これまでの経緯やSlackの微妙なところを挙げました。リンクは以下です。
Mattermostは自前サーバーを立てて運用できるオープンソースソフトウェアがあり、さらに無料版と有料版があります。Mattermostのサイトにアクセスして利用するWebサービス版もあるようにも見えます。
Mattermostは有料版でも良いと思いつつも、インフラにお金がかかるとしても、ソフトウェア自体を無料でどこまで使えるのかということに興味があります。本ブログを検索して見てくれている方の大半は無料で何ができるという情報が欲しいはずです。
ソフトウェアは無料、インフラ(サービス含む)はちょっとお金をかける前提でつぶやきます。
まず思いついたのは自前サーバーです。電気代を考慮すると一般的なデスクトップPCはあり得ないですね。候補としては以下です。
- 手持ちのノートPC
- 手持ちのミニPC
- お買い得な中古ノートPC
- お買い得な新品ミニPC
この4つを調査しました。手持ちのものについてはかなり良い線だったのですが、たまに使っていることと、Winsows 10またはMac OSの環境を変更したくないという結論に至りました。
お買い得な中古ノートPCは、ネット販売や秋葉原で見たところ、状態がイマイチで耐久性が微妙、バッテリー持ちの期待はできない、電気代も微妙で1万円前後で使えるものは無かったです。
お買い得な新品ミニPCは、手持ちのBMAXのような、15,000円から20,000円ぐらいで購入できるCeleronタイプがあり、良いと思いつつ、これにUbuntuなどをインストールすればと考えました。しかし、24時間常時稼働を想定すると微妙な部分がありました。スペックも高いわけではないし...
結局、決め手になるものがなく、レンタルサーバーを調べました。WordPressのようなサイトやMediaWikiはできても、Mattermostのようなチャットツールを仕様上構築ができないことが分かりました。
次にレンタルサーバーの延長でVPSを調べました。その結果、Mattermostで使えそうなものがありました。
- さくらVPS:10,000円弱/年
- カゴヤ:10,000円弱/1年 *1年っぽいが曖昧な印象
- ConoHa VPS:16,740円/3年 請求履歴は16,711円(税込)と表記 *メモリ2GB、SSD100GB
GMOのConoHa VPSは、ちょうどキャンペーン中でかなりお安いです。このはなんてネーミングは社長の愛人か娘の名前なんでしょうか?ちょっと怪しい気もします。Tipsに若い女の子のイラストがあり不愉快に思う部分があります(女好きですが...笑)。
ConoHa VPSは、VPS割引きっぷという制度を使い3年契約前提だと、月額は465円(税込)になります。私の場合、今なら16,711円(税込)なのですが、定価は51,840円でした。
定価の7割引き近くなので3年間サーバーで遊ぶみたいな感じの想定ならかなりお得だと思いました。中古ノートPCを購入しても3年持つか分からないし、VPSのスペックは決して高くないものの、電気代の心配をせず、外出先でもTera Termとかでリモートアクセスできますからオモロイと思いました。Webブラウザーでも操作できますし。
あと課題になっていたのは、Linuxのインストール、セットアップのところですね。ConoHa VPSは、テンプレートとして使いやすくまとめてありました。たぶん他社でもあると思います。
上記リンクに対応情報がありますが、これはかなり使いやすそうで、同社提供のコントロールパネルで操作できそうです。
中にOSだけではなく、Minecraftサーバーなどがあります。今回目的としたMattermost(バージョン 7.0.1-64bit [ubuntu-20.04]版)がありました。Mattermostとこれに含まれるUbuntuのバージョンは古いかもしれませんが、セットアップがめちゃくちゃ楽なのがポイントです。
結局、悩みもせずにConoHa VPSにしました。決め手は価格と使いやすそうなイメージだけです。
やってみて分かったこと、落とし穴があるとすれば以下です。
- メールサーバーは別途契約が必要
- テンプレートからのインストールは1つのみ
Mattermostをセットアップすると、他のOSを別途インストールできない。OSをインストールする場合は追加の契約が必要 - DNS、ネームサーバーの設定がシンプルで良いができることが少ない
- ヘルプで他サービスとの繋がりについて説明不足で分かりにくい(トピック単位でヘルプを見る分には分かりやすい)
次にMattermostの構築についてつぶやきますが、いち早く知らせておきたいことは以下です。
- Mattermostは使える、iOSアプリがあり大まかな動作はOK
- お名前.comで取得したドメインをhttpで設定可(ドメインでMattermostにアクセスできた)
- IPアドレスでアクセスする場合は、ドメインの取得は不要
- 月額500円以内(3年間は500円以下)でMattermostを運用できる
- Linuxとネットワークの知識が低くてもMattermostを構築できる
- SMTPサーバーはGoogleのものを使えるので、ConoHaでメールサーバーの契約は不要
- チームに招待してから、チャンネル(ルーム)に招待した方が上手く操作できる
- チャットのやり取りだけならSlackとあまり変わらない
仮運用してますがこんな画面です。
無料版かつ標準機能で音声通話とビデオ通話ができたら最高ですね。
次回はMattermostの構築と初期設定についてつぶやきたいと思います。