東北の大地に思うこと

2011年3月11日の東北大震災から1年半も経ちました。何も出来ないけど伝えることくらいは出来ます。

岩手県立高田高等学校

2012-10-03 00:05:56 | 岩手県立高田高等学校(陸前高田市)
陸前高田市にある高田高等学校。



雨の降る午前8時頃(10分前程度)
高田高等学校に着きました。

雨が降っている。


草が伸び放題、
校庭だった場所の名残も消えかかっています。

学校の正門であったであろう場所に、
残っている基礎が目印になっているだけ。







正門辺りから、
視線を移すと、
校舎中央、
1Fの昇降口に祭壇が見えました。



雨の中、
1人の少年が、
自転車でやって来ました。
祭壇でお線香をあげてました。





恐る恐る訪ねてみて、
ここが「高田高等学校」だと知りました。



その少年は、
自転車で被災地を回っている、
と言ってました。

雨の中、
合羽を着て、
自転車には寝袋を積んで、
幾つかのリュックも積んでいました。

ここから、
次は気仙沼へ向かうと言ってました。

その年齢で、
その装備で、
この「今」、
その少年は、
どうして被災地を回っているのか?
理由は聞けませんでした。

たまたま僕達とは、
日曜日に遭遇しただけ。
いつもこうして回っているのだろうか?


その少年は、
たった一人で、
この雨の中を、
そう考えると・・・・・・・・・・・・・・・・・。










僕達もお線香をあげる為に、
校舎に向かって歩きます。

その一歩、
一歩が、
何と重たかったこと。

近づくにつれて、
足を踏み入れることで、
胸が押し潰されるような気持ちになりました。




祭壇の前に立ち、
ご冥福を祈ります。


目を閉じて、
祈る時ですら、
何を心で、
どんな言葉で、
祈れば良いのか?
本当はわかりませんでした。

どう言って良いのか?
何と思って良いのか?

目を閉じて、
手を合わせることしか出来ませんでした。

ひたすら、
目を閉じて、
頭を下げるだけ。


















近くで撮影するには、
あまりにも生々しく、
カメラを向けて良いものかどうか?
今の僕にはわかりません。

答えは出ませんでした。


この現状を知ってもらいたい・・・・・・





せめて、
帰り際に、
遠くからの撮影で精一杯。


ここからの写真だけですが、
皆さんにも何かが伝わってもらえたら。





撮影2012.09.30





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