



蕎麦というものを打ってみた。
なかなか、どうして奥が深い。
世間では「蕎麦道」なるものがあるようだが
なるほど頷ける。
そば打ちの基本は二八そば。
そば粉八に対して小麦二の割合のつなぎを混ぜて打つ。
単純なこの材料だけなのだが、
シンプルな分、妥協を許さない。
粉の混ぜ、加水、捏ね、伸し、裁断、茹で。
一つ一つの行程を怠ると次ぎには進めない。
進めないどころか、一巻のお仕舞いなのだ。
行程の所作ひとつひとつをとってみても
理にかなう作法がある。
なるほど、この「道」大の男達がのめり込む訳だ。
よく、蕎麦は三たてという。
「一、挽きたて」源蕎麦を粉に挽く
「二、打ちたて」実際のそば打ち
「三、茹でたて」茹でる。
この三つがうまくこなせると
おいしい蕎麦が味わえる。
まだまだ、この道は遠いと感じた。
