沖縄生活日記的チラシの裏

誰にも言えないことを誰にでも言うブログ

慰霊の日の堅い話

2010-06-23 12:50:47 | 日記
都民の日やらが学校休みなように沖縄県では慰霊の日は学校が休みだ。
慰霊の日というのは沖縄戦の組織的戦闘が終わったとされる日を記念日としたものだ。
沖縄戦現地トップが自決した日がこの日ではないかってんだが、制定当初は22日とされていた。
そこらへん、戦闘終了時は行政も軍も混乱していて正確な記述がないのだろう。

さて、我が家は平和祈念公園まで近かったりするのだが、記念公園近くは凄い混みようだ。
総理大臣、衆議院議長副議長、参議院議長、沖縄北方担当大臣etcとお偉方がずらっと参列している。
このクソ暑い中ご苦労なことである。
まぁ移動中は涼しいかw
我が家も極近い親戚が地上戦(非戦闘員)で亡くなっているので今日は祈念公園へ挨拶に行こうかと思っている。

未だに道を作れば骨が出るわけで、鬱蒼とした所なんか確実に埋まってるだろう。
内地にいると、だいぶ戦争の傷跡っていうのは薄れていて所謂「戦争の悲惨さ」と言った物を肌身で感じとるのは難しい。
沖縄だと住宅街にある弾痕の跡だったり、人骨だったり、不発弾だったり、生活の身近なところに痕跡が残されている分「戦争の記憶」はまだ新しい。

沖縄の基地負担軽減と言う言葉はよく耳にするけれども、地位協定で捜査管轄についてより明記するだけでも心的負担は減ると思うんだが、政府はなかなか触れない。
毎度米兵がなにかしでかすと、「ちょっと綱紀正してよ」というだけだ。
人間、ある程度の数が集まればそのうち何人かは犯罪を犯すのが普通だ。
みんな品行方正なんてことはあり得ないだろう。
だからこそ法秩序があって、それに基づいた行政があるわけだ。
日本には「お互い様」と言う言葉がある。
これが少し変化すると喧嘩両成敗という奴になる。
米兵に強姦されようが、おまえがナンパにのったのが悪い。
という人もいるが、全くもってナンセンスで法秩序を理解していない。
実務で採られる行為無価値論ですらそういう意味の「行為」をとりあげるものではない。
しかし残念なことに米兵問題がセンシティブであり反応が大きい分、その反動としてこういった声も多く聞かれるようになる。
そしてこういった具体的事件をもって、地位協定改定問題が語られる。
確かに具体的問題の検討も必要だろう。
しかし法によるネットというのは、より抽象的なものだ。
在日米兵との事件は沖縄県民だけが巻き込まれるものではない。
日本国民が全てその危険に包含されるわけで、普天間基地問題同様、国民に一考する機会が訪れることを祈るばかりだ。

最新の画像もっと見る