つれづれぐさ

obsessive-compulsive disorder OCDな私のつぶやき

理解してもらえないことを理解する

2020-10-26 20:10:04 | OCD
つい先日 言いたくはなかったがどうしても告げねばならず
 じつはわたしはこれこれこういうやまいです
といったところ
 びょうきだ びょうきだといっていると ほんとうにびょうきになる
 よのなかには くるしいやまいでこまっているひとがいるのに

電話の向こう 受話器から ”フン” 鼻息が漏れ聴こえる
ばかばかしい そんなくだらないこと そういう意味の”フン”だろう

 くるしいやまいでこまっているひとがいるのに 

相手は励ましているつもりだろう 
強迫性障害など 障害ではない 身体はどこも悪くないくせに
甘えるな そうもいいたいのだろう

甘えていません
強迫観念から逃げたくても逃げられない
この恐怖を困り事といっているのに やっぱりね 
理解してもらえないだろうと 予測はしていたけど

言いたくなかった いままで知られないよう ひた隠しにしていたのだから
強迫観念 強迫行為 見られないよう 努力していたのだから
でも言わずにおれなくなって 言いにくそうに告げた結果
 ”フン”
漏れた鼻息 人はこうも簡単に人を落胆させられるのか
分かってもらえないとわかっていても 心が折れた 
苦しみを理解してもらえないことの悲しみ わかってもらえない
罹ったことのない人には理解できないのだ それはわかっている

相手が理解できないことを私は理解するしかないのだ

======================================

こういう出来事があると 考える
自分ももしや 知らぬうちに人を傷つけてやしないかと
無意識で鼻息漏らしてないだろうかと

しばらく頭の中から”フン”が消えなかった
周りには優しい人がいっぱいいる
でもその人たちも 本当はフン仲間でないだろうか
柔らかい笑み 笑顔がプラスチックのお面にみえる

わたし こんなふうではいけない ネガティブ思考よくない
私たちみたいな病気は 病気だと思い込むから病気になる 
そう思う人はそう思えばいい 私とは違う
私は病気から逃げて 自分は違うと思いたかった
でも強迫性障害だと認知してよかったのは 
治そう 治りたい 毎日頑張ろう 前向きになれた
病気になりたくてなっていない それを理解してもらえなくても仕方がない
理解してもらえないことを理解しよう 仕方がないのだ 人と自分は違うのだ

 びょうきだ びょうきだといっていると ほんとうにびょうきになる
 
忘れようと思ってもこだまが頭にこびりついている
普通ならこういうのは反芻思考になってしまうのだろう ところが 
 
 もしかして わたし びょうきでないのに びょうきとおもいたいだけ?

強迫性障害を認知したはずが 相反する言葉が新たに浮かんできた
人間の脳は不思議 どうしてこうなったのか わからない
起こったことは すべて悪い作用ばかりではないのでしょうか
よくわかりません
でもネガティブ思考にならず 症状がひどくなっていないので
まあよし としています 

”フンっ”
たかだか そんなこと
こんなこと たいしたことじゃないわ





自己不確実感

2020-07-20 17:22:17 | OCD
しばらくご無沙汰してました
相変わらず OCD患者です
治りたいけれど 焦ってもダメだろうし
私の人生 WithOCDでも仕方ないなと思っていますが
できれば軽めにいけるよう頑張っています

===========================

「自己不確実感」
確実にやれた という感覚が持てないということか
「確実にやれている」そう思うために
コンセントを抜く ガスの元栓を閉める 
場合によってはブレーカーを落とす人もいる
でも確実に 完璧にやった自信がもてないから
やってもやっても終わらない

完璧にやれたかを どうやって確認するのだ
もうすでに やれているのに
蛇口から水が一滴もおちていないシンクに
ガス栓が閉まっているガスレンジに
これ以上 何をしたら完璧なのか------
これ以上 何を確認したらいいのか-----
答えは-----Nothing ない 
もうなにも問題ないのだから

