PS3とXbox360で2008年に発売された一人称、ホラーアクション、一人用のゲーム。
以前から評価が高く、気になっていたタイトルですが、D指定(暴力描写)があるようで、
個人的にそういうのは苦手だったので避けてました…^^; パッケージがホラーを感じさせるものということもあって(笑)
ですが今回遊んでみて、世界にとても惹きこまれたのと、FPSの面白さを感じたのと、
ストーリーはゲームのデリケートな部分に触れてるなぁと感じました。
とても面白かったです。
感想や個人的解釈など、感じたことを書きます。
まず、世界に惹きこまれたというのは、
物語の舞台、「ラプチャー」という海底都市です。
時代は1960年代で、アメリカの都市に似た高層ビルや色とりどりのネオン。
上空を照らすスポットライトなど。
その他多くの施設と一緒に、海底に造り上げられた立派な都市です。都市の完成は40年代だそうです。
建物は洋館や高級ホテルような内装で、赤い絨毯、シャンデリア、家具、蓄音機から流れるジャズ。
チェスのようなモノクロの大理石の床、タイル張りの壁、古いポスター、フォントなど。
ガラスの向こうには海を泳ぐ魚たち。遠くに見える高層ビル。ネオン。
時代をタイムスリップしたような世界がとても細かく、大きく広がっていて、どの景色を見ても飽きませんでした。
BGMで流れるジャズがマッチしていて、ひと時の楽しみを与えてくれます。
海に関連した曲もありなんだかセンチメンタルでした~。
「Beyond the sea」(ディズニー『ファインディング・ニモ』のエンディング?)
ここまで書くと、ホラーとは無縁な気もしますが、物語を参照していただくとわかります^^;
簡単な説明をすると、科学者の都市です。
地上での法律や倫理に捕らわれず、研究に打ち込むことができる都市を造り上げ、そこに人が集まり生活しているのです。
倫理のない街というだけで恐ろしいですね・・・。無法地帯といってもおかしくないのです。
物語は、主人公が乗っていた飛行機が墜落し、海底都市への入り口を見つけ、訪れることから始まるのですが、
そこにはもう生身の人間は数少ないのです。それは何故か。
その都市には少女「リトルシスター」と、それを守る「ビッグダディ」という存在がいます。
本編を進めていくと、それらの関連や、現在の都市の在り様の謎が少しずつ見えてきます。
こういった世界にぐいぐい惹きこまれていきました。
余談ですが、PORTAL2からの機械萌えが再発しまして^^;
ハッキングして発砲による護衛をしてくれる、
タケコプターのようなプロペラをぶんぶん鳴らしながら飛び回るタレットがお気に入りですヽ(・∀・)ノ
次に、FPSとして面白かったと感じたのは、
一人称ならではのゲームの映像表現や、演出はもちろんなのですが、
本編を進める中、たくさんの武器で戦闘ができることでした。
FPSは戦争ものの、「Call of duty」シリーズしか遊んだことがなかったもので、
身を隠せる場所を探し、ひょっと顔をだし、遠くにいる敵に慎重に狙いを定め、パパパパッと弾を撃ち、また隠れるという動きをとっていました。
ですが、BIOSHOCKは敵がこっちに走り寄ってきます・・・( ゜д゜)ひぃぃ
なので逃げながら撃って。隠れても追ってくるので、落ち着けないハラハラした感覚が楽しくも怖くもありましたが(笑)
使う武器は銃だけではなく、左手の超能力(電撃や炎をだしたり)もバリエーション豊かなので、
状況に合わせての使い分けも面白かったです。
先にストーリーの感想を言いますと、最後は温かい気持ちにさせてくれた、良い物語でした。
主人公の境遇は悲しいものでしたが、救われた幸せな最後だなぁと思いました。
また良い物語に出会いました。
さて、以下の文章はネタバレになります。
まだゲームで遊んでいない方、これから遊びたい方はお気をつけください!そっと戻るボタンを…。
読みたい方は、白文字をお読みください。
衝撃だったあのシーンについてです。
主人公がライアンと対面し、主人公が歩んできた人生や、行動の事実を知らされる場面。
それを聞かされるまでは。この都市に来るまでは、作られた記憶を生きて、要所要所で操られていたということ。
この都市に来る手前からゲームの物語は始まっているので、
物語の主人公しかり、プレイヤーもまた操られているということ。
物語として、いくつか疑問もあります。
何故、飛行機が墜落し、主人公が何も言わず塔を訪れたのか?
