『リアリズムの宿』 山下敦弘監督
長塚圭史、山本浩司、尾野真千子ほか
原作:つげ義春
なりゆきで一緒に旅をすることになった駆け出しの映画監督と脚本家。
しかも、二人は親しいわけではなく、ほんの顔見知りという程度だ。
やってきた温泉地は、ひなびにひなびたしょぼい宿ばかり。
二人の会話もぎこちない。
途中で、服も荷物も海に流されたという裸の少女とであい、旅はちょっとだけ華やぐ。
と思ったのもつかの間、少女は突然失踪。
いかにも、ありそうでなさそうな旅のエピソードが笑える。
それにしても、二人が最後に泊まった宿、ほんとにあったら怖い。
それでも、なにか荒涼とした風景に、旅ごころを誘われた。