市場においてワサビは真妻(まづま)と実生(みしょう)に大別されています。正確には真妻という品種のワサビとその他の種類のワサビという感じで、真妻だけは特別扱いされている感じです。
真妻は和歌山県の真妻村というところで発見された品種で、辛みが強く粘りもあり、最高級のワサビとされています。花はふつうに咲きますが、種子がつきにくいので株分けやメリクロンと呼ばれる培養苗でつくられます。
実生は種子から作るワサビの総称です。わさびはとてもマイナーな作物なので、個々の農家さんがオリジナルの品種を持っていて、自分で種を取ったり、優良な形質のワサビを種苗会社などに培養・増殖してもらったりして苗にしています。交雑によって育種されているので、多種多様なワサビがあるわけです。
写真のわさびは真妻種にとても近い形質ですが、実生です。
まあ、何を言いたいかというと、真妻だけが良いワサビではないよということ・・・かな。
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