皆さんは日々どんな作業をしていますか?
同じ作業でも、やり方やこだわり、作業をする意味や満足感は人によって違います。また今日と明日、体調の良い時と悪い時、どこでやるか、誰とやるかによっても変わることがあります。
講習会では、作業の多様性を体感してもらうため、朝起きてから出勤までの作業についてグループワークをしてもらうことがあります。
着替え、朝食、身支度とやる作業は少ないですが着替えてから朝食を食べる人、歯磨きをしてから着替える人、前日に着る洋服を準備しておく人など順番は人によって様々です。
また、会社のある日と休みの日では違うかもしれません。
朝食を義務で食べる人、栄養を考えて食べる人、家族と食べる物を合わせる人など意味合いも違います。
テレビを見ながら食べたり、通勤の車で食べたり、休みの日は喫茶店に行く人もいるかもしれません。
二日酔いの翌日はあまり食べたくないかもしれないし、風邪気味の時はいつもと違う物を食べるかもしれません。
作業療法では、その人が作業をどのようにやりたいのか、その作業にどのようなこだわりがあるのか、どんなところにやりにくさを感じているのかなどを聞いて、少しでもその人が満足のいくやり方や意味合いでできることを大切にします。
作業を知ることは、その人を知ることになると言っても過言ではないと思います。
次回も、もう少し別の視点から作業の多様性について書きたいと思います。楽しみにしていてください。