前回からの続きです。
スーパーの精肉コーナーにあるアルミ鍋に入った一人鍋用の『鶏ちゃんこ鍋』を買い、そこに常備野菜の白菜など入れて煮て、お腹を満たし、
その残り汁で、カレー(スープではない)にリメイクにしたくなったけれど、カレーに白菜が入っていることがどうも気になって(カレーには普通白菜は入れないもの)、そこにこだわってしまい(残り物を彷彿させるからでなく)…、などの話でした。
そして作りました、カレー(ライス)。
きっと家で鍋をよくする方ならご存知でしょうが、白菜は煮続けると溶けます。
あんなにウダウダ私がこだわったのに、ほとんど原形はほとんど留めずに…。
しかもカレーということで、市販のルーを入れたので更にカレー色に隠れてわからなくなり…。
そんな消え去った、前回の私のこだわりなのでした。
この話にあまり関係ないですが、カレー化に当たって今回、これまた冷蔵庫にあった 『ジャワカレー』の辛口ルーを入れたのですが、私的に味はどうも…でした。
しかしそれは最もな話です。
和風の『鶏ちゃんこ鍋』として完成した中に、もともと『インド』や『欧州』カレーとの違いもわからないどころか『ジャワカレー』の定義も知らないルー、しかも辛口を入れるとは、私の浅はかな考えとしか言えないです。
強引すぎるリメイク料理ですね。
そもそも“ハウス『ジャワカレー』”のCMが、浅黒いだけでイメージキャラクターに起用された(すみません、私の勝手な解釈です…。)歴代の、岩城滉一や、反町隆史(この二人でさえ、顔雰囲気が似ていると言って、親子じゃないかとの噂話があった因縁の二人)、顔がカレー色だからか、二人がジャワ人に似ているかはわかりもしない…。
話は『カレー作り』に戻って、
「ここは甘目のカレーへ更にリメイクしよう!」と考え、(すでに『辛口ジャワカレー』のルーを入れたくせに、それはなかったかのように…)、
甘目のカレーといえば、リンゴと蜂蜜の『バーモントカレー』が真っ先に思いつきます。
まさかここにあえて甘口の『バーモントカレー』のルーを入れても今更、『バーモントカレー』にならないことは私でもわかります。
要は『バーモントカレー』の特徴と売りの『リンゴ』と『蜂蜜』が入れれば、バーモントカレーになるのでは?
「蜂蜜はある」、「リンゴは…」買い物のついでで買おう。
実際スーパーの果物売り場に行くと、『リンゴ、高かった…』です。
リメイク料理に使うにはもったいない代物です。
どうせすりおろすのだから、代用はリンゴジュースで十分だろう、「500mlパックなら百円程度で手頃に買える~。」と買いました。
こうして、『鶏ちゃんこ鍋』から『カレーライスのカレー』へ、そしてそこからの『バーモントカレー』と、リメイク料理のさらにプチリメイクをする私。
買ってもいないのに『バーモントカレー』のパッケージの、あの八つ切りだかされたリンゴの上に"とろ〜り"と蜂蜜を垂れ落す絵柄の黄色パッケージと、西城秀樹の『秀樹、感激!!』の声が思い浮かんできます。
「その前に、『鶏ちゃんこ鍋』には入れなかった、カレーとして足りない具材、玉ねぎを入れなけば!」と、
しかし今から炒めて入れるのもかなりの手間なので、すりおろして入れます。
そしてリンゴジュースをどばっと入れる。
後は『バーモントカレー』完成のため、蜂蜜投入、となった時…、
『蜂蜜』は入れなくても十分なのではないかと思い始めました。
ここでごり押しの『甘み』である蜂蜜を入れるのはどんなものかと…。
私の悪い癖は、勢いがある時、どんどん調子に乗ってしまうこと。
その戒めが湧き起こり、自制心に働きかけました。
「甘過ぎるともう取り返しがつかないぞ。」と私の思考…。
この思考に従い、『蜂蜜』を入れず、『バーモントカレー』とは決して呼べないカレーが出来上がりました!
もう後戻りできないんで、味見はいたしません。
食します。
味はですね、
『ジャワカレー辛口』の辛さに『リンゴジュース』特有のあのキンキンとした酸味が加わっただけのもので、『リンゴジャワカレー』とでも呼ぶべき完成で、(ジャワ島にりんごの木があればいいですね...)
それを食べて思ったこと…、
例え、あえて入れてなかった『蜂蜜』を入れたところで、「ひでき(秀樹)、かんげき(感激)!」と西城秀樹さんの登場にはならなかったことはわかります…。
それどころか逆に、アメリカ・バーモント州、州民に「バーモント、ナメんなよ!」と怒られそうで怖いです…。
バーモントカレーがバーモント州の伝統料理かすら知りません
以上、『私の鶏ちゃんこ鍋 完結編』でした。
最後まで、お読みいだだきありがとうございました。