一錦金鋒の読書防備録と生活奮闘記

読んだ本の紹介、感想。たまに日常に起こったことの記録

佐々木京聖著・現役東大生が教える 超コスパ勉強法

2020-09-22 10:59:07 | 書籍
本を読む目的
勉強の方法を勉強するため。
コスパを考えた勉強法とはどんなものかを知るため。


質問1
コスパ勉強法とはどんなものか?

回答
「問題集をひたすら解く」「1日に〇〇時間以上勉強する」等の精神論では勉強の質が上がらないということであった。
問題集をひたすら解くよりも、1冊の問題集を完璧にこなして「なぜこの問題はこういう解き方になるのか?」といった本質を見抜けといった内容であった。
「定義」が大切だそうな。これには納得!!
無駄な時間とお金を極力かけないようにというのは、時間が惜しまれる人間にはありがたいことである。


質問2
具体的は方法は?

回答
・定義、基本原理を大切にする
直線とは何か?と問われたら答えが出るようになるべき。
数学の本に「中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる本」というのがあった。
買ってみる価値がありそうだ。
基礎を身に着けるのは案外難しい。

・演テキ的に考える
どういう意味が知らなかったが「ある前提となる内容を元に、そこから確実にいえる結論を導き出すこと」となていた。
例:「東大医学部の親は医者が多い」という前提で、目の前の東大医学部生も医者の息子だろうと推測すること。
演テキ的に考える習慣を身に着けると、100問演習するところを、10問で同じだけの勉強をしたことになるそうな。

逆は「帰納的」


・初めに実践的な演習を行うより、基礎を身に着ける。
これは頭の良い人に向けたやり方であろうと思われる。
ひたすら基礎を身に着けようとしてもなかなか身に付かない。概要を覚えて実践的な演習を行う→伸び悩んだら基礎固めをする。この方が一般的には最短で身に付く方法ではないか?

・1日10分の勉強時間を6回作ると1時間になる。
電車に乗っているとき等がそのチャンス。最近ではオーディオブック等もあるので、工夫次第で上質な勉強が出来るのではないか?
やはり質にこだわるとはいえ、最低限の量は必要だ。

・ミスの可視化を行う
問題をミスしたら、ミスをノートに書き留める。それ専用のノートを作る。そのノートを分析する。
これはかなり上級者の方法では?
まずは、資格試験のときにでも使ってみよう。

・どれだけ解くかより、どう解くか
量を解くよりも「目の前の1問をどれだけ深く研究できるか」が大切。
これが基礎となるのであろう。

・英語は単語の暗記・文法・リスニングを同時並行で勉強する。
これは納得

・自分で「SVOCM」をつかめるようにする
[S=主語、V=動詞、O=目的語、C=保護、M=修飾語]
単語毎に、文章のどこが主語でどこが動詞か、どこが目的語かを分析する必要がある。

・数学は、まず定石を覚える。
チャート型の問題集をつかって例題を解く。わからない場合はヒントをみる。それでも分からなければ解説を・・・といった順番で確認していく。

・歴史は、縦の時系列と横の出来事を分ける(縦は年数、横は経済、政治、文化等に分ける)
今、勉強している資格試験で使える!!




質問3
心に響く名言はあるか?

回答
・学校教育では「正しい勉強法」「ものの学び方」は教えてくれない。



感想
東大生の書いた本というのは読みやすい。さらに分かりやすい。
深く勉強したからこそ、素人にも分かり易い解説になるのだろう。確かに専門的なことを専門用語を使って説明しても伝わらない、しかしその専門用語を詳しく説明できないとその時点で終わりである。

