goo blog サービス終了のお知らせ 

裏よ~ちゃんの頭脳

気まぐれ競馬ブログ

日本ダービー(5/28・東京)

2006-05-28 23:29:41 | 回顧
 メイショウサムソンが二冠を達成した。皐月賞後にも思ったことだが、この馬、やはりレースセンスがずば抜けている。今日は好スタートから楽に好位につけると、道中はトーホウアランやアペリティフなどのマークを受けながらも、上手く外目に出し、直線に向いて追い出すと、内で粘るアドマイヤメインをクビ差制して見事に第73代ダービー馬に輝いた。接戦の割にはゴール手前で石橋騎手が手綱を抑える余裕もあり、着差以上の完勝と言っていいだろう。やはり長くいい脚を使えるのは魅力で、水分を少し含んだ馬場もこの馬には絶好のコンディションとなった。

 逃げたアドマイヤメインはスタートからやや押し気味に先頭に立ったが、上手く自分のペースに持ち込み、ゴール直前まで十分に見せ場を作った。しかし今日のような馬場状態ではこの馬の持ち味であるスピードがフルに生かせなかったのは残念。

 ドリームパスポートは道中スムーズに流れに乗り、直線へ向いても手応えはかなりよかったが、内を狙った後に馬群の外に立て直した分のロスが響いた。それでも3着に来るのだから大したものだが、もしも内枠から馬群を割るような競馬ができていたならば、2、3着はかなり際どくなっていたかもしれない。

 4着のマルカシェンクも素質馬の貫禄を見せつけた。スタートはいつも通り悪かったが、それは福永騎手もある程度想定済みだったようで、すぐに内に入れると直線までロスなく競馬を進め、直線もこれまでとは違い、内をスルスルと伸びてきた。まだ荒削りな面は否めないが、秋は間違いなく変わってくるだろうという印象を受けた。

 前走でGIを勝っていながら低評価だったロジックだったが、道中はピッタリと折り合いがつき、最後まで脚は上がらなかった。距離延長を危惧する声もあったが、2000mくらいまでならば十分に対応できそうなレース内容だった。

 一方、2番人気に推されたフサイチジャンクだったが、スタートは前走よりもよく、道中も極端に外を回されるわけでもなく、比較的スムーズに直線まで運べたのだが、追い出してからが伸びなかった。結果的に言えば上位の馬たちはどれもGIや重賞を何戦も戦ってきており、ジャンクにとってはレース経験が不足していたのかも知れない。

 さらに3番人気のアドマイヤムーンも行くところ行くところで前が詰まり、スムーズな競馬ができずに終わってしまった感じがする。


 そんなわけでメイショウサムソンの二冠で終わった今回のダービーだったが、果たして2年連続の三冠馬は誕生するのだろうか。10月22日の京都でその結果は明らかになる。

 

オークス(5/21・東京)

2006-05-22 20:47:04 | 回顧
 カワカミプリンセスがミスオンワード以来49年ぶりの無敗のオークス制覇を成し遂げた。今回は好位からの差し切り勝ちだったが、新馬戦では逃げ切りをしているように、そのレースぶりは実に変幻自在といったところ。やはり長くいい脚が使えるというのが大きなアドバンテージとなったようだ。この後はぶっつけで秋華賞に向かうそうだが、秋にはさらに強くなった姿を見せてくれるにちがいない。

 2着のフサイチパンドラはようやく復調といった感じ。4コーナー手前から徐々に押し上げていく積極策が功を奏したのか、直線に向いても脚色は衰えず、勝ち馬に3/4馬身差まで迫ったあたりは高い潜在能力のなせる業だろう。これをきっかけに秋は当然大きいところを狙いに来るだろう。 

 ヤマニンファビュルが予想外の大逃げを打ち、近年稀に見る超ハイペースのオークスとなったが、離れた2番手から競馬を進めたアサヒライジング。早め先頭から粘り込みを図り、直線半ばまで十分に見せ場を作ったが結果3着。しかし能力の高さを見せつけた。

 1番人気のアドマイヤキッスは道中はスムーズにレースを進められたが、直線では上位馬に突き放されてしまった。ハイペースな上に先行馬が上位に食い込む展開はやはり厳しかったのだろう。距離も結果的には長かったのかもしれない。

 桜花賞馬キストゥヘヴンは比較的折り合いがついたが、やはり展開と距離が合わなかったということだろう。瞬発力勝負にならないと分が悪いのか、東京の長い直線でも前走のように弾けなかった。

 僕のイチオシ、アドマイヤキッスは敗れてしまったが、3コーナーで故障してしまったコイウタの無事がなによりな今回のオークスだった。

 

ヴィクトリアマイル(5/14・東京)

2006-05-15 12:22:33 | 回顧
 とりあえず昨日のヴィクトリアマイルの写真。

 勝ったダンスインザムードは最内枠から絶好のスタートを切り内々の好位を追走。直線を向いてもぎりぎりまで追い出しを我慢し、抜け出すとゴール前は外から追いすがるエアメサイア以下を完封して一昨年の桜花賞以来となる二つ目のGIタイトルを手にした。一時期はスランプに陥ったダンスインザムードだが見事に復活を果たし、初代女王に輝いた。

 一方、僕のイチオシだったエアメサイアはとにかく運が向かなかった。大外枠から五分のスタートを切ったが、スローペースで馬群がばらけなかったために終始外々を回されてしまった。しかも一番人気のラインクラフトのスタートが悪かったのでレースの重心は後ろに偏ってしまい、これがロスなく競馬をした勝ち馬との決定的な差となってしまったのである。しかしそれでも最後はしっかりと伸びてきており、やはり力のあるところを見せた。次走はしばらく間隔を開けたのちに札幌記念を使うそうなので、期待したい。

 勝ったダンスインザムードは中2週で安田記念に向かうとの事。牡馬と互角の力を見せている上、4歳時には秋華賞から中1週で挑んだ天皇賞で2着に好走しているので、抜けた存在のいない今のマイル路線なら十分にチャンスはあるはずである。