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HUQの日記

KENWOOD HD60GD9-EC レビュー(2)

2007年10月02日 09時08分36秒 | オーディオ

 使用したイヤホンは、SHURE E500PTH。

 ぶっちゃけ、前作 HD30GB9 と非常によく似た音です。

 ていうか、ブラインドテストされたら、再生音自体では聞き分けられないかもしれません。

 再生音上で唯一違いを感じれたのは、大太鼓の連打。

 実際の大太鼓をバチで叩いているのを聴いたときに耳に感じる音圧の感覚を、GD9 のほうがよりリアルに再生します。GD9 で聴いた後に GB9 で聴くと、「強いリズムを刻んでいるけど、GD9ほどの『太鼓のリアル感』は無いな~」と感じました。

 他はもう、ほとんど聞き分けつきません。「ん?違ってる?」と感じても、音量をきっちり同程度に揃えたら「…カワンネー」って感じ。

 ま、GB9 時点で、先々代の GA9 よりかなり音質向上していましたから、この筐体サイズでの更なる音質向上は限界点に達している、と考えたほうがよいのかもしれません。

 実際、GB9、GD9 共に、型落ち10年モノのピュアオーディオ用プリアンプのヘッドホン端子などより余程「鮮やかで、ダイナミックな再生音」を聴かせてくれます。

 

 KENWOOD のポータブル HD オーディオでよく毛嫌いされているホワイトノイズ(無音部分で目立つ「サー」というバックグラウンドノイズ)ですが、これは GB9 に比べて僅かに低下しています。

 個人的には、あまりホワイトノイズの有感度で音質を論じるべきではないように思っています。特にホワイトノイズをカットするために、わざと再生帯域の高周波部分をカットするような "処理" は、絶対にしてほしくない。ま、そういう誤魔化しをせずに、再生音上のホワイトノイズ帯域上の音圧は変わらず、単純にバックグラウンドノイズが減るだけなら、歓迎です。

 どうしても気になるなら、Ultimate Ears Triple.fi 10 pro 等、ホワイトノイズを聞き取りにくいイヤホンを使うとよいでしょう。

 ちなみに、ETYMOTIC RESEARCH ER-4S を使えば、先々代の GA9 でもホワイトノイズは全く聞き取れません。このイヤホンは再生周波数帯別に色んなフィルタ処理を入れているようですが、好き嫌いは別として、他とは一線を画する特徴的な「高分解能的再生音」を聴かせます。

 

 GD9 で他に気付いた点として、曲再生中に次曲選択、前曲選択したときの「音の途切れ方」が、GB9 より優しくなってます。僅かにフェードアウトさせてるような感じです。急に「ブツッ」と音が途切れることがないので、耳に優しくてよいと思います。


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