福島こども支援・八王子(ふくはち)のブログ

福島のこどもを支援したい、という思いで始まった「ふくはち」の活動です。親子キャンプなどの活動を行います。

スタッフ紹介―有村

2012-02-21 14:25:32 | スタッフ紹介

こんにちは!

有村と言います。小学生と保育園の娘がいる父親です。
八王子には都内の他所から2年前に引っ越して来ました。
仕事は都心まで通勤してますが、住んでいる家は川口と
いう地区にあり、ココからは高尾山や陣場山、あきる野
や青梅がとても近くて、自然を身近に感じながら生活し
ています。

去年の3月11日の地震の時は仕事中で、職場の目の前の高速道路が
倒れんばかりに揺れたのを覚えています。その日は職場に泊まり、次
の日から電車は動いてましたが、停電で今までの便利な生活の意味を
考えました。そして報道が伝える厳しい東北の状況...。

恥ずかしながらまだ被災地に行ったことは無く、この1年を東京から
できることを考えながら行動してました。そして同じ思いの仲間に
たくさん出会い、ようやっと今回の合宿を開く運びになりました。

福島の皆さん、子どもさんに来ていただいてのびのび過ごしてほしい
です。そしていい出会いになることを願ってます。

八王子ってどんな町?暮らし、仕事、子育て

2012-02-21 06:06:32 | メッセージ
☆☆☆☆☆


 はじめまして、有村といいます。私は小学1年と保育園の年少の2人の娘がいる父親です。他に妻、それと妻の両親と2世帯で八王子の川口町というところで暮らしております。この「福島こども支援・八王子」のスタッフとして参加しております。ちなみに八王子には2年前の春に都内の他の場所から引越してまいりました。今回は八王子のまちや暮らしぶりなど、他所から八王子に転入をお考えの方にもヒントを交えてお伝えしたいと思います。



 まずwikipediaより市役所の画像と東京都の中の何処なのかという地図を張りました。赤い部分が八王子で、東京の中でもかなり大きな自治体です。概略で言うと面積が186平方km、人口が55万人。福島市や郡山市の何れより面積は2倍以上、人口では20万人位多いようです。地形は盆地といわれますが、盆地を包む山間部も含むので有名な高尾山、陣場山も八王子です。私の家も標高180mあり、駅から自転車で帰ると気温が下がるのがわかります。都心との関係では典型的な郊外で、JRで中央線快速の始発が多く出る高尾駅までが都心への通勤圏内と言えます。


さて先に結論だけ3点言います

〇お母さんにとって生活は便利。全て市内でまかなえる。
〇お父さんにとっては都心への通勤圏。電車も豊富で働く事の出来るエリアは広い
〇お子さんの将来の進学等は選択枝が多く上京が不要



 まず買い物や商業施設は各駅周辺、郊外ともに豊富で、どこに住んでも生活用品の購入に困ることはありません。スーパーやショッピングセンターは市内各地にあります。福島はおいしい野菜が豊富に採れるイメージがありますが、八王子でも街中を外れればJAも有りますので地場の野菜を食べることができます。一言付け加えるなら生活は車移動が基本です。ただし駅周辺なら車も必要無いですし、市内を移動するバスは路線、本数ともに充実している方だと思います。生活でデメリットが無い訳ではないので一つだけ挙げます。可燃ゴミと不燃ゴミは有料です。どちらも回収袋をスーパーやコンビニで買いますが、10袋入りで40Lで\750-です。


 放射能関係で言いますと「ハカルワカル広場」という市民放射能測定室がありますので、検出限界値10Bq/kg 1検体¥1,000-で食品や、水でも土でも計れます(会員\6,000-に入れば1検体\500-)。

☆☆

 お父さんにとっては八王子、東京の仕事はどんなもんだろうという疑問と不安は大きいですね。リーマンショック以降の不況やらで就職を取り巻く状況は東京も厳しいというのが全体の印象で、その人の現在の仕事内容などに大きく左右されると思うので一概に仕事が有る、無いとは言えません。

