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独立型社会福祉士事務所

 ~ NPO法人 ほっとポット ~

埼玉県地域定着支援センター主催の東京拘置所見学に参加してきました。

2017-04-28 | 研修参加
平成29年3月2日に、埼玉県地域定着支援センター主催の東京拘置所見学に参加してきました。この見学会は以前にも開催されていたのですが、私は予定が合わず参加できなってしまい、今回は念願の参加となりました。
見学にあたって、最初に東京拘置所の調査官より拘置所の説明と拘置所の案内をしていただきました。

東京拘置所は収容定員数が約3000名ということで、刑事被告人を収容する施設としては日本最大の規模とのことです。
職員も約800名とのことで、この人数からも東京拘置所の規模の大きさを感じます。
私自身刑事施設へ行くのは、緊急一時シェルター支援の際に、宮澤に同行し川越少年刑務所へ行ったことがあるのみですが、拘置所と刑務所では中の運動場の形も異なっていたりなど、構造上での違いを感じられるところも多くありました。
また、東京拘置所では入所者の60%が何かしらの疾病を持っているとのことで、常勤の医師の検査や診察ができる設備が整っているとのことです。
他の刑事施設では医療設備が整っていないところもあり、透析の必要性がある入所者に対しては、手錠をはめたままが外の医院へ行くこともあるそうで、その際には診療時間外に来ることを求められたり、それ以前に診察を断られるということもあるそうで、刑事施設に入っている方の医療の面でも難しい現実があることを伺いました。

東京拘置所でお勤めになっている社会福祉士の方へ質問をする機会があったのですが、自分はその場で質問ができず、今思えばいろいろと質問をしたいことが出てきており少し残念な思いをしています。
見学会の終わりの際に、この東京拘置所に何人の社会福祉士がいるのかとお聞きしたところ、なんと1人で支援をしているとのことです。
この規模の拘置所において、どのようにして社会福祉士が支援の必要性を判断しているのか等々、もし他の機会に刑事施設の社会福祉士の方にお会いすることがあれば質問をぶつけてみたいなと思います。
犯罪が発生する背景には、貧困の問題が絡んでいることも少なくなく、そのまた背景には高齢者の問題や障害という問題も絡んでくることもあります。
福祉的な支援の行き届かない故に生まれている犯罪もある中で、今回のような福祉の人間が司法の世界に入り学ぶことは本来もっと必要となっているはずです。
今後ともこのような機会をきっかけに、自分自身でも更なる学びと理解を深めていければ良いなと考えております。

今回はこのような貴重な機会を設けていただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
(池田)