MICHIKO IKE イケミチコ

現代美術家イケミチコのスタジオ日記

ぽーっとしてると、閃く。

2010-10-31 | Diary 日記

 

  

  

今日の午前中は、


8月に個展した時、搬出したままアトリエの片隅に積み上げていた小品の箱を
倉庫にかたずけたり
作品置場所の整理をしたり、狭くなったアトリエをうろうろしました。

そのあと、少しだけ
ドローイングしたりしていると
急に遊びたくなりました。

そうだ!
映像を見よう。

雨の日の午後は

3時頃 遅い昼食を
フランスぱんと コーヒと果物で簡単に済ませた。
2010年まで編集してもらった作品のDVDを天井と壁と正面に映して
ビデオゴッコして遊ぶ。
3ヵ所に映して、
効果をみるのが、楽しい。

今日は、なんの予定も
約束もなく時間に終われないで、

思いつくまま、 気ままにアトリエで一人で過ごす空間は、最高にしあわせ。

〓何故か

そんな時
作品についての閃きが 突き上げるように湧いてきます。
その閃きが逃げぬうちに、
〓ブロジェクターを一旦停めて、デスクに向かい
一気に 制作ノートにかきとめました。

〓2つの閃きです。

〓まず、2003年に制作した黄金のトイレの立体作品の内部の事。
2003年は、
黄金の壁に映していた映像をガラスとレトロ作品の上に映してみよう。
アトリエのガラス作品に偶然写るのをみて
次次と
面白い事が閃いた。
ラッキー!!

〓そのつぎは、
映像の内容の事でした。
ビデオでとる内容が、かなり 具体的に 閃き 煮詰まってきました。

〓7年前の作品の
現代ばんへ
新たなる挑戦をします。


 

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2010年まで10 年間の区切り

2010-10-29 | Diary 日記

 

悲しみに取り込まれて、日々を過ごすわけにはいきません。


制作始めます。
どんな時でも
アートのことを考え 閃き、その仕事をしている時が一番自分らしいとおもいます。

制作 ノートや手帳や紙切れにかいた、山ほどの エスキース や 制作案を眺めていると
又自分のやりたい世界にとりつかれて行く。
わくわくしてきます。
実行していく事はかなりのハードルがあるとしても…又
新しく
挑戦したくなります。



〓先日
2001年ー2010年現在までの10年間の作品動画 と 写真 コンセプト 画歴 等をセレクトしてブログに載せました。
この10年の一区切りです。お時間がありましたら
覗いてみてください。
(アーカイブ)


小説家もそうですが
絵かきも
自分のハートを 裸にすることだと思う。

ブログに載せた作品を改めて自分で見てみると
未熟さに
恥ずかしくもなります。
好きな作品も
前に進みたい作品も

この10年間の制作シーンがさまざまによみがえります。

〓見て頂いた方
ありがとうございました。
〓10年間制作と発表でさまざまな感動と困難や落ち込みなどがありましたが、 区切りをつけて
2011年に向かって

私なりの 芸術の道を進んで行こうと

秋の夜
新たにに決心する私です。

 


生と死

2010-10-28 | Diary 日記

昨日が
心ちゃんのお葬式だった。

雨のふる今日は
アトリエの窓から ぼんやりと 曇った空を眺めながら コーヒばかり飲んでいる。

人の死
そして永遠の別れ

ただ悲しむより 唖然とするのです…

何歳まで生きてもらったとしても、 自分の行動に後悔は残るだろう?

ああすれば良かった。
ああしてあげれば良かった と。

今年は、母を亡くし、心ちゃんが亡くなり

私の拙いアートを真から応援してくれ続けてくれた大切な、二人のひとを失った
経済的には
か細い母の腕に助けられ 私の弱い精神を助け励ましてくれたのは 心ちゃんだった。

二人のあたたかい 教えが私の中でどれだけ身についているだろうか?

遺された私自身が

これから 死ぬまで
どう生きるかが 彼らへの御礼だと思う。



長い芸術の道を歩きながら時々起こる

不安や愚痴を二人にぶっつけて叫ぶことは出来なくなりました。
私もやっと
強く生きて行く 力を貰ったのだろうか?