操られているという考えがそれを補足できるのかなぁと思います。
特定の言語ではありますが、ラプチャーを訪れるのも、作られた行動の一つとして植えつけられたものだったのかも。
何故、ライアンは主人公に自分を殺させたか。
ライアンが発していた言葉、
「人は選ぶ。奴隷は従う」
生まれてからの人生、家族を偽られ、特定の言葉に操られてしまう主人公は、言わば奴隷のようなもの。
倫理に捕らわれず、ラプチャーという環境を作り、そこを選んだライアンは人。
ラプチャーの創造者として上に立つ者のプライドと、
主人公を操りライアンを倒す計画を進めたフォンティンにはもう負けてしまうと、きっとわかった上での判断。
自分は奴隷ではなく人である。という証明を持って死ぬ。最期を迎える。そんな固いプライドを持つ男なのだと思いました。
何故、リトルシスターの収穫か救いかを、直接収穫するように命令しなかったのか。主人公に選択させたのか。
少女がどうなろうとフォンテインには直接関係なかったから?
どちらの選択をしてもADAMは主人公の手に入り、主人公が強くなり、打倒ライアンに近づくことに変わりはないから?
ゲームはクリアしたものの、まだ細かいところの解釈ができていない私です・・・。
フォンテインの命令の行き届かない範囲で、選択をした結果は、
フォンテインがいなくなった後、主人公自身の人生の結果に繋がる。
縛られた運命から解放されて、
人としての人生をまっとうすることができ、とても良かったのではと思いました。
結果、私(主人公)は自身の意志でリトルシスターを救済し続けて、その他進行は命令、指示に従って行動しました。
この物語の最後も、私(主人公)が選択した結果、この先の人生を歩む方向が定まり、それに伴う結果が現れたというラストでした。
話を付け加えまして、
私が初めてCall of dutyを遊んだ時に、強く感じたことなのですが。
以前のブログの記事「CoD4MW検証」にて、このゲームは任務(ミッション)が次々更新されていくと書きました。
要するに、ゲームは製作者が作った道程を辿っているだけなのだ、と。
その中で繰り広げられる演出も、道程を飾る一部でしかないと。
目標をクリアしないとゲームが進まないから・・・。
この演出も狙ったこのタイミングで出るのだろうな・・・。
などなど・・・。
もちろん、言わずもがなそれをわかって自分達は、
お金を払ってゲームを遊んでいますし、
良かった!面白かった!という感想も寄せます。
ゲーム会社やゲームクリエイターさんが自信を持って、買った人を楽しませようと作ったゲームが発売されて、
それを心待ちにしている人も、ファンも、どんな風に楽しませてくれるのだろうと、ワクワクしながら発売日を待ったり。
ゲームに限らず、映画、小説、音楽等、人が作った創作物に向けられる気持ち。
作った人とファンの物言わぬ、良い関係がそこにあると。
そんな、言わばデリケートな部分に、ものすごく直球でストーリーを絡めたなぁという印象です。
ゲームはコントローラーがあることで、能動的な娯楽、メディアになっている。それがゲームの魅力だと私は思っています。
しかし、あのシーンではそれを覆されます。
ゲームが能動的で映像に介入できると思っていたからこそ、よりショックだったのです。
でも、私はゲームは能動的な娯楽だと、遊んだ後も思っています。
それはゲーム本編とは関係ない部分で、ゲームで遊んだ体験をより深めてくれるものだと思っているからです。
ビッグダディはこちらから攻撃しない限り、襲ってきません。
それがわかっただけで少しありがたいと思ったBIOSHOCKでした。
恐縮ですが、皆さんの感想も寄せていただけませんか?(笑)
読んでいただき、ありがとうございました。
以前から評価が高く、気になっていたタイトルですが、D指定(暴力描写)があるようで、
個人的にそういうのは苦手だったので避けてました…^^; パッケージがホラーを感じさせるものということもあって(笑)
ですが今回遊んでみて、世界にとても惹きこまれたのと、FPSの面白さを感じたのと、
