Isleriche For the Live Sound

アイルリッヒ 公式ブログ

ホルンマウスピース

2010-03-30 10:28:22 | 日記
今、製作しているホルンのマウスピースです。

佼成ウインドオーケストラのホルン奏者のK氏の依頼で製作しているものです。
K氏は、アイルリッヒのHP(古いバージョン)にも登場いただいます、お付き合いの長いお客様です。アイディア豊富な方で、いろいろなアイディアを持っていただき、それをアイルリッヒで製作し実現化してきました。

今回も、そんな豊富なアイディアの中の1つです。

やはり、ヘビーウエイトタイプ



カップは、大きく20ミリを超える大きさです。市販のホルンマウスピースでは、ここまで大きなカップのホルンマウスピースは、存在しません。



あとは、楽器を持ってきていただき、シャンクをきっちり合わせた後、リムの成型後、微調整となります。


なかなかアップデートできず・・・

2010-03-23 09:41:46 | 日記
なかなか、アップデートできないでいます。

先日は、祖母(97歳にて)他界してしまい、葬儀などで忙しかったり。
仕事や以外のことで結構、忙しかったりしています。

ちょっと、アナウンス早いですが、今年は、喪中のため、新年のご挨拶はご遠慮させていただきます。

話題を戻して・・・・

今週は、IRモデルとGWモデルトロンボーンマウスピースの製作に加え、久しぶりにHMモデルの作成をしました。

HMモデルも、1998年以来、何世代ものモデルチェンジを行い、現行モデルになっています。
いろいろ試しましたが、操作性を考えると、モダントロンボーンマウスピースを若干細く(ボア)をした上での軽量化がもっとも効率的なようです。外形状には、工夫が必要なのですが。
ドイツ管用となると、音程、音色のどちらかを天秤にかけて取るということが最終的に必要になることが多いです。

アマチュアの趣味の世界では、音程を犠牲にして音色を取るような選択は、容易にできるのですが、プロの世界では、そうも行きません。音程を犠牲にせず、音色のマイナスも最低限に抑えてということを考慮すると、現状にならざるおえないと現在では、考えています。
これも、また、進歩するので、数年後には、全く違ったことを言っている可能性も無きにしも非ずです。

今回のできは、まあまあです(かなり良いと思いますが、目指すところは、無限の世界なのでまあまあと言っておきます。)。

あとは、奏者の技量と言うことになりますね。常に新しいマウスピースに替えたときには、奏者がそのマウスピースに慣れる、楽器とのコンビネーションに慣れる時間が必要となります。1発で答えを出すことは、奇跡に近いです。答えを出すのにあまりにも時間をかけない奏者が多いので、作る人間としては、心苦しいのですが。最低でも3ヶ月、時間があるならば1年の時間を使っていただきたいのが本音です。