と聞かれた。本当に突然に。
お見合いでもなければ、オーディションでもないよ。
友達からのメール。
(単に参考にしたかっただけらしい…)
質問の突然さにも戸惑ったが、それ以上に、何て答えようかということに戸惑ってしまった私がいた。
浮かんで来るのは昔読んだものばかり。
そう、最近本を読んでないことに気付く。
読む物と言えば、
情報誌、新聞、アーティスト資料…
あと、原稿に台本!
必要にせまられてるものばかりだな。
子供の頃はね、本を読むのが大好きで、
「なおみは、本読み出すと、返事もしない!」ってよく怒られた。
夜中に布団の中で隠れて読んでて、やはり怒られた。
図書館、本屋、ついでに古本屋は魅惑のスポットで
山積みの本と、紙の匂いに囲まれてるだけで幸せだった。
昔は友達との待ち合わせも本屋が多かったなあ。
待たされても平気だったから。
ただし夢中になりすぎて
相手が来てても気付かなかったりはしょっちゅうだったけどね。
いつからかなあ、本を読まなくなったのは。
余裕がなくなっちゃってるのかな…
咄嗟に彼女に答えたのは子供の頃の愛読書、
『モモ』と『トムは真夜中の庭で』(注)
どちらも時間をテーマにしたファンタジー。
「時間がない、時間がない」ばかり言って本当に時間をなくしてしまう大人たちも登場する。
あら、こりゃ参った。
皮肉なり…(>。<)
忙しいのもいいけれど、追われちゃいかん。
今の日々を見直せって合図かもね。
うん、久しぶりに、図書館でぼおっとする時間も作ってみようかな。
(注)
『モモ』(写真)

ネバーエンディングストーリーでも有名なミヒャエルエンデの名作。
「時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」
『トムは真夜中の庭で』 作フィリパピアス
時空を越えた出会い。大人でも楽しめるファンタジー。
風景描写もとても素晴らしく、この本に影響されてガーデニングに興味を持った人も多いらしい。
伊舞はトムのまねをして英国のとある大聖堂の塔を歩いて登り、目が回った(笑)