お休み前のBLOG。

息抜きの海外旅行にも行けず、特急ひたちで東京と浜通りを行き来する平凡な日々を描くブログです。

博物館三昧

2011-07-30 | たび
 雨が降る降ると言われていたのになんだかもっちゃった土曜日、思い立って江戸東京博物館に出かけた。都営交通100周年記念の特別展だ。
 目玉は市営化当時の路面電車「ヨヘロ1型」のモックアップと、その生き残りの函館市電簓電車の実車、6000型実車の展示だった。これらの展示は写真が撮れたが、他はNGとのこと。
 ヨヘロ1型のモックアップ。なかなか良くできていて、つり革は本当につり革になっていたり。



 ちなみにヨヘロとは「四輪車」「ベスチビュール(前面窓)取り付け」「大正六年更新」の意味とのこと。



 展示も3社併存期、電気局時代、バスの導入、昭和30年代黄金期など良くまとめられていて見応えはあった。写真が撮れなかったが、系統番号板とか行き先表示板などがずらりと展示されていて壮観だった。
 駐車場の一角には6000型保存車の展示。



 背景には三丁目の夕日風の書き割り。



 社内も荒川線時代の広告がそのまま掲出されている。



 と思ったら、わざわざ昭和30年代風の広告を作っている場所もあったりして…。これはリッカーミシンですね。



 こっちは佐久間式ドロップス。



 最後はヨヘロのなれの果て?の函館市電ササラ電車。



 ここまでゆっくり見て1時間半。時間があるので足を伸ばして船の科学館へ。9月末で閉館という話を聞いたこともあり、なくなる前に羊蹄丸を見に行きたくなったのだった。



 お目当ての羊蹄丸。ファンネルマークがJNRに復元されているのがうれしい。


 
 隣には「宗谷」。



 外見はほとんどオリジナルなのだろう。一部ロゴが入っていたり、さび止めのためか、接続部分のレールが塗装されていたり。



 スクリュープロペラ。こんなのが付いていたんだね。



 大学時代、何度も青函航路に乗って北海道に遊びに行ったが、羊蹄丸には乗ったことがあっただろうか。摩周、十和田、大雪、石狩には乗った記憶があるが…。







 さて、乗船。おそらくかつての普通船室入り口だった場所が改造されていてエントランスになっている。案内所がカウンターなのかな。船尾側の桟敷席や食堂はなんだかよくわからない展示スペースに。船首側の椅子席・桟敷席はホールになっているようだ。以前の客室スペースを復元してくれていても良かったような気がする。
 一層下の航送甲板は青函ワールドとして30年代の青森駅周辺を再現したジオラマになっている。





 さらに一層下の機関室部分は映像ホールになっていて、連絡船の記録映画を流し続けている。
 さて、上に上がって操舵室へ。暇な時代には女の子が頼むと船員さんが見学させてくれたという噂があったぐらい、人気の場所だった。



 乗客としてはほとんど見ることのできなかった船首部分。



 操舵室の後ろにある神棚。



 グリーン船室外側のプロムナードデッキ。ここも良く歩いたっけ。グリーンに乗れる身分がうらやましかったな。



 船尾。ここで出入港の前後の時間を過ごすことも多かった。船員さんの動きを見るのが珍しかったし、オフィサーの鉄道員と船員のデザインが混じった制服姿も珍しかった。 



 もう一度右舷側を展望。そういえば、最上階のデッキの煙突室脇にあったロゴ、なくなっちゃってたな。あとはレーダーマストの船名略号も。羊蹄丸だからYtだったかな。



 せっかくなので本館の展示も拝見。どことなく古びていたが夏休みの子供たちで賑わっていた。
 仕事でお世話になったNYKの自動車輸送船のLYRA LEADERについて言及されていたのでついぱちりと。



 捕鯨用のガン。



 珍しいところでは北朝鮮の不審船の模型。



 展望台に向かう。そういえば、小学生の頃一回来たのだった。そのときは周りには何もなく殺風景な場所だったのだが、今や臨海副都心。レインボーブリッジの向こうには東京タワーも見える。



 足下には羊蹄丸と宗谷。



 東の方を見ると最近かかった東京ゲートブリッジが見える。



 帰りは東京港トンネルを抜けて走る京急バスで大井町駅へ。



 なかなか楽しい大人の遠足だった。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。