デイサービスのご利用者様で毎回玄関に生花を生けてくれる方がいます。
「どんなテーマして、花は何にしよう?って考えるのが今の生き甲斐なの」と、話してくれました。
テーマについてみんなに説明できるように調べて、紙に書いてきてくれます。
「その辺に咲いている花を、そのまま生けたいの」と、家の周りを歩いて花を探してきてくれます。
以前はお席でウトウトされることが多く、長年やっていた趣味活動もコロナを理由に辞めてしまい家から出ることは少なくなっていました。そして「夜眠れなくてね」「足の痺れが強くて歩けなくなってきたわ」と体調が悪いと言われていました。
「花を生ける」という役割を見つけたことで、外に出るようになり、調べ物をして字を書くようになり、「生き甲斐なの」と思えるようになったのです。
機能、活動、参加がお互いに関係し合っているのだと改めて実感できました。どれかが良くなると他のものも良くなる。
そして「花を生ける」という作業には、その方なりの意味やこだわりがあるのです。