮していない様な事例もあるようですね。
最近は、アナライザーも普及していますのでSWRは割と簡単に把握すること
はできますが、アナライザーで同時に表示される数値例えばR(固有抵抗)とか
jX(虚数)とかは「ふーん」とスルーされることが多いような気がします。
昔はアナライザーなんてものはありませんでしたので紙で計算するのがほとん
どでした。
せいぜいSWR計とにらめっこ、エレメントを調整するにも長いか短いかさえ
判りませんでした。
そんな少し昔に戻った話しから始まりますが、我慢してお付き合いください。
(1) 同軸ケーブルの特性インピーダンス
我々が今使っている同軸ケーブルは50Ωですよね。
でも、テスターで測っても50Ωじゃないですね。
芯線、網線毎に測ると導通してますから0Ω、芯線-網線で測ると∞になりま
すね。
もともと同軸ケーブルは高周波を流す為のものですから形で言うと

てな感じです。ケーブルの中にL(リアクタンス)R(抵抗分)C(キャパシ
タンス)の成分が有りますのでここに高周波が流れると
XL=2πfL
XC= 1/2πfC
インピーダンス(単位はZ)はZo= √L/C となります。
LCRメーターで測ると確かに50Ω近傍に成りますが、面倒なので飛ばします。
要は、同軸の中を高周波が流れるとLの値とCの値が変化しますが、その両方
の値を計算すると常に50Ω近傍に成ると言う事です。
(2) アンテナのインピーダンス
アンテナのインピーダンスについてですが、昔アナライザーが無い時代はスミ
スチャートと言う紙(グラフ?)を使ってました。

この図で横線上1のところがインピーダンス50Ωになります。
固有抵抗のみで、jX分は0です。これが理想形なんですがなかなかそうは行
きません。
皆さんご承知のGPアンテナとかDPアンテナとかはインピーダンスが36Ω
とか72Ωだと言うのは、試験の時覚えたと思います。
自分の使いたい周波数に同調していて(Xが0)虚数分(jX分)が0なら
ば、後はトランスでも巻いてインピーダンスを50Ωにするだけですが虚数が
あるとインピーダンスが暴れるのでなんとかしなければならない訳です。
ただ、虚数がL方向かC方向かがわかりますのでそれを打ち消す方向に処
理してやればいい訳です。
つまりコイルを挿入したりコンデンサーをかまします。
これで皆さん大好きなSWRが1に近づく訳です。
せっかく図を示したので一つ例題でもやってみましょう。
あっ、そこのお兄さん、計算させられると思って逃げる用意しちゃダメでしょうが!
◎ 例題
あるアンテナ Z=75+25jXの負荷を50ΩのフィーダーでRIG
につなぎました。
SWRはいくつになるでしょう?
回答例 Z=75+25jX を正規化(接続する回路のインピーダ
ンスに合わせる)とこの式を50で割ってZo=1.5+0.5
jXとなります。
このZoを表にプロットします。
値を付けた点から1を中心とした円を書きます。この円の
横線との交点の右側がSWRです。この図ではSWR2ですね~。
気にする人は熱が出ますね。
私的にはへっちゃらですが・・・・。
例題に付き合ってもらったので、裏技をコッソリ教えますよ。
その1
良くSWRはアンテナの付け根で測った数字が正確だ、と言いますが、
タワーのテッペンまでSWR計を持って行く訳にもいきません。
そんな時は、RIGからアンテナまでの同軸ケーブルの長さを1/2λに
するとアンテナ直下のSWRと同じ値が測れます。
但し、実寸はケーブルの短縮率を掛けるのをお忘れなく。
10mFMの場合では、300/29.2/2×短縮率 例えば5D-
2Vならば0.67くらいです。
計算すると、1/2λが3.44mとなりますが、現実的でないので、
これを何倍かして、丁度いい長さで接続します。
その2
先程のインピーダンスの計算でjXが出た場合、それを打ち消す為に同
軸の長さを調整して合わせるんです。
余りにもかけ離れた数値の場合は上手くいきませんが、もう少しって時
には有効な手段です。
さっきの例題を使うと、プロットした点は横線より上にありますので、
L分が多いことがわかりますので、
1の点とプロットした点を結び横線との角度を測ります。
インピーダンスは時計回りに数値が変化しますので、この場合は少し足
してやればいいですよね~。
もし角度が30°ならば、30/180×3.44=57.3cmです。
つまり57.3cm同軸を長くするとjX分が消えますからアンテナの
純抵抗だけをやっつければ良い事になります。
このアンテナで言うとSWRは1.5まで改善されます。(見かけ上)
後は、75Ω―50Ω変換トランスでも付ければSWR1になっちゃい
ます。
但し、これらの方法は小手先ですからね。アンテナの調整は共振が基本
です。
周波数の合っていないアンテナのSWRをいくら1に近付けてもほとんど
飛びませんから・・・残念!!
2 スタックケーブルとSWRについて
だいたいアンテナをスタックで使うのは、V・Uの方が多いと思います。
HFだとHi-Bandに出る人位までかなあ~。
Low-Bandでやっちゃうとチョッと「ガイキチ?」 失礼!
さて本題ですが、その前に先日の私めの失敗談なんぞをご披露します。
144MHzの短いGPが、まともに遠くへ飛ばないものですから、少し
長いGPを手に入れたついでに、前から保管していた八木アンテナとスタック
を組ませてみました。