自己不確実感か なるほど
私は確実にやれているか 完璧に見届けたいのだろう 
しかし 確実に見終わったものを さらに完璧確認など 
できっこない 
私はできないことをやろうとしている
だから終わらないのだ これだから終わらないのだ
と終わらない理由をわかってると
単に不安がっているよりは 気分的に楽なような気がする

 最近のおまじない
「普通でも2回みてオッケーなら大丈夫」
「たいしたことはそうそう起こらない」

根気よく気長に

2020-02-01 13:23:24 | OCD
やっかいで病的な癖を治す
「不安でたまらない人たちへ」
強迫性障害の行動療法の本である
私は1998年7月初版を持っている
今から22年前 自ら購入したものだ

本を買うきっかけになったのは
たまたま知人が 出かけるときに部屋をグルグル回り
コンセントすべて抜き 蛇口を何度もみているのを目撃した
私が外で待つ間も家の中を歩き回る気配がする 
知人が出てくるまで10分ぐらい待っただろうか(今の私なら10分では出られない(笑))
出かけた後 あの不可解な行為につながる行動も言動もない
私のあたまは会話をしているのとは別に
知人が蛇口を一心に見つめる顔が 目の裏側に現れる
水もでていない蛇口を前に 
知人は身じろぎもせず 蛇口を凝視していた 
偶然それをのぞき見してしまった私は
何やら怪しい儀式のようで 不気味だった

知人とはいろんな面で付き合いがある 
不気味ではあるが 理解できない行為に興味をもった
「不安でたまらない人たちへ」
本屋でたまたま見つけたのだ
強迫性障害 OCDをしったのはこのときだ
読めば読むほど 知人のあの行為に符号する
OCDの患者は苦しんでいる というくだりに
知人の凝視する姿が被さる
「やれば地獄 やらなくても地獄」
やっかいで 病的な癖……表題のとおり 病的なものなのだ
本を渡すべきか 迷った
知人は知らないはずだ 私が偶然見てしまったことなど
どうやって渡せばいいのだ 親切心で渡したとしても
興味本位 親切ごかし 知人は傷つくかもしれない 
知られたくないのか それとも助けてほしいのか
後々が怖くて 結局 渡せなかった
知人と会うときは 家まで訪問することはやめた
場所も時間も向こうの都合に合わせた
負担にならないよう そっとしていることしかできなかった

不安でたまらない人たち の一人になり
不安でたまらない人たち の読者になり
今も学び中である
自分のためでなく手元においてあった本が
自分のためになろうなど 考えもしなかった

知人とは疎遠になってしまったので 今どうしているか知る由もない
今もまだ怪しい儀式 しているだろうか
私より症状は軽かったのだろうか どこまで気になったのだろうか
知りたいような 知りたくないような
それぞれ個別に気になるトピックがある
ひとりで根気よく気長に ひとりで治る道を私は探している
知人もどうかどうか 治る術を得ていることを願う


まず起こらないのだろう

2019-09-01 13:27:15 | OCD
知人の家にお邪魔していたときのこと 彼女が思い出したようにいった
「あ 買い物忘れてた ちょっと付きあってくれる?」
もちろん オッケー 私はすぐに立ち上がり
バックを腕にかけ 玄関で待ってるねと 
履いていたスリッパを あがりまちで脱いでいたときだった
ちょっとお化粧直ししてくる と洗面所へいった彼女が
すでに私の後ろに立っていて さっさとスリッパを脱いでいた

ついでに用も済ませてきたのだろう 
トイレのタンクに水が溜まっていく音が聞こえる
ザーザーザーザー 勢いのいい水音  

玄関で靴を履きながら「水とまるかしら?」やや遠慮がちに問う私に 
下駄箱からパンプスを取り出しながら 彼女はいう

「トイレの水? ダイジョウブ そのうち止まるから」

違うのよ 違うの タンクの下の黒いお椀みたいなのが突然ずれて
水が流れっぱなし いつもダイジョウブだなんて そんなの運がいいだけ
ここ戸建てだからいいけどね マンションだったら大変よ
トイレ危険なの 水漏は突然に そう不意打ち いつ遭遇するかわからない・・・

