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KOMA大明神

土壌の改良

円柱のコンクリート、掘り起こしたら出てきた。要はこの土は、産業残土だった。
粘土質でいろいろな物が含まれていた。
土を改良しようと思い、掘り起こしながら石や小石などを取り除き、湘南平から持ってきた枯れ葉や腐葉土を底に埋めている。それを何回も続けている、少しづつだが土は軟らかくなっていっている、いろいろな成分が入った有機肥料、牡蠣殻を焼き熟成した石灰を蒔いている。土が変わり匂いが変わっていく、土にふれあうことは嬉しい。年を取ると土にふれることが好きになるのだという、それは人間が土に帰っていくからなのではないだろうか。
私の先祖は近江商人だそうなのだが商売をするのではなく、江戸時代初期に実家近くの山すそを開拓し田んぼにしたと言われている。
商人の道に「先祖伝来の土地などという商人は一刻も早くそろばんを捨て、くわを取るべきである」という一文がある。私の先祖も、それに従い百姓として400年近く生きてきたと思うのだが、総本家、本家、実家も空き家になっている、長男である私が家を存続できなかったことに対して、私自身忸怩たる思いを持っている。

大江健三郎氏が亡くなった。
若くして芥川賞を、そしてノーベル文学賞を受賞した、日本を代表する作家。
20代の頃、「万延元年のフットボール」などを読んだのだが、難解と言うか難しすぎて余り覚えていない。
ただ「死者の奢り」という短編は記憶に残っている。
大学病院に献体されたホルマリン漬けのご遺体を管理する、大学生の物語。
「死体とはうまくいくが、生きている人間とはうまくいかない」というような表現が心に残っている。
私自身を含め生きている人間というのは、厄介だなぁと思ったりしている。

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