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三文太郎の戯言

2013-01-02 11:43:52 | 三文太郎の戯曲
1月2日文太郎の

「今年の夢」
今年は、6回目の年男を迎えます。
まだまだ、若いものには負けない気概を持っています。

訪問劇団での俳優業は、今年も施設への慰問公演はもう恒例ですから、今年は、是非、一般公演を夢として実現したい。

詩吟は奥伝なので、師範を目指したいという夢を持って臨みます。

タレント業は、ドラマに出演して台詞もある役で活躍したい。
CMもメーンに起用されて、存在感のある俳優になってるという夢を実現させていたい。

ジムでも、プールでクロールを何とか25メートル泳ぎ切りたい。

今年の夢は、それぞれの部門で一段階二も段階も上を実現するよう頑張りたい。
夢が夢で終わらせないように頑張って実現させる事が、最大の夢である。
皆さんの応援を期待しています。(三文太郎)

老人パワー…三文太郎の戯曲(2)

2012-07-25 10:54:16 | 三文太郎の戯曲
7月25日(水)

初めての戯曲、字数の調整に失敗して長い文章は、見ずらく成りました。
今日は、気をつけながら、編集していきます。
では、「老人パワー」の二場をお届けします。

              「老人パワー」

         二場

       田中正男の部屋、明夫夫妻、正男夫妻、忠志、義男が集まっている。
       春子が、明美に声をかける。

春子    如何ですか?

明美    礼ちゃん、おはよ・・・

春子    おはようございます・・・今日は、ご気分が宜しいようですね。

明美    礼ちゃん遊ぼ・・・

春子    お手玉しようか?

       春子、明美とお手玉を始める。

正男    奥さん、すみません。

春子    いいえ、私、しばらく明美さんを見ていますわ。

正男    宜しくお願いします。

明夫    さて、皆さん、今日集まってもらったのは、ほかでもありませんが・・・

忠志    何でしょうか?

明夫    皆さんは、この年までそれぞれの立場で、日本の高度成長を支えてこられました。

義男    俺が、日本の高度成長を支えた?・・・俺なんか・・・

明夫    川上さん、パチンコ産業の発展に貢献したんですから、十分資格がありますよ。

義男    確かに、そう言われれば、俺もパチンコで、高度成長を支えて来たんだ。

明夫    そうですよ・・・川上さん、自信を持ってください。

義男    山田さん、そう言っていただいて、自信が持てました・・・ありがとう。

明夫    川上さんも含めて、我々団塊の世代が、戦後の日本を世界の経済大国に押し上げたんですからね。

正男    その結果が、このありさまですから・・・

明夫    ・・・皆さんのお話を総合すると、我々は何時死んでも良いということでしたよね。

正男    まあ、そうでしたね!

       忠志、義男がうなずく。

明夫    死ぬことは、いつでもできます。
      そこで、皆さん、死ぬ気になって世間をあっと言わせてやりませんか。

忠志    世間をあっと言わせる・・・どうやって。

明夫    金庫破りですよ・・・金庫破り!

三人    金庫破り・・・

明夫    そうです。金庫破りです・・・
      但し、金を盗むのが目的ではなく、あくまでも世間をあっと言わせるだけですから、金はどこかへ寄付
      します。

       三人、沈黙。沈黙を破って。

忠志    ちょっと待って下さい。金庫破りは立派な犯罪ですよ。
      元警察官としては賛成できませんな。

明夫    斉藤さんのおっしゃることは、よくわかります。
      だから、これはあくまでも世間をあっと言わせるのが目的で、金を手に入れることではありません。

正男    やりましょう。日頃のうっぷんを晴らす絶好の機会です。

忠志    でも、やっぱりこれは犯罪ですから、自分は賛成できませんな・・・

義男    斉藤さん、もう警官では無いんですから、堅いことは言わないで・・・

忠志    そう言われても、自分にはやっぱり出来ませんな!

明夫    解りました・・・一人でも反対者がいるとこの計画は出来ませんから・・・この計画は聞かなかった事
      にしてください。

正男    斉藤さん、考え直してくださいよ。これは、ここにいる老人がパワーを結集して世間をあっと言わせる
      チャンスなんですよ。

忠志    そう言われても、犯罪に加担することは・・・

正男    ここまで言っても、斉藤さんは賛成できませんか?

忠志    いや、皆さんの気持ちもよくわかりますよ。でもね・・・

義男    そういえば、駅前のスナックの・・・

正男    美人の博美ちゃん・・・

明夫    斉藤さんが好きだって・・・

義男    そうですよ・・・斉藤さんの友達を大切にする、そんな所にひかれるって・・・

忠志    そ、そんな・・・博美ちゃんが・・・そんなことを・・・

義男    嘘じゃあないですよ。ねえ、皆さんも聞いていますよね。

正男    間違いありません。我々の前だ確かに・・・

忠志    解りました。皆さんがあくまでもやるとおっしゃるなら、自分も乗らしていただきます。
      但し、金が目的でないという事を忘れないで下さい。

明夫    では、これで決まりですね。

明美    めし、めし、腹減ったよ・・・

正男    やれ、やれまた始まった。

       正男台所に立って、パンを持ってきて明美に与える。
       明美、パンをひったくり、むさぶり食う。
       春子、明美のそばを離れて皆の話の中へ入る。

                                          次回へ続く