「池野通建友愛会」の皆様2014年~2019年までのデータは存続し、今後は新HPでご覧ください。

池野通建友愛会2017/6/3〜:同OB会2015/6/3〜2017/11/1:HP管理町田2014/10/15〜

平成28年01月01日 池野通建OB会員の皆様 明けましておめでとうございます。

2016年01月02日 06時52分37秒 | 日記
平成28年01月01日 池野通建OB会員の皆様 明けましておめでとうございます。

 去年、平成27年06月03日 池野通建OB会発足式を開催し、現在の会員数は196名になりました。今年は平成28年06月04日(土)に 第二回池野通建OB会総会を「北とぴあ」にて12時から開催いたします。案内は5月中旬に発送いたします。ぜひご参加ください。

 毛利さんから、38年前の池野登山愛好会「燕山友会」の第二回投稿がありましたので、掲載いたします。<38年前は若いね>

目次 池野サークル「今昔物語」・・・池野登山愛好会「燕山友会」動向第二弾.鹿島槍ヶ岳山行 毛利昭彦

池野サークル「今昔物語」
 会社に活気があった時代は、色々なサークルが誕生し、趣味を共有する有志達が集まって、活動していました。囲碁・海釣り・音楽バンド・詩吟・ゴルフ・ボーリング・テニス・仏像研究等々です。飲み会が主体の会もありました。
今回、毛利昭彦さんから池野登山愛好会「燕山友会」動向第二弾、鹿島槍ヶ岳山行が、投稿されましたので紹介いたします。
会社公認・非公認、小規模・大規模問わず、各趣味サークル・同好会・飲み会の思い出話や、活動状況をブログに投稿いただければと思います。(管理者町田)

池野登山愛好会「燕山友会」動向第二弾「鹿島槍ヶ岳」
鹿島槍ヶ岳 2.842m  五竜岳 2.814m 1978年7月14日~17日
 1978年の夏山は、いつものメンバーで、北アルプスの名山、後立山連峰の鹿島槍ヶ岳・五竜岳の縦走コース3泊4日で行くことにした。打ち合わせの結果、1泊目を扇沢バス停近くの旅館に前泊し、2泊目冷池小屋に泊まり、3日目は唐松小屋から八方尾根に下るコースとした。
 コースの歩行予定は1日目6時間、2日目8時間、3日目3時間とした。当時は若さに溢れていただけに勢いがあった。
 旅館の先に登山口があり、いきなり森林帯となる。しばらく行くと遭難者を探す立て看板があった。
 柏原新道を登ること4時間、森林がまばらになると「種池小屋」が頭上見えてきた。小屋の周辺にはコバケイソウなる白い花と、草か花かわからないキヌガサ草が群生していた。時刻はすでに午後を過ぎ、周囲は霧が一層深くなってきて見通しが悪くなった。その後、緩やかな広い尾根道を進んだが、時折、霧の切れ目から緑のハイマツの姿と爺ヶ岳の姿が垣間見るぐらいだった。
 二日目の宿泊地・冷池小屋についた。雪田で炊事用の水を作ろうとしたが、残雪が少なくしかも濁っているので飲料水に適さない。藤井君は雪を沸かして湯水を作ろうと主張した。結局水を小屋で買って自炊としたが、何を食べたか記憶にない。
 翌朝、六時に出発し布引山から鹿島槍ヶ岳の「双耳峰」である南峰・北峰が大きく見え壮観だった。
 鹿島槍ヶ岳の山頂に近づくに従い霧が湧き上がり、一瞬にして濃霧に包まれてしまった。しばらくの間石稜帯を進むと、広々とした鹿島槍ヶ岳の南峰に着いたが、霧の合間から僅かに立山方面の山々が見えるぐらいだった。北峰も残念ながら霧の中で展望は得られず多くの人の姿が霧の中に佇んでいた。
 山頂を後に、「八峰キレット」を抜け五竜岳に向かったが、登山者はだれ一人居なかった。南峰から石混じりのハイマツ帯に下るころには、あたり一面霧で真っ白となり、晴れる様    子などまったくなかった。
 八峰キレットは、道が切れ落ちて深い谷底が覗けた。岩場にはクサリが取り付けられており、渡るにはかなりの緊張感とスリルがあった。道幅も狭く、人ひとり歩くのがやっとだった。慎重の上にも慎重を重ねながら無事に通過した。万が一滑って落ちることがあれば確実に死に繋がっていた。
 キレット小屋までは赤茶けた岩場とクサリ場の連続で、一本一草もなく、なんとも不気味であった。キレット小屋に着くと崖淵にしがみ付くがごとくに建っていた。
 小屋の脇から急な登りになり、更に険しく崩れやすいガレ場になった。ここで落石を避けるため、私が先に登り安全なところで止まり、次に藤井君、最後に健也君が登ることで落石を避けた。浮石の多い岩場を過ぎ、やっと五竜岳の頂上に着いたが、霧で視界はゼロだった。難航苦行を重ね登りついたのに残念だ。晴れておれば、鹿島槍ヶ岳の双耳峰を始め、雄大な展望に恵まれたはずで重ね重ね残念だった。山頂には我々以外の登山者の姿が見当たらなかった。
 しばらく休息にして晴れるのを待ったがやはり駄目だった。天は我々に感動を与えてくれなかった。一瞬、霧の切れ目から陽が射すと大黒岳に懸かる霧に、我々の姿が大きく映し出された「ブロッケン現象」と言う気象現象に遭遇した。我々が手を挙げると、大きな影も手を挙げる。我々にとっては珍しくも貴重な体験だった。しばらくして霧が一気に消え去り、青空が広がって太陽が輝いた。すると前方にハイマツに覆われた唐松岳が観え、やっと展望に恵まれた。
 唐松岳が観ながら下る岩場はかなり長く厳しかった。疲労が溜まり、足がふら付いてきた。小屋が見えるだけに気持ちだけが焦り、余計きつく感じた。
 「牛首」のクサリ場と石稜帯を下り切ると、今夜の宿泊地・唐松小屋に着いた。振り返ると大きな山容をした五竜岳の姿が印象的だった。疲労のためか布団に潜っても寒く、体の震えが止まらなかった。
 翌朝、目が覚めると昨日の濃霧とは打って変わり快晴となった。今日は八方尾根を下る。第三ケルンから見上げると白馬三山、不帰ノ剣の雄姿を再び眺められた。そして観光客で賑わう散歩道に着くと、周囲はお花畑で一杯になり、健也君はしきりに花の写真を撮ったり、撮られたりしてまるで花とおじさんであった。
 今回の目標であった鹿島槍ヶ岳と五竜岳は、ほとんど霧に包まれ展望に無縁だったが、スリル満点の大キレット、長く険しい岩場の連続と珍しいブロック現象を体験したことは強く印象に残った。
 追記:ブロッケン現象とは、ドイツのブロッケン山で多く見かけられるためその名がついた。
    見晴らしの良い高山で、太陽を背にして立った時に、太陽の光が屈折して前方に立ち込めた「雲」か「霧」がスクリーンとなり、光輪の中に自分の姿が突然出現し浮きでる現象をいう。
(燕山友会 毛利昭彦)
写真1.黒部平にて 2.扇沢ロッジ前にて 3.五竜岳にて 4.お花畑にて(1) 5.お花畑にて(2) 6.唐松岳分岐にて
















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