J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

一部の断層が活発に

2011年11月25日 | 東北地方太平洋沖地震

東日本大震災の揺れが、日本の乗る地殻に大きな刺激をもたらしたのは、間違いない。
確実に影響が出ている活断層が、分かった。

研究者は、活断層にかかる力が変わったことや、地震のメカニズムそのものが変わったことに由来していると見ている。

約170箇所の調査で、一番活発となっているのが、北伊豆断層帯で、なんと70倍。

場所は、神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町南部から、湯河原町、静岡県三島市、熱海市、田方(たがた)郡函南(かんなみ)町、
韮山(にらやま)町及び大仁(おおひと)町(現・伊豆の国市)を経て、伊豆市に至る断層帯。
全体の長さは約32kmで、概ね北北東-南南西方向に延びている。

http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f038_kitaizu.htm

今までの評価では、今後30年の発生確率ほぼ0%とされていたところ。

 

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/05feb_kitaizu/index.htm

 

北伊豆断層の地震頻度70倍 震災後、活発化か (11/25 08:11)

マグニチュード(M)9・0を記録した東日本大震災の影響により、周辺での地震の発生率が震災前と比べて10倍以上に上昇した活断層が、静岡・神奈川県の北伊豆断層帯など全国で11カ所あることが24日、東京大学地震研究所の研究チームの調査で分かった。
 特に断層帯の動きが活発化した可能性が高く発生率が上がったのは東北から中部にかけてで、北伊豆断層帯、長野県の境峠・神谷断層帯主部や岐阜県の猪之鼻断層帯など6カ所。北伊豆断層帯は最も高い約70倍となった。調査をまとめた東大地震研の石辺岳男特任研究員は、東日本大震災のようなプレート間での巨大地震の前後で、大地震が集中する傾向にあると指摘。「大地震に直結するわけではないが、活動が活発化しており、継続して監視するべきだ」と話している。
 チームは主要な断層帯約170カ所を調査。断層から5キロ以内の区域で、震災前1年間と震災後8カ月間に起きたM1以上の地震を抽出した。地震数が10未満のところは除き、1年間の発生率に直して比較すると、境峠・神谷断層帯が約66倍、猪之鼻断層帯が約11倍などとなった。
 石辺特任研究員によると、活断層が活発化した可能性が高い6カ所は大震災で活断層への力のかかり具合が増したことや、地震のメカニズムそのものが変わったことが要因と考えられるという。
 そのほかの5カ所のうち3カ所は、大震災の余震とされる3月12日に長野県北部で起きたM6・7の地震に伴うものとみられる。残り2カ所は宮城県や山形県で、大震災後に断層周辺で群発的に地震が発生したとみられる。
 研究結果は25日から千葉市で開かれる日本活断層学会で発表される。

 活断層 過去に繰り返し活動し、将来も活動することが予測される断層。主に約200万年前以降に活動したものが活断層と認定されることが多い。日本には約2千の活断層があると推定され、政府の地震調査委員会は主な活断層を対象に、今後30年以内といった長期的な地震の発生確率や規模などについて評価をしている。活断層は航空写真などで存在が確認されることが多いが、地表に明らかな痕跡が残っていない場合もあり、知られていなかった断層が大地震を引き起こすケースもある。

http://www.at-s.com/news/detail/100078600.html



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