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Rock&Guiter

好きな音楽や楽器の事をあくまでも主観で書いていこうと思います。

エフェクターその21 BOSS Space Echo RE-20

2015-04-02 17:54:00 | 楽器 機材 エフェクター


長い間、放置していましたが、復活します。
よろしくお願いします。

今回のエフェクターは、BOSSのSpace Echo RE-20です。

少し使っただけで、ずーーと箱に入って押し入れに入ったままだと言うもったいない状態です。



ちまたでもよく紹介されていますようにRolandが1974年に出した伝説の名機であるテープエコー+3つスプリング・リバーブをZ型に配置したSpace Echo RE-201をデジタルで再現したものです。

テープエコーとは、入力信号をエンドレステープに録音し、再生ヘッドで再生する際に起こる時間差を利用して ディレイ効果を作り出しており、後に出るBBDを使用したコンパクトアナログディレイと違い馬鹿でっかい装置でした。
他の方が詳しく書かれているので割愛しますが、Roland Space Echo RE-201のテープエコー部は、昔のオープンリールテープレコーダー等に使われていたようなエンドレスの磁気テープを利用し1つの消去ヘッドと1つの録音ヘッド、3つの再生ヘッドを持ち、スプリング・リバーブと組み合わせによってさまざまなエコー&残響効果をもたらします。
中央のダイヤルによって12種類モードセレクト可能です。
人力端子はマイクが2系統、楽器用とミキサーの計4系統です。
なお、内部でミックスされますので同時使用が可能です。
コントロールはREPEAT RATE、INTENSITY、ECHO VOLUME、BASS、TREBLE、REVERB VOLUMEとなっており、多彩なコントロールが楽しめます。
出力端子はHI/MID/LOの3段階切り替えで、 フット・スイッチでON/OFF可能です。

デジタルディレイとは違い、テープの伸縮によってか?、必ずディレイの反復を繰り返すと劣化していき、独特なエコー音を作り出す。
REPEAT RATEのエコータイム? INTENSITYのフィールドバック効果?手動で演奏中にそれぞれを可変すると音程を変化していき、発振したり楽しいです。

それでは、RE-20とRE-201とはそっくりなのかと言うとそれはどうでしょう?
パネルのデザインも似せて作ってあって、雰囲気は出ていると思います。
発振もシュミレートしています。

ディレイタイムは、オリジナルのRE-201は500ms程度だったのに対し、このBOSS RE-20は6000msというロングディレイが可能です。

オリジナルには無いタップテンポの設定も可能です。

リバーブが結構キンキンした金属ぽい音のように思えます。
EQを絞ると使える音にはなりますが・・・
リバーブのToneを可変するのでなくエコー部に作用するのか?全体的なEQなのか?不明な点です・・・

インジケータ部分が、Delayのスピードに合わせて光が流れる仕組みになっていて、テープの流れを再現しようとしたものらしいですが、ノイズの発生源になっているようです?
他のエフェクターと同じ電源を使用すると流れる光に合わせてシュワシュワ言います。
インジケータは見た目も安っぽいです。


ツインペダルは左がエフェクトのON/OFF、右がタップ・テンポ及びツイストです。
ツイストとは発振シュミレート効果の名称です。
INTENSITYツマミを全開にして発振効果をえるんですが、この右側ペダルを長踏みすることで同効果が得られます。

中央少し右寄りのダイヤルで、3つの再生ヘッドの組み合わせにより、最大3つのディレイ+リバーブを合わせたのと同様の効果が得られるオリジナルと同様のモードセレクト(12セレクト)は、デジタルディレイでは異色ではないでしょうか?


RE-201では無かったステレオ入出力端子があり、ギター、マイク、電子楽器からの音も入力できます。
勿論ステレオ出力可。
フットボリュームペダルを使用することにより、ディレイタイムとフィードバックを足でコントロールすることができます。

SE-20は、多機能デジタルディレイとして、メモリー(プログラム)機能、ホールド、ループ等は搭載していないですが、名機SE-201譲りの3再生ヘッドをシュミレートした12セレクトのディレイ/リバーブにより、アンビエントやスペースサウンド等多種のエコー効果を得ることが可能で、他には無いデジタルディレイとして高い実力を感じさせます。
テープの伸縮によるエコー音の歪み?や揺れ?等の再現、磁気飽和によるコンプ感等を再現や発振効果の再現等もSE-201を強く意識したものとなっています。 
SE-20はSE-201にどこまで肉薄しているか?その評価はそれぞれ意見の分かれるところだと思います。
しかしながら、SE-201のメンテの煩わしさや取扱いの難しさや、大きさや重量等、購入するとしても生産中止されているが、数はまだあるほうだとはいえその中から状態の良いものを探さなければいけないし、中古で3万円強から6万円位の出費は覚悟しないといけない、それにテープやメンテ部品の調達の難易度を考慮するとすれば、SE-20はかなりお得なような気がします。




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