僕の場合、数年前からの定期健診で「高周波音域の難聴」を指摘され、耳鼻咽喉科の診察を受けるようアドヴァイスされていたが、日常生活に支障もなかったので様子を見ていた。 そして初めて「難聴」を強く意識したのは今年の春先で、ワイン会の席。 少人数の席だったが細長いテーブルで椅子と椅子との間隔が広いため、端の方に座った僕の席から話の内容が聞きとりにくい。 その場は何とか繕って帰宅したが、振り返ってみると今夜は満足な会話が成り立っていないし、コミュニケーションがとれていない。 虚ろな感じの自分に同席者はどんな印象を受けただろう? そう考えると羞恥心よりも自尊心の問題で落ち込み、眠れない一夜を過ごした。
翌日専門医の診察を受け各種検査の結果、初期の難聴で補聴器を使い始めたほうが良いとの診断。 購入先への紹介状も貰い、これまでの認識から20万~30万円程度の出費を覚悟したが、器種の選定にあたって既に補聴器を使っている先輩の意見も聞くため、義弟宅に立ち寄った。 (ちなみに会話領域での平均聴力が25デシベルを超えると難聴と定義され、その有病率は75歳~79男性が71%女性67%) 彼が使っているイヤホーン型の補聴器で試聴してみると、低音にセットしてても鮮明に聞こえ、気にかかっていた雑音も苦にならない。 挿入部がゴムで外れにくいのも気に入って値段を聞くと3万円弱、早速に同じシリーズの新型ををネットで取り寄せた。
6月初めから使用して4か月近くになるが、最近は外出の際に補聴器を持参しなくなったし、家では主にテレビの音量を下げたときに使うぐらいで、使用頻度が極端に少なくなった。 聴力機能は一度壊れたら元に戻らないと医師から聞いていたが、補聴器を使うことで高周波音に対する感度が良くなってきたのか?などと勝手な解釈をしている。 秋の夜長にベットで灯りを消し補聴器をつけると、屋外で鳴く虫の音がクリアーで繊細に聞き取れることを新発見。 さて本論だが、英国の医学専門誌「ランセット」の国際委員会が、「認知症の35%は予防できる」とする研究論文を発表し、話題になっていることを新聞記事で知った。
その中で認知症のリスク要因について、英ユニバーシティカレッジ・ロンドンのジル・リビングストン教授によると、「研究で分かった最も大きな要因は中年期(45~66歳)の聴力低下で、全体の9%を占める。 また中年で耳が遠くなると9~17年後に認知症になる傾向が大きく、さらに認知症の新薬開発は、今のところうまくいってない」。 ところで僕のような加齢性難聴と認知症の関係も注目されている。 認知機能は加齢に伴い誰もが低下していくことは分かってきているが、難聴があると認知機能の衰えがより急速に進行するも分かってきたという。
難聴と認知症は類似点が多い。 聴力が低下した高齢者は、よく聞き取れないため無反応・無表情・無関心となるか、何度も聞き返したり、聞こえたふりをしてトンチンカンなことを喋ったりするので、話し相手は認知症を疑ってしまいがち。 僕が難聴を強く意識した夜に落ち込んだのは、認知症を疑われたのではないか?という疑心暗鬼によるものに他ならない。 補聴器は高価との先入観が浸透しているが、前述のとおり難聴初期に使う補聴器はそんなに高くない、ぜひ遊び心で使ってみるといい 。 「耳が遠くなると長生きする?」と言われるが、ネットで検索してみたらベストアンサーが見つかった。 曰く「早死にする人は、耳が遠くなる前に死んでいる」。
翌日専門医の診察を受け各種検査の結果、初期の難聴で補聴器を使い始めたほうが良いとの診断。 購入先への紹介状も貰い、これまでの認識から20万~30万円程度の出費を覚悟したが、器種の選定にあたって既に補聴器を使っている先輩の意見も聞くため、義弟宅に立ち寄った。 (ちなみに会話領域での平均聴力が25デシベルを超えると難聴と定義され、その有病率は75歳~79男性が71%女性67%) 彼が使っているイヤホーン型の補聴器で試聴してみると、低音にセットしてても鮮明に聞こえ、気にかかっていた雑音も苦にならない。 挿入部がゴムで外れにくいのも気に入って値段を聞くと3万円弱、早速に同じシリーズの新型ををネットで取り寄せた。
6月初めから使用して4か月近くになるが、最近は外出の際に補聴器を持参しなくなったし、家では主にテレビの音量を下げたときに使うぐらいで、使用頻度が極端に少なくなった。 聴力機能は一度壊れたら元に戻らないと医師から聞いていたが、補聴器を使うことで高周波音に対する感度が良くなってきたのか?などと勝手な解釈をしている。 秋の夜長にベットで灯りを消し補聴器をつけると、屋外で鳴く虫の音がクリアーで繊細に聞き取れることを新発見。 さて本論だが、英国の医学専門誌「ランセット」の国際委員会が、「認知症の35%は予防できる」とする研究論文を発表し、話題になっていることを新聞記事で知った。
その中で認知症のリスク要因について、英ユニバーシティカレッジ・ロンドンのジル・リビングストン教授によると、「研究で分かった最も大きな要因は中年期(45~66歳)の聴力低下で、全体の9%を占める。 また中年で耳が遠くなると9~17年後に認知症になる傾向が大きく、さらに認知症の新薬開発は、今のところうまくいってない」。 ところで僕のような加齢性難聴と認知症の関係も注目されている。 認知機能は加齢に伴い誰もが低下していくことは分かってきているが、難聴があると認知機能の衰えがより急速に進行するも分かってきたという。
難聴と認知症は類似点が多い。 聴力が低下した高齢者は、よく聞き取れないため無反応・無表情・無関心となるか、何度も聞き返したり、聞こえたふりをしてトンチンカンなことを喋ったりするので、話し相手は認知症を疑ってしまいがち。 僕が難聴を強く意識した夜に落ち込んだのは、認知症を疑われたのではないか?という疑心暗鬼によるものに他ならない。 補聴器は高価との先入観が浸透しているが、前述のとおり難聴初期に使う補聴器はそんなに高くない、ぜひ遊び心で使ってみるといい 。 「耳が遠くなると長生きする?」と言われるが、ネットで検索してみたらベストアンサーが見つかった。 曰く「早死にする人は、耳が遠くなる前に死んでいる」。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます