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TS-600「S」 計画

2019-10-01 19:21:40 | TS-700





小学生の頃から、無線機を自作するのが夢で、自作に関する本を読んで、回路を空想することが好きだった。この夢は40歳くらい迄続き、長年にわたり、かなりの部品を集めていたが、本格的に使える無線機を作るためには、
まずは、気に入ったケース(筐体)とダイアルメカがなければならず、
見つけても、あまりにも高かったり、そのうち製造中止になったりだし、
SSB部分や、トランスパーターとか個別には製作したものの、未だ完成には至っていない。

そんな中で、TS-700GⅡを入手し、回路図を見ていたら、この無線機は、プロックごとに基板が独立しており、回路も極めてオーソドックスで、パネルも立派なため、この部品を利用したらどうだろう?と思いついた。
もう、高齢者の分類に入る年齢だし、ゼロから無線機を作るという夢は、いつもの計画倒れで終わる可能性が極めて高いので、改造は中途半端ではあるが、現実的な選択だ。

そこで、構想を少し考えてみました。ケース(筐体)とダイアルメカはそのまま利用するが、基板間の配線を少なくし、すっきりさせる事により、容易に点検・改修ができるような構造としたい。この点を最も重視し、他のことも総合的に考えた結果、基本的な考えは下記のようになりそう。

・電源入力は、DCI3.8V±1Vのみとする。これは、ACIOOV入力を廃し、トランス撤去による軽量化、空きスペースの確保・リプルの低減。
さらに、特徴でもある、太い電源線(赤色の)も邪魔なため撤去し、リレー追加により電源スイッチの負荷低減(延命)も実施する。オリジナルの設計は、大容量電解コンデンサの突入電流がダイレクトに流れるため、そのうち壊れそうな気がする為。
・電源部は再利用せず、基板を作成するが、その際、余裕ある熱設計を行う。特に5Vを生成しているIC(7805)は、実測で0.35A流れており、熱的余裕が無く、実際に1台はこのICが壊れていたため、周波数表示管が点灯していなかった。
・低周波増幅部は、再利用するかも?だが、その場合、動作電圧を変更。(電源部DCーDCの20Vを廃止するため。)
・SSBは周波数帯に対応したものだけにする(例14MHz以上の場合USBのみ)。
・周波数可変幅は1MHzとする。(プリミックスの局発を1系統に簡略化)
・水晶発振は使用しない(VFOのみに簡略化)。・IF段はそのまま使用して、フィルターを追加出来るようにするか、8~9MHz帯の他機種無線機用の使用も考慮。
・VOX回路は割り切って、削除。
・低周波段に24dB/octの周波数可変HPFとLPFを組み込む場所を確保する。
・高周波段他のバリキャップ同調は廃止して、使用帯域でスタガー同調方式とするかも?。
・世代的に交換により性能向上が確実な半導体(RF-Amp、DBM等)は採用する。
・その他の半導体も全て交換する。・電解コンデンサ、トリマー、半固定抵抗も全て交換する。
・AGCはFASTに変更
・全体のゲイン配分を見直してローノイズ化
・TSSの自作機保証が取得できる構成とする(一番大事)。

・モノバンド機を作るとして、バンドは?と考えると、14、18、21MHzであれば、目盛りは合わなくなるが、VFO発振周波数を改造して、理想的なシングルスーパー機が簡単に作れそうだ。問題は、ダイホールアンテナを張れるような環境にないため、このコンデションの中、HF10Wでは現実的とは思えない。

50MHzだと、アンテナも逆Vなら、なんとかべランダに張れるし、Eスポ交信の可能性が十分ある。
50MHz機には、TSー600というTSー700の兄弟機がある。しかし、何故か?TSー600Sという機種は無いし、そのうえTSー600は何故か上側へテロダイン機になっている。

よーしっ!下側へテロダインで、TS-600「S」を作ろう!でも、ざっと計算してみると、VFOの第2高調波によるスプリアスは注意が必要なようだ。
・・・・・という訳で、TS-600「S」計画も平行してスタートしまーす。



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