本で紹介した勉強方法を実践したからこそ、こういう文章を書けるようになるのだと思われる。
やはり本質をしっかりとらえること、何事にも大切なのだと伝わってきた。



「世界の車窓から」に見る世界観

2020-08-02 10:25:00 | 書籍
私は鉄道に詳しい人間ではありません。
また、海外というと渡航経験は数カ国、それも隣国だけです。

そんな私が海外の文化を仕入れるのに観ているテレビ番組があります。

テレビ朝日系列の「世界の車窓から」

現在、関東圏では月曜日と火曜日の22:54分から放送されております。

放送回数は1万回を超えている長寿番組でもあります。

世界の鉄道を紹介している他、その土地の文化やスポットも紹介しているので、旅番組といえるでしょう。

日本には無い文化を取り上げられると「なるほど」と思ってしまい、ひとつ賢くなった気がして楽しくなることもあります。
たった数分で繰り広げられる世界観の凄さ、長寿番組になるのもうなずけます。

その文化の中に、時折「宗教」に絡んだものが紹介されます。

驚いたのが、イスラム圏の電車内には「お祈り部屋」が設置されており、時間になるとその部屋でお祈りをするというものでした。

さらに驚いたのが、スマホにお祈り用のアプリがあること!
日本人にはあまり馴染みのない感覚です。
私も無宗教なので新鮮な情報でした。
今や、宗教の世界にもIoTの波が押し寄せているようです。

一方日本はといいますと、最新の新幹線やリニアモーターカーの開発が進んでおります。これに対して昔の蒸気機関車を復活させて観光客を呼んでいるところもあります。

時代の進化に反して人の心には懐かしさが残る、ということでしょうか?
人の心理とは不思議なものです。


古賀史健著 20歳の自分に受けさせたい文章抗議

2020-06-30 22:57:00 | 書籍
本を読む目的
WEBライターのことをネットで調べていると、驚くほどこの本を推薦するライターが多かったので気になった。

何が分かる本か?
ライターとして文章を書くための考え方とテクニック。

どのような内容であったか?
ガイダンス、1章~4章の5部構成

ガイダンス
その気持ちを「翻訳」しよう
・書くこととは「考えること」である。
・書く技術が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。世界を見る目も変わってくる。

どうすれば文章が書けるのか?
・書こうとするな、”翻訳”せよ。
・文章とは、頭の中の「ぐるぐる」を、伝わる言葉に”翻訳”したもの
・うまくかけずにいる人は、”翻訳”の意識が足りない

例:「数学が出来る人」の言葉を「数学が苦手な人」に説明するときに専門用語を使うと分からなくなる。
数学が苦手な人はどこでつまづいているのか?何を知りたいのか?どんな先入観があるのかを考える。

感想文を書くためには「なんかよくわかんないけど面白かった」部分に言葉を与えなければならない。

説明するときは、交わした台詞を再現してはいけない。自分なりにまとめてストーリーとして語る。

地図・絵・写真を言葉にしてみる。その時、自分の意見(綺麗・まぶしい等)を入れてはいけない。


第一講:文章はリズムで決まる


文章はリズムで決まる。
・文体の正体は「リズム」である。
・文章のリズムは「論理展開」によって決まる
・接続詞を意識するだけで、文章は論理波じょうしにくくなる。
・支離滅裂な文章は、文と文の「つなげ方」がおかしい。
・美文より正文を目指す。
・感情を伝えたいからこそ、論理を使う。主観を語るからこそ客観を保つ。(文章に正解は無いが、あからさまな不正解は存在する)

視覚的リズムは
・句読点の打つタイミング
 ひとつの文を40文字、句読点は最低1つ入れる。
・改行のタイミング
 最大5行で改行
・漢字とひらがなのバランス
 ひらがなの中に漢字を置く。

聴覚的リズム
言葉の重複を確認する
文章は断定して言い切ってしまう。ただし、文の前後を理論武装する。

その他の注意点

大きく次の要素によって決まる。
①「ですます調」と「だである調」を使い分ける。
②「私」「ぼく」「俺」等の主語を使い分ける。
それにより、同じ内容でも文章のイメージががらりと変わる。

・文章を書くときは接続詞をつけてチェックする。
・文章がつながっていないと接続詞をつけても文章にならない。文章のリズムは論理展開によって決まる。
・もっと接続詞を使って文章のつなぎを確認するべき。
・文章は眼で読んでいる。
・漢字を多用した文章は第一印象が悪い。
・漢字は文字により意味をあらわす「表意文字」漢字そのものが太字のキーワードの役目を果たす。




