「楽市楽座」の「肉月」という作品。
これは、第五回野外演劇フェスティバルの参加作品で、「楽市楽座」自前のテント、「ラフレシア」で行われた。
名前の通りこのステージ、確かにラフレシアの花に似ている。
でもそれより相撲の土俵と言った方がわかりやすいかも。
あ、テントだからサーカスかな。
まあるいステージを客席が取り囲む。
前も後ろもない、その場所が丸々ステージなのだ。
開演前、役者たちが物売りに回ってくる。
ビール、ジュース、おつまみ…
ゲームもあった。
我々は『鬼に玉当てゲーム』に挑戦。見事ぶつけて、おでんゲット!
始まる前から大はしゃぎ!

(写真は、玉を当てられてがっくりしている青鬼)
缶ビール片手におでんつまんでる状態で芝居はスタート。
上演中は飲食禁止が通例だが、ここではO.K
芝居小屋が祭りの一貫として存在してるって感じ。
そうだなぁ、もしかすると、昔はこんなだったのかもしれないな…なんて考える。
祭りで村のみんなが集まって、美味しい物飲んで食べて、歌って踊って…
そんな中で自然と生まれたのが芝居だったのかもしれないな。なんてことを。
屋根の開いたテントからは、夜の暗さも秋の風も、芝居の効果のように、客席へと届けられる。
登場人物・・人物はおかしいかな。だって人間は出てこない芝居だったので。
えっとぉ、登場河童や登場骸骨、青鬼、金魚、蛇、蟹・・不思議な生き物とともに過ごした2時間余り。これこそ摩訶不思議な世界だね。
水の匂いも土のほこりっぽさも・・空気丸ごと楽しんだ秋の夜。
大阪にいることをふと忘れてしまっている、そんな時間を過ごしたよ。
☆楽市楽座「肉月」2005/9/30~10/3 19:30~
中之島剣先公園に現れた特設野外円形劇場ラフレシアにて。