イエローベリル8.08ct の愉しい世界
元町宝石店長のブログ
背面をななめ上から撮影 実際の色の感じとしては
もう少し黄色味がある様です。
それにしても不思議なカットだと思いませんか? この上の写真を観て?
私はこの『 世にも不思議なカット 』に惚れ込んでしまいました。
幸せの色の代表 《黄色》 ・・・《黄色の宝石》
・・・・・・イエローベリル・・・・・・・・
実は黄色のベリルは産出量がとても多く 宝石の綺麗さから見ると
現在の宝石価格としては それほど高くなってはいません。
E19362
8.08ctイエローベリル
¥88,000えん
8.08ctイエローベリル
宝石としての不思議なアートのような輝き
このイエローベリルの
発色の要因としては、含有される鉄によるものだそうですが、
内包するキズも殆どなく黄色味を帯びた原石が多く
硬度が約8で とても硬く 透明で 素晴らしい輝きをもたらす
屈折率が1.58と高く 申し分のない宝石です。
しかし一般的には黄色系のベリルは 寂しいことですが
一言で「へリオドール」とまとめられる事が多いのです。
それはやはり産出が多く希少性に欠けるからでしょうか?
でもこの明るい黄色のイエローベリル
独特の輝き!!綺麗でしょう!!
何方がカットしてくれたか知りませんが
とても美しく綺麗な輝きを放っています! 一目ぼれ?
背面を上にして撮影してみました。
幾重にも独特なカットが施してありますから
結果として表面にはおのずから
不規則な輝きが生まれてきます。
出来るだけ原石を削り落とさず
イエローベリルの原石のあるがままを残しながら
幾重にも少しつつカット面を造り磨き上げながら
不要な部分のみを削り落として
最大限このイエローベリルの持つ透明度の高い
原石の美しさを引き出しているのが解ります
この独特なカットの8.08ctのイエローベリル?、、、、、を
真上から撮影した時の写真
斜め上に向かってこの石のカットには
普通平らな面を一つ設けるのですが
それをテーブル面と言います。。。。。が?無く?
一筋に山の峰のように高く
聳える線を設けているのが 最大の特徴です。
つまりこの8.08ctのイエローベリルには
テーブル面が無く
細長い3角形と細長い3角形との
共演が基本となった
特殊の表面構成になっているのです。
まるで
それは
山と山 山と丘 丘と山 丘と丘 と言った面に囲まれた
自然界をそこに見出す事が出来そうな
宝石のカットスタイルとしては
まさに不思議な世界が繰り広げられています。
これから
この宝石イエローベリルに相応しいデザインをおこし
斬新な指輪に仕上げてみたい
100円玉とのコラボレーション
ベリル(緑柱石) Be3Al2Si6O18
・六方晶系・モース硬度;7.5-8・
光沢;ガラス光沢
・ 屈折率;1.577-1.583・
比重;2.72
・産地;ブラジル、ナイジェリア、
ザンビア、マダガスカル 他
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