身体の景色 (karada no keshiki)

六の宮の姫君8

朝稽古
六の宮の姫君

導かれない
いくら稽古をしても僕の肉体や呼吸がどこにも導かれない
「羅生門」や「藪の中」のようなことが起きない

藪の中に至っては登場人物が僕の内部で暴れ
彼に合わせ潤色さえ施したのだ(詳細はコチラ

姫君の肉体が希薄だからであろう
ただただ淡々と言葉が語られてゆくのみ

この静けさ
虚空にたじろがず
呼吸をし続けるしかないのだろうか…

或いは
背後に横たわる地獄が頭で理解できても
血として 肉として 僕に捉えることができていない
と言うことなのだろうか

虚無そのものの象徴
姫君

演目を変えようか…

しかし録音日まで後12日
いまからは変えられぬ…

【語り 配信中!】
珠玉の短編 声と音 想像力が織り成す豊かな物語を是非〜
⬇⬇⬇

OGPイメージ

言葉の景色

短編小説を使ったささやかな語りの世界を 継続的に発表してゆきます 速度と軽快さに満ち溢れたこの膨大な情報世界に 静寂と余白の向こうを見詰める...

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