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釜石市の尾根歩き

2015-03-06 14:18:11 | 山岳

3月6日(啓蟄)、釜石市東前町の沢(不動沢)を登り詰めると、
砂防ダムに着く。
その手前に沢を渡る橋がある。
橋を渡って家の間を左に道を取り、
杉林の沢筋を赤布を目印に登る。


ストックか4本爪の軽アイゼンを付けないと、
杉林の急登は難儀する。


昔は、20年以上前は沢山歩いたんだが、
今歩く人はいない。


道は廃道になり、踏み跡も無い。
ひたすら尾根を目指す。


尾根に出れば、海が見えて、方向の感が生きる。
行き先は、新浜町の沢筋から登る瀧の神社。


尾根に出て、感を頼りに、赤布と地形を読みながら進むと、
赤い鳥居が雑木の尾根に現れる。


道は間違って居なかったんだ。
その先がまたまた大変。
道が無い。


かすかな獣道らしき形跡をたどりたどり行くが、
不安になって戻る。
別の道らしき形跡も辿ってみる。
これも違うようだ。
困った。
上に見える尾根に登ってみようか?

三択の踏み跡から、また最初の住み跡を進んでみる。
赤や黄色の色あせた印が朽ち果てた木枝に垂れ下がって、
時々見えてくる。
かすかな期待を抱いて進むと、2ヶ目の鳥居が見えてくる。
間違って居なかったんだ!
何とも言えない幸福感、充実感が込み上げて来る。


鳥居まで着くと、もうそこからは社務所と云うか、
お籠り所が見える。
瀧の沢不動に無事着いたのだ。
かっては海沿いの道が無い頃は、この尾根道が「国道」
だったんだ。
豊漁祈願の漁師や家族達が列をなして進んだんだと、
古老は懐かしく語る。
当時を想像しながら、啓蟄の日の尾根歩きとなった。



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