前回 紹介させて頂いた 和想館出雲店 様の茶室 貴人口障子を紹介します。
(材料:杉赤材 腰板:米杉ウズクリ仕上げ 押え:胡麻竹)
こちらの障子、一見 普通の障子に見えますが
実は、障子紙の貼り方が 一般家庭の貼り方とは違います。
お茶室特有の貼り方で「石垣貼り」といいます。
名前の通り障子紙を 石垣を組んだように貼り合わせて貼ってあります。
まず、障子紙を骨の どの位置で接ぐのか考えます。
一段ずつに障子紙をカットして繋ぎ合せておきます。
繋ぎ合わせた障子紙をよく乾かしてから、一段ずつ貼って行きます。
貼り付けるのに、一人では大変なので2人で作業をします。
完成した石垣貼り障子です。 写真では分りにくいのですが、石垣を組んだようになっています。
※昔は、紙がとても貴重なものでしたので、襖や障子には帳面を貼り付けたりしたようです。
今のように大きな紙も有りませんので、今回のような石垣を組むような貼り方しかできなかったようですね。
それを、再現をして貼ったものが 石垣貼りだそうです。
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