ミケマル的 本の虫な日々

「三つ編み」 

 フランスで100万部突破したベストセラーとなった小説

「三つ編み」 
レティシア・コロンバニ著 齋藤可津子訳






 3人の女性の物語です。

それぞれの立場の女性の辛さ、社会の理不尽さが語られるのですが、絶望の中から戦って希望を見出す女性たちの強さに感動。

そして、男性に対する女性の闘いというよりも、社会に対する闘いは、その種類は違ってもどの社会にもその現れ方は違えど、根強くある。

けれども、それに対して希望はあるのだという事を書いてくれている物語でした。

次の世代にはもっと良くなりますように!という祈りを感じました。

最後では涙が出ました。

3人の物語だけれど、これは私の物語だなと感じたから。


私は、次の世代のために努力したかな〜〜。

娘たちには、「女の子だから〜〜〜しなさい」「女の子だから〜〜〜はだめ」とだけは言わないようにしようと思って育てたし、人を差別する事はしないようにというメッセージは伝えていたと思う。

そのくらいしか、できなかったかな。

この本を読んで、この本がフランスでベストセラーになったのは、フランスの女性の立場に対する関心の表れだろうなと思いました。

ジェンダーギャップランニングが世界で110位という低い数値の日本で、女性の生きづらさは多いのだけれど、なぜか自覚的ではないように思います。

しかし、結婚や出産が減っていくのは、ある種日本の女性の無言の抵抗なのかもしれませんが。

ジェンダーギャップを積極的に解消し、出産や子育てへの補償を政府が積極的にやっているフランスでは出生率が上がっているのが象徴的な感じです。
(書類上の結婚をしていても、していなくても、同じ補償をするというのがフランスらしいし)


色々と考えさせられるお話ですが、小説としても素晴らしいものなので、ぜひたくさんの人に読んでもらいたいなと思う本でした🤔


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