缶詰が好きです

以前のプロバイダーが閉鎖になるので、Gooブログに引っ越してきた、缶詰が好きな、ダメ料理人のブログです。

ブラウンブレッドの缶詰

2022年07月25日 | パンの缶詰
「ブラウンブレッド」  豆系缶詰
 不思議なことですが、何かを頂いたときに我がことにように喜ぶ人と言うのがいますよね?
貰った私が喜ぶのは当たり前なのですが、何故か私の周りにいる人(特に家族)が凄く喜んでいるということが良くありますよね。
これは何故なのでしょうか?

1・私の事を、人様から物をいただけるような人間だと思ってもみなかったから
2・頂き物を見て喜んで飛び跳ねている私の姿を見て、動物奇想天外を見ているような気になるから
3・もともと私が貰ったものは自分が貰ったものと想い込んでいるから
4・私が喜んでいるのを見て自分も嬉しくなってきたから

我が家では選択肢4の、「私が喜んでいる姿を見て自分も嬉しくなってきたから」が正解です。

とくに缶詰を頂いた場合には、普段は余り会話に参加させてくれない家族が、どれから開缶するかの会議を開くときに、私に会議への参加を許可し、極たまにではありますが、私の意見も参考にしてくれることもあります。

その場合、私は会議の流れを壊したくないので、敢えて缶詰の所有権を主張しないことは言うまでもありません。私は大人ですからね。

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蒸しパン・・・・?

さてブラウン・ブレッドの缶詰

缶詰まにあくす のsotomichi殿より頂きました。

sotomichi殿は缶界のブレイブハートと呼ばれるチャレンジャーで、私のような臆病者が怖気を奮うような、ヘビのようなものが絡まった缶詰や、なんだか判らない部分を使った鯨の缶詰に果敢に兆戦する「勇者ペルセウス」のような方です。

そのような方に頂いた缶詰ですから・・・最初はちょっと怖かったのですが、ブレッドと書いてあるので一安心。

その缶を見た家族もすぐさま会議を招集し、私もオブザーバーとしての参加を許可されました。
その際、この缶詰について調べて見てから開缶するのが良いと言う私の意見も前向きに検討することを確約していただき、来年までには答申をいただけることになりました。

そして会議の結論は今すぐ開缶と言うことに決定しましたので、そのまま開缶。

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蒸しパン・・・・?
そうなんです、香りや見た目、触感が黒糖蒸しパン・・・・
これ、昔パン屋さんで三角形にして売っていた蒸しパンです。
兎に角缶から出さなければならないのですが、出てきません。
したがってこうやって取り出しました。

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上下を開けて押し出しました。
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出てきたパンはこんな感じ・・・・なんか、昔の大砲の火薬みたいで格好イイです^_^

さてさて、薄切りにして食べて見ますと、焦げたような香りがして、結構甘く、かすかに酸味と塩味があります。
この焦げた匂いのような独特の香りは全粒粉の小麦粉の香りでしょうか?

このブラウンブレッド・・・なんかに似ているのですが・・・と言う話になったところで、私が
「黒糖温泉饅頭みたい・・」
と、うっかり漏らした途端

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長女が速攻で冷蔵庫にあったアンコを持ってきて、アンブラウンブレッドを作りました。
あら、本当に温泉饅頭・・・・・アメリカのお饅頭だね~と、なんとも力の抜けた感想を伸べてブラウンブレッド開缶セレモニーは閉幕しました。


しかしながら私は残ったブレッドを大事に保存し、家族が妻の実家に帰る日を待っておりました。
その間にブラウンブレッドについて調べると・・

これはボストンブラウンブレッドとも呼ばれ、アーリーアメリカンの料理だと言う事で、ピューリタンがアメリカに持ってきた伝統的な料理だそうです。
このパンは全粒粉とバターミルク・コーンミール・重曹等で作った生地に、モラセスを加えて甘みをつけて、湯せん鍋で蒸し上げる調理法で作るパンだそうで、まさに黒糖蒸しパンです。

このモラセスと言うのは、糖蜜と訳されていますが、砂糖黍から砂糖を作るときに出る、謂わば廃液のようなものを煮詰めてつくる甘味料で、ベイクドビーンズの甘みに使われているのもこの調味料。
たまに古い西部劇なんかを見ていると町の雑貨屋さんで、「モラセスが入荷したよ~」なんて台詞聞くことがあります。
「大草原の小さな家」のオルソンさんの雑貨屋さんにもあったことでしょうね。

で、このブラウンブレッド・・・甘いのでお菓子類かと思いきや、やはりニューイングランドの伝統的な料理のベイクドビーンズの付けあわせとして供されるそうです。
なんと、このパンはお食事パンだったのですね!

そんな訳で家族が実家に帰っていなくなったのを見計らって・・・

ベイクドビーンズの缶詰を温め、
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クラムチャウダーとコーンビーフ・・・どちらの伝統的なニューイングランド料理にしようか迷った挙句、サルサで使ったコーンビーフの残りを使うことに決め、
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ブラウンブレッドを添えた食事を作りました・・・作ったというより、温めて盛っただけですが・・・
(ソーセージは一本だけ冷蔵庫に残っていたので、冷蔵庫の掃除の為に豆に入れちゃいました)'_';クリックすると元のサイズで表示します
・・・・体に悪そう・・・・

私、アメリカの豆料理にはタバスコを入れるのが好きです・・それと・・やはりコーヒーがあった方が雰囲気が出ます。

味の方は、甘い豆料理に甘いブレッド・・・・これが伝統的なコンビネーションと言われても・・・なんと言いましょうか、必然性が判りません。
もっとも、英国ではステーキには生牡蠣を添えるのが伝統だそうですから、その民族しかわからない必然性があるんでしょうね~・・

で、最初に危惧したより、美味しく感じました・・と、言うのが感想であります。

そんな訳で、3つとも缶詰を開けただけのディッシュ。
ボストンの三缶王とも、ニューイングランドの三位一体とも呼ばれる(ヨバレテナイカナ?)伝統的缶詰ゴハン。

機会があったら是非お試しを・・・・・なにか歴史とカロリーの重みを実感できるお食事になりました・・・・・あ、ボストンなら、コーヒーじゃなくて紅茶の方が良かったかな?
 


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