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ぜんとりょ~えん♪

JR宝塚線脱線転覆事故にあった人の日記

ファーラム(FFTとFF12)

2006年03月24日 | ...and all that jazz
ファイナルファンタジー12(以下、FF12)は、発売前から、ファイナルファンタジータクティクス(以下、FFT)の物語と一部リンクしているということは分かっていたのですが、何でも、FF12は、聖アジョラの登場以前のお話のようですね。
でも、「ファーラム」という言葉は登場しているそうで・・・
(わたし自身はFF12を未プレイのため確認していません)
この言葉は、FFTを見た限りでは、キリスト教の「アーメン」という言葉と同様に、グレバドス教徒が祈祷、賛美歌、信条告白などの終わりに唱えるものだと思っていたのですが、どうやら、このような用法の起源は、グレバドス教のそれよりも古く、イヴァリースの土着の信仰などに根ざした言葉なのかもしれません。
そもそも、教会がイヴァリースに古くから幅広く信仰されているゾディアックブレイブの伝説を利用し、当時は新興宗教の教祖でしかなかった聖アジョラを「神の御子」に仕立て、神格化したことで、グレバドス教は確立したので、純粋に彼の教えとは違った思想が流れ込んでいることは十分に考えられます。
まぁ、宗教が確立しても、「考え方の違い」というものは、後年になり解釈を行う人間に依るところも大いにあるのでしょうが・・・少なくとも、歴史学者アラズラムの時代(FFTの数百年後)には、ミュロンド派など、いくつかの宗派が存在するようです。

聖アジョラの時代は、FFT上に登場する書物であり、聖アジョラの使途であるゲルモニークが記したゲルモニーク聖典から読み取らなくてはなりません。
この書物は、聖アジョラが語った言葉などを伝えた物ではなく、ひとりの人間としてのアジョラの活動記録でした。
ゲルモニークは、キリスト教のユダのような役回りでFFT の世界では伝えられていましたが、この書物によれば、聖アジョラの台頭を心良く思っていなかった神聖ユードラ帝国(ファラ教を国教とし、聖職者がかなりの権力を握っていたと思われる)から送り込まれたスパイであり、また、聖アジョラ自身も、同様に帝国に対する間者として伝えられています。
また、FFTのストーリーは、近年(アラズラムの時代)になり、ようやく教会より公開された、FFTの主人公ラムザの友人にしてシドルファス・オルランドゥの養子オーラン・デュライが著したデュライ白書から、それをひも解こうとしたアラズラムの口を借りるという形で、プレイヤーに伝えられます。
つまり、ゲルモニーク聖典にしろ、デュライ白書にしろ、アラズラムにしろ、政治的な意図が紛れ込む余地が多々ありすぎて、ソース(source)として情報を引っ張ってこようにも、何が「真実」なのか分からないので、結局のところ、真実は薮の中です。
しかし、この一筋縄ではいかないところが、この作品の面白いところでもあります。

ちなみに、キリスト教の「アーメン」は、Wikipediaによると、ヘブライ語に起源を持つ言葉で、「本当に」、「まことにそうです」の意味であり、原意は「安定」だそうです。
イエスは、別の人の発言ではなく自分自身の発言を断定するためにこの言葉を用いたようで、現在の一般的な用法は教会が採用したようです。
なんでも、教者聖ユスティノス(150年ごろ)が、会衆が聖餐のお祝いの後の祝福に「アーメン」と答えることと記述し、洗礼式文への導入(ギリシア正教会では、三位一体の各位の名前の後で「アーメン」という。)は後日のことだそうな。

未だに、このようなことをだらだら書いているから、オタクだと思われるんでしょうね・・・

「FINAL FANTASY XII」公式サイト
http://www.ff12.com/


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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訂正 (遼@管理人)
2006-03-25 03:27:32
グレバドス教ミュロンド派は、FFTの時代より存在していました。

オンラインヘルプで聖地ミュロンドを調べてみると分かります。

教会の権威が低下しているとはいえ、それでも、王国を超えた教会直轄の自治権を有している土地が複数あったり、異端諮問官が強力な力を有していたりと、なんやかんやいろいろありますね。
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