えっ、GPと八木のスタック? その辺から既におかしいのですが、普通の
人ならそんなこと絶対にしないですよねー。
実は、この辺りは有名なAKG山というのが在りまして、ここに電波を
当てると幸せになれる? ではなく、山に電波を当てると関東中に飛んで
いくという都市伝説が有るんです。
それをまんまと真に受けて、八木アンテナをAKG山に向けて、固定で設置
してみた訳です。
ただ、それだけだと飛ばなかった時に困るのでGPも繋いで、保険を掛けた
と言うことです。
ところが、ケーブルを作ったのが工事の前日だったものですから、いつもの
調子で「ケーブルの長さは1/4λが基本。
これじゃ短いので3/4λで作製、ハイ、出来上がり~。」てな具合でやっ
ちゃったのが大失敗。
よく考えてみると、今回のは同時給電はしますがGPと八木にスタック関係
は要らないですもんねえ。
それを、勘違いとは言え1/4λの奇数倍間隔で設置すればお互い干渉
打ち消し合い)をするに決まってますね。
おかげで、全然飛ばないシステムになっちゃいました。orz
てなわけでケーブルの手直しをして、片側が1/4λ もう片側が1/2λ
に変更して順調に動作する様になりました。
ついでにダイパシティー効果なんぞが出ちゃって嬉しい誤算です。
ダイパシティー効果は、以前から聞いてはいましたがこれ程とは思いません
でした。
何しろ、モービルを追いかけると(実際にはアンテナで追いかけはしない
ですが・・・。)Sが7~8の局が、ダイパシティーが効いた途端+30dB
位に跳ね上がりますよ。
チョッと話が脱線しましたが、スタックってそんなに難しくないよって事を
言いたかったんです。
では、本当に本題
気をつけることは2点だけ、ケーブルの長さとインピーダンスの計算!
話の流れから、144MHzのアンテナをスタックすることにします。

アンテナは二本とも50Ωのアンテナです。
これをスタックにします。
まず、T型コネクターの接続部A、Bのインピーダンスを計算します。
Aのインピーダンスは50Ωのアンテナに75Ωの同軸をつなぎますので、
z=50/75 =0.67
先程のスミスチャートにこの0.67をプロットして1の点を中心に円を書き
ます。
横線の0.67とは逆の交点の数字を読みます。 今回では1.5くらいですね。
これに75Ω同軸を接続するので1.5×75=112.5Ωです。
つまり、接続点A,Bのインピーダンスはそれぞれ112.5Ωに見える
わけです。

C点は112.5Ωのパラですから、112.5/2=56.25Ω
RIGから見たSWRは56,25/50=1.125です。
もしスタックする75Ωケーブルが短い場合には奇数倍した長さなら同じ
ことです。
スタックケーブルの実際です。

一番簡単なのは、市販の「T型コネクター」を使います。
後は、計算した長さのケーブルを各アンテナまで引き込むだけです。

メーカー製のものは、こんな形をしたものもあります。
コネクターを使用するメリットは、おのおののケーブルを取り替えて
長さを調整できる点です。
しかし、長ささえはっきり決まっていれば、アマチュア的には三本まとめて
こんな形で使用するのが強度・コスト・作製の簡易性から見てベストです。

ちょうど、「T型コネクター」の接続位置を、写真のように芯線同士・網線
同士をハンダ付けしてその後接着剤で固め、上からテープで補強して出来
あがりです。
写真では、黒い同軸ケーブルが各アンテナに、灰色のケーブルがRIGに
つながります。

以上、アンテナのスタックといえば、なんだか難しそうだなあと思われる方も
多いと思いますが、やってみると以外に簡単ですよー。
同じアンテナを2本スタックにすると、利得が3dB上がるそうですから
タワー等に余裕がある方は、是非チャレンジして見てください。
いままで聞こえなかった世界が広がるかも!?
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