演劇でもミューカルでもバレエでも、絵画でも音楽でも漫画でも、そしてスポーツでも、どれもみんな本気でプライドをかけて作り上げているからこそ、見る側にもその気迫、素晴らしさが伝わるのだと思います。
ジュンギさんの今回のミュージカルについても、プレスコールで舞台に立ったジュンギさんの口から直接出た言葉でさえ、「上から言わされているのではないか」という意見も目にしましたが、そうでしょうか?
そして、大怪我を負っても舞台に立つジュンギさんを「ファンの為に無理をして舞台に立っている」という方もおられるでしょう。
ファンの為に・・というのも大きな理由の1つだというのは確かだと思います。
でも、ジュンギさんが多少の無理をしてでも舞台に立つ一番の理由は、やはり「役者としてのプライド、情熱、誇り」でしょう。
幸いにして、今回のジュンギさんの額の傷も経過は順調らしいですし、もしもの場合に備えて医師が舞台袖に待機するなど万全の態勢をとっていただいているとのこと。
だったら、手も足も動く、立ち回りも何とか出来る、台詞もキチンと言え、意識もハッキリして演技もちゃんとできる・・という状態ならば、主演俳優として穴を開けることなく自分が最後まで演じきりたいと思うのは当然だと思うのです。
いえ、例えこれが出番がそれほど多くない脇役の俳優だったとしても、せっかく自分が頂いた役は誰にも渡したくない、自分が演じたいと思うのが当たり前でしょう。
以前、美輪さんの舞台に女中役か何かで出ていたある女優さんが、公演期間中に足を骨折してしまった事があったそうです。
しかし、美輪さんはその女優さんに
「あなたは舞台に出たいと思っているんでしょ?だったら出なさい。演劇の舞台設定の時代には、骨折して松葉杖をついているお女中さんなんて珍しくなかったのよ。」
と仰ったそうです。
例え骨折していても、舞台に立てるものなら立ちたい!と思うのが俳優として当たり前なんですよね。
ジュンギさんが自分の魂をかけて、今まで懸命に一緒に練習してきた仲間達と作り上げようとしている舞台を、何の疑念も持つこと無く純粋に応援していただきたいと思います。
《追記 10.8.29》
上でご紹介した、骨折した女優さんのエピソードですが、私のうろ覚えの記憶を辿って書いたもので少々違っておりましたので訂正させていただきます。
このエピソードは、シャンソン歌手の友部裕子さんという方が、美輪さんの舞台「マリーローランサン物語(1990年)」で花売り娘の役をもらった時に、大道具に脚を引っ掛けて舞台から落ちて片足を骨折してしまったということでした。
そして医者から舞台は無理だと言われたこと美輪さんに告げると、
「昔の花売り娘は可哀想な境遇だったから、松葉杖をつきながら舞台に出てきてもおかしくないのよ。」といい、舞台で歌うことを勧めた・・・ということでした。
1つ付け加えると、この時期、美輪さんは難病に侵されており体調も悪化の一途を辿っていた時で、そして私生活でも恋人の死、そしてデビュー当時から歌ってきた銀巴里の閉店というショックな出来事が重なり、死を意識するほど憔悴しきっていた時期だったそうです。
それでもなお美輪さんは、芝居の脚本と演出をこなし、怪我を負った後輩歌手を励まし、公演を成功させているのです。
美輪さんとはそういう方なのです。
参考資料はこちら(377頁~378頁に書いてあります)
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