トモちゃんといっしょ ~認知症の母と暮らして~ 中年プーのぐうたら日記(再会)

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

やっちまうんだなあ

2018-03-20 00:37:05 | 日記

3月19日

 

仕事も3週間目に入りました。

今日は、トモちゃん。

味噌汁を作ってくれていたのですが。

 

この味噌汁ですがね。

具がたっぷりで、いろんな味がして、とてもおいしいんです。

 

それはさておき、ここに至る少し前のこと。大変だったんです。

 

「ただ今」と声をかけても今日は返事がありませんでした。

しばらく待って、声を大きくして呼んでも返事がない。

 

これは倒れたか? と思って駆け込むと、

「誰やしらんと思って、わからなんだ」と言って出てきます。

 

ふーん、聞こえなかったのかなあと思いつつ。

大量の味噌汁がお鍋にありました。

 

まずは、血糖値を測らないと。それからおかずを作って、ご飯はそれからです。

ところが、ごみ箱にバナナの皮を発見。

 

バナナぐらいいいんです。

でも、2本食べたようです。そこで、ピンときました。

 

そうか。トモちゃんの「おかえりが」なかったのは、

ちょうど、バナナ2本の、もぐもぐタイムだったのね。なるほどね。

 

「お母さん、バナナ2本、食べたんやね」と、普通に言いました。

ところがトモちゃん。

「わし、2本も食べとらん」と。

「ほら、ここに皮があるよ。これは2本だよ」と2本分の皮を見せて、

実況見分です。ところが。

 

「2本も食やせんわぃ」と言って、激昂。

いきなり怒り出し……こうなると、包丁を持ったまま、

「殺せ」といきりだすし……手に負えなく。

 

あーあ、またまたやっちまいました。

バナナの2本で何よ、と思われるでしょう。

 

「そんなに食って悪いなら、買ってくるな」

絶対に食べてないと言い張るトモちゃん。

 

「買うのはわたしじゃない。あなたが欲しいって言うから買うんじゃないの」

そうですよ、たかが2本のバナナで、何事だと。

 

問題は血糖値です。

測ればわかるんです。食前の腹時血糖値は、219m。

空腹のわけがないでしょ、バナナを食べていることがバレバレです。

 

態度なんて変えられないんですよ。

食事の前に食べ物を口に入れることも。

指摘されると、激昂して脅迫することも。

 

わたし、こっそり家を抜け出して、ワインを買いに走りました。

激安のワインを。

羽生選手が優勝したので、願掛けの禁酒を解禁しました。

 

 

のむぞう……

願いをかけるものが、もう、なくなってしまいました。

こんな自分が情けない。まだまだ小さいなあ。


こんなに悲しいこともありません。

 

でもまあ、いいか。これが現実。

 

願掛けで思い出しました。

床の間の掛け軸をお正月用の「日の出」から、春用に変えないといけません。

お彼岸までには変えた方が……でも晴れた日の方がいいなあ。

 写真お借りしました

お彼岸というと、お団子や、干菓子をお仏壇に飾るのでしたね。

またまたお菓子( ^ω^)・・・

限りなく甘いものが、家に、あふれることになるのか。

 写真お借りしました

 

世の中は、世間の行事は……

食べ物の誘惑と甘い刺激に満ちているのでした。

これを拒否することは人道に外れることなのかしら???

 

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

 


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