法林院の午後

滅罪焼却・持念仏奉納のお寺、黄檗山法林院へようこそ。

変わるとき。

2017-03-31 08:39:00 | 季の散策
郵便配達員、
農家、印刷業者・・・。


こうした違う分野の人たちの
共通項は、近い将来、
消えるかもしれない職業に
挙げられているということ。



他にも様々な報告があって、
IT、AIの進歩に伴い、
減少ないしは消滅の恐れがある
職業を試算しているそうです。



変革期は
いつの時代にもあって、
技術の進歩で人々を幸せに
できるなら、大いに歓迎します。
しかしそれは、
普遍的でなければなりません。





ちなみに、
昭和13年(1938年)の今日、
東京駅構内の人力車は
廃業になったとのこと。
後の自動車産業へ変わっていく
一つの節目だったのでしょうね。






これから迎える変革は、
どういう形の「幸せ」に
つながるのでしょうか。



期待と不安の
入り交じるなか、
また、
便利さとは何かを
考えてしまいます。








明日からは、新年度、
何度もそう、言い聞かせてみる、
法林院の午後・・・。


           合掌













安定の午後

2017-03-30 09:34:00 | 季の散策
凡人ゆえに、
思うのですが、
心の状態を安定させる、
あるいは、無に近づける
ということは、その前提条件
を整えようと意識してしまうから、
本質的には、きわめて難しいものと
想像するのです。


例えば、今、心を乱しているのは、
人間関係だとしたら、まずそれが
解決しないと落ち着かない。
経済的に困窮しているなら、
その手当が済まなければ、
どうにも、収まらない、
ということ。




逆に考えれば、
そうした囚われの対処如何で、
心の安定はすぐに整うのかも知れません。




抱えきれない、
難題と不安はあるにせよ、
あるがままに「今」を
いくしかないのですが・・・。





そこにあるがままの春を
咲かせる、法林院の午後・・・。


            合掌









今この時に。

2017-03-29 09:34:00 | 季の散策
今を盛りと咲く花に
一日一生の理はあかるい・・・。



そんな想いが
咲き始めています。



春を迎えた喜びは、
しかし、一抹の寂しさを
併せ持つもので、ついつい
躊躇してしまう我心に
花々はただ微笑むばかり。



昨日を超えた今を、
ただこの日を
生きるしかないと
彼らは優しく語りかけてきます・・・。



眩しいくらいの
モクレンの花が、
灯を連ねている、
法林院の午後・・・。


         合掌












知らぬを知る

2017-03-28 10:11:00 | 季の散策
子曰、由、誨女知之乎、
知之爲知之、不知爲不知、是知也。

             論語

知るということは、
知っているっていることを認め、
知らないことを知らないと認めること・・・。




また、「無知の知」は
ソクラテスの弁・・・。




スマートフォンの検索を
すれば、知らなかったことでも
「知っている」ことに変えられます。




知的探究心の入り口ならいい。
しかし、入り口で終わっては
勿体ない気がします。




知らないということを
まず知る。




春の新生活の第一歩は
そこから始まると思うのですが・・・。




人以外は、皆、
花便りを知っているかもしれない、
法林院の午後・・・。


              合掌











春の音を探して

2017-03-27 09:09:00 | 季の散策
最も身近な春の音は、
例えば、土を踏む音や
あるいは、小砂利を踏む音。



季節に関係ないようですが、
踏みしめる感触と、立ち上る気配、
それらが合間って、紛れも無い
春を感じさせてくれるんですね。



ちょっと意識して、歩いたり、
また何か触って、
音を確かめてみたくなります。



聞こえてくる旋律は、
もう、卯月の中へ・・・。




あらためて、
今を生きよと、
風も唄う、
法林院の午後・・・。


        合掌