 ただ一つ八王子はとても有利な点があります。それは都心など通勤できる場所が多いということ。まず中央線快速、これは新宿、四谷、東京と仕事の集中するエリアに電車1本で出れます。そして八王子市内に駅の多い京王線も新宿が終点で、新宿駅なら帰りは何本か待つことが出来れば座ってノンビリすることも出来ます。都心に限らずとも仕事は有りますが、例えば町田方面なら横浜線がJR八王子駅から出てますし、京王線で分倍河原や稲田堤から南武線で川崎方面にも出れたり、最寄り駅との兼ね合いで結構仕事を探すエリアは豊富にあります。

 地元の仕事で言えば市内やお隣の日野市など工業団地が幾つかあります。物流も活発なのでドライバーの仕事も少なからず有ると思います。

 最近のハローワークは行った事有りますでしょうか?タッチパネルのパソコンを使って画面で仕事を探すのですが、求人情報は福島からでも東京の仕事は検索できます。私の実体験は伏せますが、感じとしては100件求人見れば3、4件は自分に有った求人が有ります。履歴書を10通送れば2通位は面接の連絡が来ます。面接を10箇所受ければ1箇所位は採用になります。

 東京では人が沢山居ても人同士のつながりが無いのは確か。一方で何も無いところからでも自分が行動すると必ず結果と出会いが訪れるのも東京の魅力です。

☆☆☆

 さて子どもさんは何と言っても進学による経済的負担が気にかかるところです。情報が多い時代、学びたい事も多様化していて、多感な時期にはやはり東京の学校行きたい、そう言い出す子どもさんは少なく無いと思います。八王子とその近隣は大学、専門学校ともに多いです。また通勤と同じで通えるエリアは広いので、八王子に住んでいて学校が遠すぎて子どもさんが一人暮らししなければいけない、と言うのは少ないと思います。まあ子どもが自分で独立したいと言うのは別ですが(笑)。

 専門学校、短大の場合はカリキュラムも詰まっていて子ども本人がバイトなどで得られる収入は限られます。従って一人暮らしした場合の部屋代と生活費の大部分は親の負担になります。

 東京の町の中で八王子は特に緑豊か。都心に通える近隣の他県を見てもこれだけの便利さと自然の豊富さ身近さが同居した町はなかなかありません。腰を据えて子どもを安心して育てるのにとても向いていると思います。



 福島出身の八王子の人からこんな言葉も聞いた事があります。「福島にとどまるのも移住するのもそれぞれが決めること。もし移るなら八王子へどうぞ」。そうですね、もし移られるなら是非八王子に来て下さい!


☆☆☆☆☆

スタッフ紹介~バリ

2012-02-19 21:15:34 | スタッフ紹介
バリです。

私は福島県の県南の棚倉町出身です。
大学が福島市、初めて就職した職場が郡山市でした。
大学時代にお世話になった二本松のペンション、
就職してからお世話になった郡山の有機農家さん、
子どもたちを育ててくれた裏磐梯のキャンプ場など
福島には大切な人たちがいて、大好きな場所があります。

わたしが好きなことは森にいること、川をながめること
火をずっと燃やし続けること。火を見ながら語り合うのが最高に好きです。
子どもたちと自然の中で自由に遊ぶプレーパークの活動を
ずっとやっています。学校の放課後子ども教室の見守りおばさんをやったり
ご近所さんとみそづくりをやったり、庭で生ゴミを堆肥化したり
ときどき整体もやっています。

「八王子体感合宿」に参加する子どもたちと、
宿泊施設「大地沢青少年センター」のそばの
草戸山へ、いっしょにハイキングに行くのを楽しみにしています。

「放射能からいのちを守る全国サミット」に参加してきました!