ストーリーはゲームのデリケートな部分に触れてるなぁと感じました。
とても面白かったです。
感想や個人的解釈など、感じたことを書きます。
まず、世界に惹きこまれたというのは、
物語の舞台、「ラプチャー」という海底都市です。
時代は1960年代で、アメリカの都市に似た高層ビルや色とりどりのネオン。
上空を照らすスポットライトなど。
その他多くの施設と一緒に、海底に造り上げられた立派な都市です。都市の完成は40年代だそうです。
建物は洋館や高級ホテルような内装で、赤い絨毯、シャンデリア、家具、蓄音機から流れるジャズ。
チェスのようなモノクロの大理石の床、タイル張りの壁、古いポスター、フォントなど。
ガラスの向こうには海を泳ぐ魚たち。遠くに見える高層ビル。ネオン。
時代をタイムスリップしたような世界がとても細かく、大きく広がっていて、どの景色を見ても飽きませんでした。
BGMで流れるジャズがマッチしていて、ひと時の楽しみを与えてくれます。
海に関連した曲もありなんだかセンチメンタルでした~。
「Beyond the sea」(ディズニー『ファインディング・ニモ』のエンディング?)
ここまで書くと、ホラーとは無縁な気もしますが、物語を参照していただくとわかります^^;
簡単な説明をすると、科学者の都市です。
地上での法律や倫理に捕らわれず、研究に打ち込むことができる都市を造り上げ、そこに人が集まり生活しているのです。
倫理のない街というだけで恐ろしいですね・・・。無法地帯といってもおかしくないのです。
物語は、主人公が乗っていた飛行機が墜落し、海底都市への入り口を見つけ、訪れることから始まるのですが、
そこにはもう生身の人間は数少ないのです。それは何故か。
その都市には少女「リトルシスター」と、それを守る「ビッグダディ」という存在がいます。
本編を進めていくと、それらの関連や、現在の都市の在り様の謎が少しずつ見えてきます。
こういった世界にぐいぐい惹きこまれていきました。
余談ですが、PORTAL2からの機械萌えが再発しまして^^;
ハッキングして発砲による護衛をしてくれる、
タケコプターのようなプロペラをぶんぶん鳴らしながら飛び回るタレットがお気に入りですヽ(・∀・)ノ
次に、FPSとして面白かったと感じたのは、
一人称ならではのゲームの映像表現や、演出はもちろんなのですが、
本編を進める中、たくさんの武器で戦闘ができることでした。
FPSは戦争ものの、「Call of duty」シリーズしか遊んだことがなかったもので、
身を隠せる場所を探し、ひょっと顔をだし、遠くにいる敵に慎重に狙いを定め、パパパパッと弾を撃ち、また隠れるという動きをとっていました。
ですが、BIOSHOCKは敵がこっちに走り寄ってきます・・・( ゜д゜)ひぃぃ
なので逃げながら撃って。隠れても追ってくるので、落ち着けないハラハラした感覚が楽しくも怖くもありましたが(笑)
使う武器は銃だけではなく、左手の超能力(電撃や炎をだしたり)もバリエーション豊かなので、
状況に合わせての使い分けも面白かったです。
先にストーリーの感想を言いますと、最後は温かい気持ちにさせてくれた、良い物語でした。
主人公の境遇は悲しいものでしたが、救われた幸せな最後だなぁと思いました。
また良い物語に出会いました。
さて、以下の文章はネタバレになります。
まだゲームで遊んでいない方、これから遊びたい方はお気をつけください!そっと戻るボタンを…。
読みたい方は、白文字をお読みください。
衝撃だったあのシーンについてです。
主人公がライアンと対面し、主人公が歩んできた人生や、行動の事実を知らされる場面。
それを聞かされるまでは。この都市に来るまでは、作られた記憶を生きて、要所要所で操られていたということ。
この都市に来る手前からゲームの物語は始まっているので、
物語の主人公しかり、プレイヤーもまた操られているということ。
物語として、いくつか疑問もあります。
何故、飛行機が墜落し、主人公が何も言わず塔を訪れたのか?