第二講:構成は眼で考える
文章の面白さは「構成」で決まる
・文章のカメラワークを考える
 ①導入(序論)・・・客観のカメラ、客観的な状況説明
 ②本編(本論)・・・主観のカメラ、序論に対する自分の意見や仮設
 ③結末(結論)・・・客観のカメラ、客観的視線からのまとめ

※カメラを意識すると、文章と文章のあるべき順番も理解しやすくなる・文章の説得力も増す。
※メリハリがついてリズムも良くなる。

面倒くさい細部の描写をしっかり書きリアリティを出す。
①コーヒーを飲むと、眠気が覚める
②コーヒーを飲むと、カフェインの効果によって眠気が覚める
③コーヒーを飲むと、カフェインが脳内のアデノシン受容体に働きかけるため、眠気が覚める

導入は映画の「予告編」
・導入がつまらないと、文章を読んでもらえない。
予告編の基本は3パターン
・インパクト優先型
・寸止め型
・QA型

論理的文章の3層構造

①主張・・・その文章を通じて訴えたい首長
②理由・・・主張を訴える理由
③理由を補強する客観的事実
この3つが連動しているかを、常に意識する。

構成は眼で考える
・頭のなかの「ぐるぐる」を図解・可視化して「流れ」「つながり」を明確にする。
・文字量を目で数える習慣を


その他
「映画」→「絵コンテ」→「何故か?」→「可視化してイメージ共有」→「文章でもやるべき」→「何故か?」→「構成を眼で考える」→「さらにぐるぐるを可視化できる」
随所に何故かを入れる。

第三講:読者の「椅子」に座る
読者の椅子に座る
・あらゆる文章には読者が存在する。
・読者の立場に立つのではなく、読者の「椅子」に座る
 ①10年前の自分の椅子
 ②特定の「あの人」の椅子

文章は易しくかくのがいちばんむずかしい
・わかるヤツに分かれば良いは嘘
 →著者の理解が深い程分かり易くなる

説得せずに納得させる
・人は「他人事」に興味なし
 →自分事に持って行って納得させる
・仮説を提示し、一緒に検証することで、読者を「議論のテーブル」につかせる
・「起”転”承結」で読者を巻き込む。
・自分の文章にツッコみを入れる

※自分の頭で分かったこと以外は書かない。


第四講:原稿に「ハサミ」を入れる
右手にペン、左手にハサミを
・推敲とは、ハサミを使った編集

書き始めの編集
・何を書くかではなく、何を書かないか
・ぐるぐるを可視化する
 →ある傾向を持つキーワードとそれ以外を分ける
・疑う力を忘れずに文章と向かい合う

書き終えてからの編集
・推敲とは「過去の自分との対話」
・最大の禁句は「もったいない」
・長い文章を見つけ、短くする
・論理性をチェックする方法
 →文章を図に書き起こすことはできるか、細部がどれだけ描写できているかをチェック
 →この文章を読んで映像が思い浮かぶか?
・身近な他人、今の自分・明日の自分 に読ませる

書くことで、読む人の心を動かそう



感想
なるほど、多くのライターが推薦する本である。
読みやすく、分かり易く、実践しやすい。

また時間を置いて読み返す必要があるだろうと思われる。
読んで良かった本、とはっきり言える。






高橋麻奈著 マンガでわかるデータベース

2020-06-19 22:21:00 | 書籍
本を読む目的
データベースとは何かを、ぼんやりではなく理論的に知りたかったため。

本を読んだ感想
この一冊でデータベース設計が出来るまでは無いが、基本をしっかり覚えるには分かりやすい内容であった。

概要は漫画で説明し、言語等の話になったら図と文で説明する方式は頭に入りやすい。

データベースといっても色々あるので、次のステップではもう少々、一部に特化したものを探す必要があるだろう。

これからデータベースを扱う人の入門編にはオススメの一冊です