沖縄生活日記的チラシの裏

誰にも言えないことを誰にでも言うブログ

警察を訴えたい貴方へ

2011-11-30 14:33:25 | 日記
暇つぶしにOKwaveを眺めていたらこんなエントリがあった。

ttp://okwave.jp/qa/q7151650.html

直リンはやばいかなと思って先頭のhは抜いておく。

事例を大雑把に言えば
相談者が法定速度にて原付で走行中、警官が電柱の影から唐突に笛の音とともに棒を突き出したことに驚き、急制動をかけ、雨天と白線上という状況もあって転倒し、もって当該原付のウィンカー(実費1293円)を毀損したもの。
って具合か。

内容を読む限り信号が黄色となると同時に警官が往来の確認もなく棒を車道に突き出したのだから相談者に過失もなく完全に警官が悪い。
10~15m前に何かが飛び出せば急制動もするだろうし、雨で路面が濡れていた様だから制動距離が伸びて当然だろう。
青でも飛び出してくるかもしれないだの言ってる回答者もいるが、そんなもの通常信頼関係はないのだから過失にはならない。
むしろ制動距離の伸びるような状況下で黄色信号になった途端に往来の確認もせずに死角となりうる場所から棒を突き出すほうがどうみても過失だろう。
なのにこのアホ警官、甲に責任を押し付け欠損部分に付き自腹を要請したどころか謝罪すらしないという。
甲が食い下がり結局非番と思わしき上司(交番勤務)によって欠損した部分について実費の支払いがあったようだ。
事故なので報告義務があり交通課が出動したのは当然だな。
で、調書もとることになる。(これを保険会社が使ったりする)
この上司、実費を支払う前に連絡を取っていたようだが、交番勤務の上司とくれば大方巡査長(序列上は巡査部長か)だろうし連絡先は管轄の地域課課長かな。
相談者は連絡していた相手が県警本部かもと言っているが、ぶっちゃけ保身に必死な(非番でもビビッて来るくらいだもの)交番勤務は本部なんかにゃ連絡しません。
というか保身じゃなくてもセオリー的に地元警察署だろうな。

さて、相談者は訴えたい旨を述べているが、その趣旨は謝罪の要求のようだ。
そりゃ当然だろうね。
相談者はバックパック背負っての旅行の最中だったようだし分の悪い警察官も実費払えば後で問題にならなくて済むと思ったんだろう。
払った後に「何もなかったことにしてくれ」なんてアホ言ってるくらいだものねw

最も良く出来ていると考える回答者は国賠と刑事の両方の可能性を述べている。
どれも論点(とか言ったら笑われるかw)を落とさず丁寧な回答だ。
で、結論として相談者自身は国賠も刑事も諦めてしまいそうだ。

…。

なんで回答を締め切った!!!

もうちょっと待ってくれてもw
あ、でも俺okwaveの垢もってねぇかw

と思い、まぁないとは思うんだけど、グーグル先生だかを頼ってここに来てくれたらね、少し役に立てるかなと思って記事書くわけです。

相談者にとっておそらく最も適しているのは公安委員会を使うことです。
公安って北朝鮮とかオウムとか尾行する人じゃないの!?って人がいたりするかもしれませんが、都道府県にある公安委員会は警察の監視が主な役目です。
最近じゃ本部のサイトなんかにも「ご相談窓口」的な扱いで警察行政の苦情を投稿できるようになってたりします…ね?(確か)
あそこに投稿(メール)するか電話するか文書送るかすれば良い。
おそらく調書はあるはず(これ破棄してたら事故隠蔽)で現場での証言者もいたのだから当時の状況は公安も直ぐに把握できるだろう。
すると、公安がこう聞いてくるはずだ。
「本件の場合、訴えることも可能かと思いますがどうしますか?」と。
ここで訴えることも可能だし、おそらくは警官が示談を持ちかけてくるだろう。
そこで謝罪を要求することも可能になる。
というか、公安にタレこんだ時点で謝ってくると思うw

