取り敢えず日記

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ジャックポットを読んだ

2022-10-17 21:27:48 | 日記
天才、筒井康隆のジャックポットを読んだ。
収録されているのは
2017年「文學界」9月号初出の「漸然山脈」から
2021年「新潮」2月号初出の「川のほとり」まで14編。
特に後半に収録されている短編のいくつかは
自分の過去を振り返るようなもの。

知らなかったのだが、氏は、2020年の2月に
ご子息を亡くされていた。
そのこともあるのか、
自分の若かったときのことを小説の中で語り、
役者志望から作家になることなど夢にも思わず、
いつの間にか80を過ぎ、
さらに息子を亡くすなど
夢にも思わなかったと書く。(「一九五五年二十歳」)
ここで号泣。

最近自分もなんとか頑張っている子どもや
なんとか頑張っている親のことを思うたびに
なぜか知らんが涙が出るから。

最後の「川のほとり」でまた号泣。

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