操られているという考えがそれを補足できるのかなぁと思います。
特定の言語ではありますが、ラプチャーを訪れるのも、作られた行動の一つとして植えつけられたものだったのかも。
何故、ライアンは主人公に自分を殺させたか。
ライアンが発していた言葉、
「人は選ぶ。奴隷は従う」
生まれてからの人生、家族を偽られ、特定の言葉に操られてしまう主人公は、言わば奴隷のようなもの。
倫理に捕らわれず、ラプチャーという環境を作り、そこを選んだライアンは人。
ラプチャーの創造者として上に立つ者のプライドと、
主人公を操りライアンを倒す計画を進めたフォンティンにはもう負けてしまうと、きっとわかった上での判断。
自分は奴隷ではなく人である。という証明を持って死ぬ。最期を迎える。そんな固いプライドを持つ男なのだと思いました。
何故、リトルシスターの収穫か救いかを、直接収穫するように命令しなかったのか。主人公に選択させたのか。
少女がどうなろうとフォンテインには直接関係なかったから?
どちらの選択をしてもADAMは主人公の手に入り、主人公が強くなり、打倒ライアンに近づくことに変わりはないから?
ゲームはクリアしたものの、まだ細かいところの解釈ができていない私です・・・。
フォンテインの命令の行き届かない範囲で、選択をした結果は、
フォンテインがいなくなった後、主人公自身の人生の結果に繋がる。
縛られた運命から解放されて、
人としての人生をまっとうすることができ、とても良かったのではと思いました。
結果、私(主人公)は自身の意志でリトルシスターを救済し続けて、その他進行は命令、指示に従って行動しました。
この物語の最後も、私(主人公)が選択した結果、この先の人生を歩む方向が定まり、それに伴う結果が現れたというラストでした。
話を付け加えまして、
私が初めてCall of dutyを遊んだ時に、強く感じたことなのですが。
以前のブログの記事「CoD4MW検証」にて、このゲームは任務(ミッション)が次々更新されていくと書きました。
要するに、ゲームは製作者が作った道程を辿っているだけなのだ、と。
その中で繰り広げられる演出も、道程を飾る一部でしかないと。
目標をクリアしないとゲームが進まないから・・・。
この演出も狙ったこのタイミングで出るのだろうな・・・。
などなど・・・。
もちろん、言わずもがなそれをわかって自分達は、
お金を払ってゲームを遊んでいますし、
良かった!面白かった!という感想も寄せます。
ゲーム会社やゲームクリエイターさんが自信を持って、買った人を楽しませようと作ったゲームが発売されて、
それを心待ちにしている人も、ファンも、どんな風に楽しませてくれるのだろうと、ワクワクしながら発売日を待ったり。
ゲームに限らず、映画、小説、音楽等、人が作った創作物に向けられる気持ち。
作った人とファンの物言わぬ、良い関係がそこにあると。
そんな、言わばデリケートな部分に、ものすごく直球でストーリーを絡めたなぁという印象です。
ゲームはコントローラーがあることで、能動的な娯楽、メディアになっている。それがゲームの魅力だと私は思っています。
しかし、あのシーンではそれを覆されます。
ゲームが能動的で映像に介入できると思っていたからこそ、よりショックだったのです。
でも、私はゲームは能動的な娯楽だと、遊んだ後も思っています。
それはゲーム本編とは関係ない部分で、ゲームで遊んだ体験をより深めてくれるものだと思っているからです。
ビッグダディはこちらから攻撃しない限り、襲ってきません。
それがわかっただけで少しありがたいと思ったBIOSHOCKでした。
恐縮ですが、皆さんの感想も寄せていただけませんか?(笑)
読んでいただき、ありがとうございました。
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