これは相談者自身のプライドだとか以前に、これ以上の事故を防ぐのにも有効だ。
公安が県警本部経由でやるかは分からないが管轄警察署には確実に注意が行く。
こういう交通指導なんてのは一人だけ特別な方法でやるなんてことはまずない。
慣習的に行われていると考えるのが妥当だ。
それでも通常なら往来を確認しつつやるだろう。
残念ながら全員が「通常」とは思えないしね。
しかも奴ら事故を隠蔽しようとしたようだから尚更だ。

ただひとつ、公安に報告するときに懸念されるのが公安の任務懈怠だ。
熱心な人もいる(割と高確率だと思う)し、通信費以外は費用ゼロだし駄目もとでやってみてはどうだろうか。
きっちり働かないにしても何らかの回答はあるはずだ。

そして多少のお金とやる気と時間があるのなら是非弁護士に相談して欲しい。
個人事務所には行かず事故現場付近の法テラスを使うといい。
(でも交通費が大変かな…)
事案を説明してどのくらい取れそうか聞いてからペイするか考えればいい。
但し、公安に報告した後、示談交渉やって示談金を受け取ってしまえば刑事上の追求しか出来なくなる。


いずれにしてもアホな回答者を怒らせないためか「自分にも非がある」と思ってしまった相談者には、是非自分自身の尊厳を取り戻して欲しい。


※追記
実費支払が和解となりこれ以上の示談金を要求できないのではないかという点について、すっ飛ばしていたw
まず和解契約には3つ要件がある。
①紛争性②互譲性③紛争終結合意だ。
①は問題ないとして、②と③が問題だ。
本件の場合、実費支払は「壊れた部分の修理代金は支払え」と言った相談者の要求を警察側がのんで支払ったものだと思われる。
ということは、「これで本件は全て解決する」として金銭の授受があったとは考え難い。
現に金銭の支払後、「これで何も無かったことに」と警察側が言い出したのだ。
これ、警察官が頭が働いたのかしらないが「本件は解決」という条件がどこで出てきたかが重要になる。そしてこれは証明がし難い。
でもね、この場合の和解は警察に有利な抗弁だし立証責任は警察側にあるんだと思う。
まぁ「わかりました、修理代金を払います。それでいいですね?」とか言ってたら…微妙だな…。
じゃあ仮に事件が解決していないとして、どの部分に示談が生じる(損害賠償が生じる)可能性があるかが問題だ。
これは3時間も口論をしたことによるストレスやら擦過傷やらを含めた事故そのものによる逸失利益から1293円を引いた分と考えるのが妥当じゃないだろうか。
修理代金をきっちり支払えば事故に付き不問になると考えるのは通常ありえないだろう。それが例え小さな事故であっても、というか本件はバイク転倒なのだからそれなりの事故だと思うが、迷惑料の類が発生するのは社会の常識だ。
スーツに染みをつけてしまった「クリーニング代税込みで支払うから領収書くれ」なんて言わずに「ごめん、これクリーニング代に使って」といって余計に渡すのが普通だろう。
その余計の部分がいわゆる迷惑料だ。
本件じゃスーツに染みをつけるなんて可愛い過失じゃない。
過失で事故を起こしておきながら事実上何時間も拘束した上で1293円の支払いですませるなんて社会通念上ありえないだろう。
仮に1293円払えばもういいよ!って明言してたら社会通念なんて関係ないけどw

うん、やっぱり1293円の支払いは本件に対する和解の成立にはならないわ。

相談者はこのあたりはっきりさせるべく、
・自分はこれで一件落着するとは一言も言っていない
・金を受け取った後に一方的に「一件落着」の旨言われた
・金は「修理代を支払わないなんておかしい」という要求に対して支払われた
・修理代支払要求は本件を落着させる意思ではなく、態度の一部に対する批判であった
ってことを明確に伝えるべきかな。
まぁ黙認しちゃった形だけどね…。
こういう頑なに譲歩しなかった相手が急に少し譲歩するとそれ以降責められなくなるのって良くあるけど、警察が業務の過失行為でこれやっちゃいかんよね。

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