ズッキーニは生で食べるより火を入れたほうが美味しいなと結論付けたら、ふとスープ仕立てにしたものが食べたくなって作りました。
具材はズッキーニと人参、しいたけ。他に玉ねぎ、大根、ワカメなどが入ってもいいかもしれませんが、個人的には具材は3品までかなと思います。どれがメインかボケることと、具だくさんだと、何となく口に運んでしまい、一つひとつを味わっていない気がするのです。何だかもったいない・・・。
味付けですが、出汁にしょうゆでも、コンソメでも、鶏がらでもOKです。温めても冷やしても。玉ねぎや大根を入れるのであれば温かいほうがいいかなと感じますが、これも個人の好み。
相変わらずの「あっさり」メニューですが・・・いいんだ、自分が食べたいものを色々感じながら作って、美味しく食べるのだから。人様に提供できるような、男ウケするような、華やかなパーティーメニューのようなものは・・・頼まれない限り作りません。(「作れません」ではない、と敢えて言わせてください)
最近、やっと読み終わった「物語 食の文化」という本に、欧米は古来より長く、素材に対する愛情はなかった。それは国同士の戦いが激しく庶民はいつも不安定な食糧事情におかれ、気候に恵まれず、そもそもあまり美味しいものがなかった。単に空腹を満たす道具だった。だから、見た目の美しさに価値を置かなかった。不味いものをいかに美味しく食べるかに関心があった。ゆえに調味料やさまざまなソースを生み出す技術が発達したとありました。日本はその逆であることは語るまでもないですね。
たしかに、我が家にはドレッシングや○○ソースといった類はありません。・・・あ、唯一「ノンオイル青じそドレッシング」があります。マヨネーズ・ケチャップ油・とんかつソース・・・ない。オリーブオイルくらいはありますが、サラダ油はありません。あとは塩、こしょう、しょうゆ、酢、味噌。鶏がらとコンソメスープは1年に1度買うくらいかな。いいんだ、これで。困ったことはありませんから。
そうなんです、洋風料理ってそれだけでは成立しないんですよね。何かと味をつけて出来たあとにも何か「味のあるもの」を添えないと、美味しくないし見た目も悪い。でも、それだけでカロリーアップ。素材の味も消されて、旬の野菜も台無しです。本にも書いてありました。「かくてアメリカは糖尿病、高血圧、心臓病、、肥満が国民的問題となっている」と。長生きしたいとは思いませんが、病気しながら生きてゆくこともしたくありません。もっとイヤなのは、二重あごと段々腹。人に軽蔑されようと「素材を活かした和食」の日常で行こう。