2012-02-16 19:05:46 | メッセージ
2月11日、12日、福島市内で開かれた「放射能からいのちを守る全国サミット」
(主催=同実行委員会、共催=ふくしま連携復興センター)に7名の仲間とともに
参加しました。

「つなぎたい~避難・疎開・保養~つながりたい」をスローガンに、
被災者・避難者受け入れ実践者による報告を聞き、これまでとこれからを考える
「事例紹介」、いのちを守るための様々なテーマごとに意見交換を行う「分科会」、
分科会をまとめてふりかえし、今後の方向性を考える「パネルディスカッション」…

ショックなこともありましたが、放射能から子どもを守りたいという願いで結ばれた
全国の方々とつながりを感じたサミットでした。

 私が参加した分科会は、「避難者支援」。関西で新しい街をまるごとつくってしまう
ようなダイナミックな支援活動、ホームレス支援の経験を生かして伴走型で避難者の
仕事の紹介まで行う北九州の取り組み、行政と連携して住まいの確保から家具から
暖房器具、衣類まで物資の提供者と避難者を結ぶ活動をていねいに行っている
北海道の経験、その北海道に避難した被災者で団地自治会をつくって
自立に向けた取り組みを当事者として行っている話のほか、
長野、神奈川、新宿、栃木、沖縄、京都、世田谷など各地の多彩な経験をお聞きしました。

津波で家も財産も失った方が避難するのは受け止められやすいが、
放射能汚染の不安から自主避難する場合地元の理解も得られずに精神的に傷ついている
被災者が多いという話も聞き、切なくなりました。

福島にいて支援活動を続けている方が、
「ニーズがつかみにくい不気味な静けさを感じるが、今最も顕在化しているのは
 保養の声だ」と話していたのも印象的でした。

ぜひ、八王子体感合宿に保養を希望している親子が参加してもらえればと強く思いました。

 2日目は、「よせるおもい つながるこころ ふみだせいっぽ」と呼びかける
「相談会」でした。
私たち、「福島こども支援・八王子」のブースでは、男性陣4人がスタンバイ。
心配でしたが始まってしばらくすると、「春休みを利用して子どもが遊べる場を
探している」という男性が。
小学生男子と幼稚園女子を母親が連れて行く形になるというので、
私たちのプログラムにぴったりと一生懸命お話しました。
ビラと青少年センターのパンフ、振込用紙を渡し、連絡先もお聞きしました。

「仕事の都合で3月中に土日中心、3日くらいのプログラムを探している」と
子どもを連れて話しかけてきたお母さん、
「小5の上の子は長野まで行かせてもらったが、小3の下の子は県内のものしか
参加できなかったので、そろって遠くに出かける短期保養を探しています」
というお母さんもいました。

 八王子の名前を見て「移住したい」という相談を2件も受けました。
高齢の女性は、「娘と孫といっしょにいたが、原発事故以来、2人は他県に避難中。
雪深い場所でパートをしながら暮らしている。3人で東京に出て仕事、住まい、
病院のしっかりあるところを探している」と真剣な表情で語りました。

つながろう八王子の取り組みなども紹介しましたが、
住まいや仕事の確保まではお約束できず、
こちらの連絡先をご紹介するにとどまりました。

また、小さなお子さんを抱えた若いご夫婦が、
「子どもが外に出歩くようになってきたので、東京で新しい仕事を探して移住したい」
という話。こちらも直接的には要望に応えられず申し訳ありませんでしたが、
福島の地でこんなに切実な思いを抱えて過ごしている人がいることを目の当たりにして、
今回の全国サミットの深い意義を痛感しました。

 全国サミットは相談会の後、「ふりかえり集会」と呼ぶ総括会議が予定されて
いましたが、帰路の都合もあり、参加しないで八王子に向かいました。

 帰路の車中、今すぐ避難者の受け入れまではできないけれど、
避難者のための制度をはじめとした情報収集をしていこう、
息の長い継続的な支援活動をしていくためにも、
しっかりとした資金調達ルートの確立や受け皿となる体制をつくっていこうと
話し合いました。

 福島のみなさん、八王子ではまだ手探りのところもありますが、
熱い思いで準備して待っています。

 ぜひ、八王子体感合宿に参加してください!

 (山越)