シュタイナースクールいずみの学校のブログ

北海道伊達市でシュタイナー教育を実践している
シュタイナースクールの最近の様子をお伝えします。

7年生 物理

2007年09月27日 | 教師の日記
夏休み、みんなと海で映画を観て別れてから1ヶ月後、2学期が始まった。廊下からは、いつになく元気な声が聞こえてくる。

ベルがなりドアを開け、一人一人と久しぶりに握手をする。真っ黒に日焼けしている子、宿題のノートをいっぱい抱えている子、ついに私の身長を大きく超えた子、・・・そしてみんな揃って着席。わいわいがやがや、久しぶりに響くみんなの笑い声に、教室もうれしそうだ。

 そして物理が始まった。「それでは実験を始めます。」・・・「うわ、くっついた。」「はなれたー!」まずは、磁性を学ぶ。観察したことは、自分の言葉でまとめて、ノートを創っていく。「実験はいいんだけど、文章作りがいやなんだよな。」

物理のメインレッスン中は、そう言いながら、休み時間に自分達で実験をしている姿がよくある。時には、「先生ほらこれ見て!」と新しい発見をする子もいる。今回は、どうやったら磁力を失わせることができるか、で私も聞いたことのないようなやり方を発見した子がいた。

「すごい!それ新たな発見だよ!」と私が言うと、「えー?きっともう誰か発見してるよ。先生。」と照れ笑い。どんなやり方か?それは学会に発表するので、ここではまだ言えません!(笑)

 ある時は、磁石を落として割ってしまった子がいた。でも、そのおかげでまた新たな発見!

「先生、前クリップがつかなかったところに、クリップがつくようになったよ。なんで?えーなんでー?」「なんでだろうねー。」「なんで磁石はみんな同じ方向をむくんだろう?」「北極で誰かおっきい磁石もってるんだよきっと。」「北極に地球儀みたいな柱が立ってるんじゃない?」「なんで?えーなんでー?」「なんでだろうねー。」

 そしてまたある時は、傾く方位磁針を見て、「机が傾いてるんじゃない!」「じゃあ、ちがう机に置いてみよう!」「あれ?また傾いた。」「なんで?えーなんでー?」「なんでだろうねー。」

 小さな物理学者達の「なんで?」は続く。「ひらめき」と「発見」の扉を開けるkeyとして。

はやしれい


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