甘えは 許されないのだと。
だが
今は、
制作が手につかない。

〓母の時も心ちゃんの時もお葬式の前後は、雨でした。
 
 

2010-10-26 16:52:06

2010-10-26 | Diary 日記

古くからの知人からパフォーマンスイベントの案内を頂き彼女の作品が見たくて 奈良に行ってきました。

まほろばステージでは、ファイバーアーティストの瀧川みずほさんの作品と ソプラノ歌手の方の朗々とした歌声が青空に流れていた。

平城遷都1300年祭で

人 人 人…

半世紀以上生きてきた人の波でした。
若者は、
修学旅行生しか歩いていませんね。

平均年齢が高い風景です。


奈良県立図書情報館館長と言うながーい肩書きの千田稔さんの
平城遷都についての歴史的な説明と万葉トークと瀧川さんが語る作品についての
屈託のない話ぶりが面白かった。

終わると

どこも観光せずに
帰ります。


興味がありません
野原を眺めました。



それで 充分です。

あ… 〓

奈良だな
と息が出来ました。

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生きてください

2010-10-25 | Diary 日記
親友 心ちゃんのお兄さんが言った言葉です。

「そんなにまでしないと、絵は描けないのか!?」

一流大学出て
日本のトップ企業で出世街道をまっしぐら、重役にまでなったお兄さんには
芸術の道を歩く、
弟が理解出来ない。
情けない存在であったそうです。

〓「ハーァ…
そんなにまでしても、
なかなかいい作品は出来んのや…」

これが、 心ちゃんの答えたことばだと聞く。

そんなにまでして

と言うのは、

世間なみな
生活をしてないことを指すのでしょうね。

国立大の仏文を出て絵かきになり、教師はすぐに辞めて、千葉県の海辺に建てたアトリエも家も捨てて、故郷に帰り
スペインに留学し

70才になって
財産全てもって妻に逃げられ

終の棲みかではテレビもなく、畑を耕しながら
自給自足
にわとりを友に暮らす。
それでも
アートにいきる。

そんな変わった生き方をしなくては、
絵というものは、かけんのか?

普通の道を歩く身内の方々の
当たり前の 心配と疑問と腹立たしさなのでしょうね。
その
当事者の心ちゃんは

いま、

無念にも
病気で妻も子供もなく 孤独に

生死をさ迷っている。

芸術家の
覚悟した運命だと
彼はいつも言っていた。

自分の選らんだ道だからと。

86才とは言え、
本気でけんかできるほど
芸術の話が、対等に出来た 人生の先輩は

100まで生きると約束してたのでした。

づいぶん年の離れた親友の奇跡の回復を今日も祈ってます。

2010-10-24 18:18:54

2010-10-24 | Diary 日記
制作しながら
時々
酸素マスクした心ちゃんのことがよぎる。

遅いランチに
ワインをつけて



物思いにふける私でした。

やはり
来週は、 もう一度
お見舞いサバイバルに行こうと…

決めた

食べられなくても

好物の京和菓子とフランスぱんと果物をもって…
一口でも
せめて口に触れるだけでもいいかもしれない。
 
 

心ちゃんの一大事

2010-10-23 | Diary 日記

このところ、
心が沈む出来ごとがあり落ち着きません

十年来の親友である心ちゃんが
又 体調を崩し入院してしまった。

つい最近、3日前までは、電話でアートの事などおしゃべりしてたのに

救急車で…


今回は、
深刻な病気が見つかり肺が機能してないということを妹さんからの電話でしり驚きました。
兵庫県のとある村
単線で一時間に一本しか電車のこない
日本昔ばなし
に出てくるような山に囲まれた盆地の村に心ちゃんの終の棲みかはあります。

今日
制作をやめて 市民病院へお見舞行く
その前に
誰も居ない 棲みかを訪れて 鶏の写真をとりました。
広い庭で放し飼いにして自由に育てている頭のいい鶏は、心ちゃんのことを
おとうさんのように
慕っているらしい。
荒れ果てた庭で美しい羽根をもつ鶏は伸び伸びと遊んでいた。

