夜、ホッとしながらテレビを付けたら、芸能人格付けの番組が始まっていた。GACKTさんが連勝記録中で話題になっている番組だ。
弦楽の問題などの音楽系の問題は、私は正解できた。いちおうお坊さんというのは打楽器を使うパーカッショニストでもあるから。
ソプラノ歌手が歌った問題では、明らかに声の質や滑らかさが違うと思ったのに、芸能人の半分以上は不正解になった。
そういえば、あるところで、ある方が、老僧の読経と、長男の読経を比べると、老僧の方がいいと話していた。それを聞いたときに、若い僧侶のたまごを養成する機関の私は、老僧は独りよがりのお経であって、採点するなら、長男の方が上に来ると思ったことがある。
お経を読むときには、目立たない・強がらないことが大切だと思っている。僧侶ではない方が聞くと、インパクトが強い方がいいのかもしれない。老僧は、有り難いように聞こえる声だったとは思うが、僧侶として聞くと、クセがある節に聞こえてきた。
聞き触りがいいのと、本当に上手いのとは違いがあるし、その聞き分けできることが大事でもある。