今日、行動経済学の本を本屋でパラ読みしました。
行動経済学は、マーケティングを行う上で、必須な知識だと思ったので、用語を調べてみました。
1 現在志向バイアス
将来の大きな利益(遅延利益)より、現在の小さな利益(即時利益)の方を追ってしまうこと。
(マーケティング例)
今だけキャンペーン、割引チケットの利用期限が発行から24時間以内など
(1)現在志向バイアスの抑制方法
物理的、時間的に欲しいものを遠ざけることで、現在志向バイアスを抑制できる。
①満足遅延耐性
現在志向バイアスに対抗するものとして。(例)給与収入の一部を積み立てに回して、即時にお金を使うことができない。満足遅延耐性を鍛えると、現在志向バイアスを抑制できる。・・・自制心
②時間割引率
遠い将来の報酬なら待てるが、近い将来の報酬は待てない心理。アクセスの悪いもの(すぐに手に入らないもの)なら我慢できるが、アクセスのよいもの(すぐに手が届くもの)なら我慢できない心理
2 解釈レベル理論
時間と距離の離れ具合によって、人の感じ方も変わる。遠いとより抽象的に全体像を思い浮かべ、考える。近いとより個別具体的に問題点の解決などを考える。(例)マリッジブルー:結婚まで日がある時は、理想的な新婚生活を考えてハッピーになれるが、結婚する日が近づいてくると、様々課題をクリアすることを考え始め、理想像とのキャップが生じてマリッジブルーになる。
(1)解決法
遠い将来の出来事も直近での出来事であると思ってみる。そうすると、早い段階から個別具体的に課題に取り組むことができる。
3 ナッジ
人が望ましい行動がとれるように、後押しをするアプローチ。(例)買い物会計レジに並ぶ際に並んでいる人が一定の距離をとってほしい場合に、床に足形のテープをはることで、自発的に一定の距離をとって買い物会計レジに並ぶ。