校長先生だったお父様が建てられたという
100年以上たつ平屋の日本家屋は、空気がすんで
どの場所も
味わい深い。

木の家っていいなあ~
家が呼吸している。

酸素吸入をしている
心ちゃんに
今日は、とりあえず
にわとり君達は元気にしていたよ…と デジカメを見せて
安心してもらって、

あの素晴らしい 日本人のための人間らしい暮らしの出来る棲みかへ帰られますよう!
励まして 帰るよりなすすべは無かった。

〓肺炎も併発しているらしいけど

現代の医学で何とかならないものでしょうか?

キセキがオコルよう
信じよう。

創造力を発揮しよう

2010-10-21 | Diary 日記


江崎玲於奈の言葉を今日の読売新聞でみた、

「江崎の黄金律」

ノーベル賞をとるためにしてはいけない5か条

第1に・いままでの行きがかりにとらわれてはいけません。しらがみを解かない限り、思い切った創造性の発揮などは望めません。
第2に・教えはいくら受けても結構ですが、大先生にのめりこんではいけません。のめり込むと、権威の呪縛から逃れられなくなる。自由奔放な若さを失い、自分の創造力も委縮します。
第3に・無用なガラクタ情報に惑わされてはいけません。われわれの能力には限りがありますから 吟味された必須の情報だけ処理します。 第4に・創造力を発揮して自分の主張を貫くためには、戦うことを避けてはいけません。
第5に・子どものようなあくなき好奇心と、初々しい感性を失ってはいけません。


なんだか

科学の世界も

芸術の世界と同じだなぁ…

第2なんか

よくあてはまる。

どんな大先生にも
のめり込むことがないのが、
現代美術の世界の自由さ
おもしろさ
なのかなぁ。

〓創造力は
科学
芸術だけではなく、

スポーツ 政治 教育 あらゆる世界に必要な 能力だと私は思う。
 
 

明日から又つぎの制作へ

2010-10-20 | Diary 日記

  
  
  
  

6月から4ヶ月ぶりに

自由の身になった ハハ~ 大袈裟な…

こうと決めて進んでやっていたことが、一段落ついたからです。

そのための制作も
資料整理等のデスクワークも 一区切りです。

今日は、
アトリエ倉庫の二段ベットで 本を読みながら
ほとんど読まずに 爆睡。

久し振り・ホント4ヶ月振りのいい昼寝でした。
明日からは


さらに自由な気分で
やりたいものを創っていこうとおもいます。
制作するのには、快適な季節ですもの…
私が好きな芸術家
ドナルドジャツトや
ルイーズブルジョワを
励みにして

〓 年内に ホワイトマンの大作を アクリル板に一枚仕上げたい。
このシリーズの大作は2001年から制作し続けているけど
同じ絵具 ガラス 鏡 レトロの写真 ビーズ 光など 素材は、同じだが

創る年
によって
出来た作品から発する気のような 目に見えないエネルギーが違う

何かに迷ったり、
変な欲に 心がそれている時は
作品がダメです
どぎつくなるようで…

長いシリーズですが
まだ終わらない。
アート制作の 精神のバロメーターです。

もう一人の自分が見てるので怖い。

〓15年前にやっていた
魂の叫びシリーズは
そのシリーズの最後の個展で 私の中では完結してしまった。

いったん卒業した作品は、 続けて創りたくないです。

〓ホワイトマン誕生シリーズは
まだ完結しない
私の心からは去らない。

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2001~2010  White Man's Birth

2010-10-20 | Works イケミチコ作品

2001~2010  White Man's Birth

 
                                  No.001                                                    No.002


                 No.003


                      
                                                  No.004                      No.014

 


      
                             No.006


    

 

    
            No.008                  No.010                               No.011

  

  
                                 No.012                               No.013

              

 


 



  

  

  
         


           


        
                        


   

 
      


    

  
    


   


 


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