椅子張りのこと

お店でソファを見ただけではわからない、中身の作りの事や、手がけた仕事のことなどを紹介していきます

ウィーンでの仕事その1

2010-08-01 22:05:28 | 日記
ここ最近、よその椅子張りの会社に助っ人として呼んで頂き、仕事をさせてもらっています。

そこでの仕事は載せられないので、過去の写真を整理しながら仕事を紹介していきます。



ウィーンの会社でやった仕事です。

新規のソファです。
ゼロから作るので(木部は木工の職人さんが)中身のバネやらの詰物の仕事も全部出来ます!

この会社で作る椅子に使うバネはコイルスプリング。

長椅子でコイルスプリングの仕事は初めてなので嬉しいこれをやりたくて此方にきたのです!


これから作るソファのフレーム



木のフレームに麻のテープを張って、バネの位置を決め、麻の糸でバネの下部を固定。




その後、こんな感じに押えつけて紐で固定。




此方のスプリングは日本のに比べるととても強くて、硬くて、この作業がとても大変。

このスプリング1つだけでも、私は手だけでは潰せないくらい。
膝の間に挟んで、手と足を使ってやっと潰れるくらいの強さです。

でも、この作業で、高さや、椅子の持ちが決まるので大事な作業です。

スプリングの高さがバラバラだと駄目なのは勿論。

真っ直ぐに並んでなかったり、バネを真っ直ぐ下につ潰せなかったりで、場所によってテンションのかかり方が変わると、硬さも変わったり、どこかが先に壊れるなんてことも出てくると思います


私は、こんな風に肘から先の腕全体を使って、体重をかけて押えつけてやりましたが、、




結局今回は自力では出来ず。



何回かやるうちに少しずつわかってきたので、次こそは!!




で大分飛びますが、縦横やって、外側は鋼線で枠を作って固定







続く