時計回りに 白綿(洋)、赤綿、緑綿、茶綿です。
アオイ科に属する棉は、花はアオイに似ていて早朝咲いて夕方にはしおれています。
種は外気温が25℃を過ぎないと発芽しないので、
ゴールデンウィークを過ぎたころにまきます。
(移植を嫌うので、直接畑にまきます)
梅雨開けごろから、少しづつコットンボールが弾けて
猛暑の中で畑は収穫時を迎えます。
写真は 備中茶綿と言われている和綿です。
収穫は晩秋まで続きますが、
冷え込みが強くなってくるにつれてコットンボールの弾けが弱くなってきます。
外で少し乾燥させたのち、繊維と種を分ける「綿繰り」の作業を始めます。
余談ですが
ワタという文字は「棉」、「綿」の二つが使われます。
私はまだ大地に根を張って種を有している植物であるときを「棉」
茎からも種も外され繊維だけになったときから「綿」になると考えています。
木へんの「棉」と糸へんの「綿」
これから糸になって布等に生まれ変わる「棉」へ
敬意をこめてのこだわりです。
晩秋のころの棉