上小剣道連盟 居合道部通信

居合道部の活動情報や連絡事項、その他修行の道しるべとなる記事を徒然なるままに掲載致します。

感動しました!

2010年12月11日 10時40分38秒 | 居合道覚書


居合道を愛する一人の先生をご紹介します。


師走の某日、松本市の自S館道場へ剣道教士7段(居合道5段)のF先生と居合道4段のT局長の出稽古に愚生もお供させて頂きました。
 そこの館長先生は居合道錬士6段のK先生で、十年ほど前は長野県の指導者としてまた全日本の代表選手として活躍していた私も尊敬している立派な先生であります。
 数年前に突然体調を崩し、ご自身が刀を持って居合をすることは出来ませんが、現在でも若手の育成に情熱を注いでいるお方でもあります。
 今回久しぶりにK先生とお会いすることができ、以前と変わらぬ指導方法で熱く居合に接しているお姿に嬉しさとを覚えました。
 
 最初に先生に声を掛けて頂いたのが、私が二段を受審し不合格になった時で、落ち込んでいる私に「いい居合をしてるね!」と言って下さったのが印象深く、その後の大会でも試合に負けてばかりいる愚生に「今のままでいいからしっかり稽古しなさい!」とか「ここはこうしたらいいよ!」といった技術的なアドバイスから精神的なフォローまでいつも気に掛けて下さり、そのお言葉の一言が稽古の励みや目標の糧となって現在の自身の居合が出来上がったと思っております。
 先生が現役のころは私自身まだまだ未熟な剣士であったので居合に対する深いお話は(恐れ多くて)出来ませんでした。
 私もK先生と同じ段位になりその当時よりも少しは居合を理解できる?ようになり、今回は先生と膝を詰めて同じ目線でゆっくり居合道談義をさせて頂きました。そして先生の仰るお言葉から改めて今後の課題を頂戴しました。
 
 健康上の理由で居合の稽古が出来なく、他人には言えない辛い思い・・・をしていても、生涯居合を愛しこの道一筋に居合の将来を考えているK先生にはとても感動しました

 自分はもちろん家族の健康や理解そして社会的に多少の余裕があるから好きな居合道をさせて頂いていると思っています。
好きな事をやらせてもらっている以上、厳しい稽古を自分の言い訳(仕事や何かの理由)で怠けることのないように精進しなければいけないと痛感しました。

 日常の行い(礼義作法・所作)と居合道を結び付けることで道場に通え(刀は持て)なくても稽古は工夫してどこでもできると思います。 日々の積み重ねが大切なので、各先生方や剣友はもちろん全ての人に感謝しながらK先生の情熱に負けないように「居合道」という修行を一生掛けて続けていきたいと思います

 K先生のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、そして本県の居合道界へお力添えを賜るよう懇願いたします。

     私事の内容で申し訳ございませんでした!        

                          居合道部 義