 長ったらしく くどくどいいたいところ・・・ 

「私んち すご~く前 家帰ったら トイレ水流れっぱなしだったの」
これは事実 強迫性障害になるずっとずっと前のこと
「え? 水止まらないことあるの? 水道代すごかったんじゃない?」
「そ~よ だから今は習慣なの 水が止まったの確認してからお出かけ」
「それは知らなかった じゃ気をつけないとね」
「それがいいわね あ 水 止まったみたい」
彼女は玄関でパンプス履いたまま 耳をそばだてている
「ほんと もういいね じゃ行こうか」
「いい? 見てこなくても」
「え? わざわざいいよ~水の音してないし」
 
 もういいね じゃあ行こうか 水の音してないし

普通の人は これでお出かけできるのだろう 
これが 普通の生活 とわかっているものの
彼女と車に乗ってから 私 はっとした

 彼女 ガスの元栓 台所の水栓 見てないんじゃ・・・

心のなかで 笑ってしまった
見るわけないよね~ 普通は 
みなくても 何も起こらないんだもの

私たちOCDが心配になることは まず起こらない 
確率的に低い事例
だから ダイジョウブなのだ 

この知人と出かける際のこと 頭にしっかり刻んでいる
彼女がいったひと言 忘れないでいようと

確認行為のとき 私はいつもいっている

 ダイジョウブ 水の音してないし

一歩前へ

2019-08-27 21:01:09 | OCD
今日こそは 今度こそはうまくいく そう信じて挑む
ところが そうはいかない 予想どおりにならないことに
落ち込む 落ち込む 自分はダメなんだ ダメな人間なのだと

でも もし 自分の命が明日までだったら そう思ったら
ダメ人間の私 どう思う? くず人間の私 何思う?

言い残すことはないか ノートに書き連ねた

出会った人 今まで何十年も私とかかわってきた人々
憎い人もいる 私を騙した人もいる
でも どうしてだろう どうしてだろう
私は目に浮かぶ彼らに 恨み言はなかった
幸せになっているのだろうか 会うこともない人たちだ
後のことなどどうでもいい ただ苦しめだの傷めつけるだの
ネガティブ感情はなかった 

うつ病みたいになって 落ち込みがひどくなり
毎日 今日の症状を書いている 
ただ最後には必ず いいことを書く 単純なこと とてもね

今日は風が優しい
今日の雨はいつもより激しい
今日は そうね 風 そうね 風がとてもいい
太陽もいいけど 風っていいね
そんなふうに毎日のお天気 それを気にしていたら
それだけを考えるのも 治療になるのかしら

私が無能だろうが 彼がバカだろうか 彼女がアホだろうが
そんなこと そんなこと 気にしなくちゃいけないの?
太陽も 雨も 自然は突然にやってきて 規則正しいことを
ゴチャゴチャに壊してしていくのだよ

深く 深く考えるのはやめたい
でも無理ね 私 心身症だもの
relaxしろって言ったって どうしたらいいの?
relaxできたら こんな病気にならないのに

すべてわかっていて 病気の経緯も知って それでも
大したことないよ 大丈夫だよ
そう言ってくれる人がほしい
大丈夫 治るよ 
そう励ましてくれる人の側に そっと邪魔にならないよう
そっと肩を貸してもらいたいだけ

ああ 孤独だね でも わすれないで 
寂しい気持ちも一緒です 私もここにいる
寂しい 寂しい どうにもならない
同じ気持ちの人間が ここにいるのです

ここにきても一方通行だからね 言葉は交わせない
でも 存在がありがたい 
私 ひとりでない あなたもそう ひとりでない
頑張ろうね 乗り越えようね