今日は10月13日。20歳の誕生日おめでとう。
実は20年前、私は保健婦助産婦学生だった。
この時期は助産実習で6週間の間に10人の子供をとりあげないといけない。
妊娠中から産後まで受け持ちの人が二人担当になり、受け持ちの人は必ず、自分が当直のときでなくても、分娩介助をする。
この日、私が呼ばれたのは夜3時。電話が自宅にかかり、急いで病院へ。
ユニフォームを着て行って、車で約5分のところなので、間に合った。
行くとすぐに分娩の準備で、そのあと、分娩室で数分で生まれたと思う。
あの子はもう20歳なんだ。今では母と年賀状のみのつきあいになっているけど。おめでとうといってあげないとね。手紙久々に書いてみようと思う。
助産婦の仕事をしていてうれしいのは子供の誕生、悲しいのは中絶。
学生時代、中絶にも立ち会った。
望まない中絶で泣いている妊婦さん。
可哀そうだ・・・
望まない妊娠をして中絶する人もいれば、中絶しなければいけない人もいる。
はじめてみた人間の形をした胎児。まだ4ヶ月くらいだった。
あの日の衝撃は忘れられない。
生きること、生まれてくることには意味があるんだと改めて思った。