小森孝太郎59歳のセックスは淡白である。自分さえ良ければ満足する。セックスの所要時間は五分だ。それにしては孝太郎は女性にモテる。それもそのはずだラブホテルに誘わない。そんな孝太郎の七番目のお相手は田上照美45歳。バツイチ。孝太郎は手が出ない。セックスの概念は心得ている。そんな孝太郎の六番目の相手。坂上美玖30歳との初デートで珍しくラブホテルに直行した。
社内恋愛
敏夫「総務の浩美さん。結納かわしたらしいよ」
康二「なにをいってるんだ。浩美さんとは昨日、飲んでたがそんな、話題はなく、週末のデートを約束した。
邦夫「康二さんも、頑張らないとね」
今日は居酒屋で会社の飲み会である。康二と浩美は社内恋愛している。もちろん結婚の約束もした。きっかけは一ヶ月前。
浩美「康二さん、大学何処。福岡大学」
康二「いや広島大学だけど」
浩美「えっ
この一瞬。浩美は自分の耳を疑った。福岡いやそれより、二流三流の、出身とばかり思っていたのである。
その後、浩美から焼肉の誘いが。
いじめ
敏夫「おまえなにやっとんじゃ」
社内では、敏夫の仕事のできない康二へのいじめは有名で、下請け会社にも話題になっていた。
A派遣さん「あのいじめられてるのは派遣社員だろ」
B派遣さん「怒鳴ってるのは正社員の敏夫上司だ」
康二には若い奥さんと三人の子供がいる。康二は家に帰ると。
奥さん「その目の腫れどうしたの。毎日酷くなってる」
康二「工場が、狭くて。俺。身体大きいからぶつかってばかりだ」
ある日のこと
敏夫「おい。早く刃物交換して機械を回さんかい」
「ビシッ」
敏夫「なんだ、いま、目の前を横切ったのは」
A派遣さん「刃物です」
康二は慌てふためいて。刃物交換のボルトのネジを閉め忘れていた。
B派遣さん「ヒヤリハットより怖い。いじめの仕返し」
その瞬間、康二は、初めて仕事中に笑みをこぼしたのであった。